ベトナムでのデジタルアートトライアル展示実施について

東日本電信電話株式会社のプレスリリース

NTTイーアジア株式会社（東京都新宿区、代表取締役社長　田辺博（以下、NTTイーアジア））と株式会社NTT ArtTechnology（東京都新宿区、代表取締役社長　国枝学（以下、NTT ArtTechnology））が連携し、ベトナムにおいて日系企業初となるICTを活用した新たな文化芸術鑑賞空間の提供を、デジタルアートトライアル展示として実現しました。

1.本取り組みの背景と目的
NTTイーアジアは、ベトナム国ビンズオン省における通信・ICT分野における新規共同事業のパートナーであるVietnam Technology & Telecommunications Joint Stock Company社（以下、VNTT）やビンズオン新都市開発の中核を担うベカメックス東急社（以下、べカメックス東急）と連携し、同省のスマートシティ化に取り組んでいます。
また、NTT ArtTechnologyは、日本国内において、地域の価値ある文化芸術のデジタル化とその活用を通じ、「文化芸術の保護」や「新たな鑑賞方法」を提案していくことで、地域と都市・世界をつなぎ新しい形の地方創生に貢献してきました。
今回、長きに亘るベトナムでのビジネス展開実績を持つNTTイーアジアは、ビンズオン省でのスマートシティ化の取り組みの一環として、NTT ArtTechnologyの技術協力のもと、海外での日本文化の発信およびデジタルアート事業の実現可能性調査を目的とし、デジタルアートトライアル展示を実施いたしました。

【イベント概要】
世界に影響を与えた日本の絵師、葛飾北斎の超絶技巧の代表作品である「冨嶽三十六景」をアルステクネグループ※1が制作・保有する所蔵元公認のデジタルリマスターデータを用いてモニター上に作品を再現することにより、あたかも現物の絵画を鑑賞しているように体感できる環境をNTTグループとして初めて海外へ提供※2しました。

※1　株式会社アルステクネ、株式会社アルステクネ・イノベーション（いずれも代表取締役社長　久保田巖）。アルステクネ社の特許開発技術「高品位三次元質感画像処理技術DTIP」を用いることにより20億画素におよぶ超高精細デジタル記録を行うとともに、原画のもつ質感、色合い、筆さばきを限りなく忠実に再現することができます。NTT ArtTechnologyはデジタルアート事業の展開においてアルステクネ社と協業しています。
※2　閉域ネットワークを介し、額装付き液晶モニターに高精細画像を配信。

■提供コンテンツ：葛飾北斎「冨嶽三十六景」　※3全作品
※３山梨県立博物館所蔵作品をアルステクネグループが特許技術DTIPによりデジタル化したデータを使用しました。
■配信形式：VNTT提供の閉域ネットワーク
■主催：NTTイーアジア
■協力企業：NTT ArtTechnology、VNTT、ベカメックス東急

【展示詳細】
①音楽イベント（Binh Duong New City Culture Festival ※4- VNSO Spring Concert）での展示
※4　ビンズオン省公営デベロッパーであるBECAMEX IDC社及びベカメックス東急の共催。
■実施日時：2022年3月5日（土）18時～22時（ベトナム時間）
■実施場所：ビンズオン省国際会議・展示場センターイベントホール(1 Le Loi, Phu Cuong, Thu Dau Mot, Binh Duong）
■来場者数：約1,000名
来賓の方々を含め、多くの方が本展示に足を止めて興味深くご覧になり、「本物の絵だと思った」、「非常に良い取り組み。自分の所にも飾ってみたい。」といったコメントをいただきました。
またアンケートにおいても、ほとんどの方が「展示を契機にさらに日本に行きたくなった」と回答いただきました。

▼音楽イベントでのデジタルアート展示模様

②ベカメックス東急セールスギャラリーでの展示
■実施日時： 2022年3月9日（水）～3月31日（木）8時～17時（ベトナム時間）
■実施場所： SORA gardens Ⅱ Building, Lot C17, Hung Vuong Blvd., Hoa Phu Ward, Thu Dau Mot City, Binh Duong Province

▼ベカメックス東急社セールスギャラリーでの展示模様