台湾映画上映会第1回『廃棄の城(原題:廢棄之城)』オンライン開催!監督の作品にこめたメッセージが観客の心に響く!

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターのプレスリリース

​2000年以降の台湾映画の新しい流れがどのように台湾映画の”いま”に繋がってきたのか、そして”いま”何が起きているのかをお届けする台湾文化センターとアジアンパラダイス共催のイベントシリーズ2022台湾映画上映&トークイベント「台湾映画の”いま”〜革新と継承〜」。

今年もオンラインにより、第1回目として4月16日に青春映画のレジェンド『藍色夏恋』の易智言(イー・ツーイエン)監督が初めて手がけた長編アニメーション映画『廃棄の城(原題:廢棄之城)』を上映しました。

廃棄の城廃棄の城

 本作はレジ袋をはじめゴミを擬人化し、環境問題を背景に少年の成長を描いた物語。
美しい映像と、監督の教え子で人気俳優の張孝全(チャン・シャオチュアン)、桂綸鎂(グイ・ルンメイ)、黄河(ホアン・ハー)ら豪華な声の出演で2020年に金馬奨のアニメ部門の最優秀作品賞、2021年の台北電影獎では技術賞を受賞後、10月に一般公開されました。

海外では東京アニメアワードフェスティバル、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭、ドイツのシュトゥットガルト国際アニメーション映画祭、富川ファンタスティック国際映画祭、コルドバ国際アニメーションフェスティバルに参加し、シカゴ国際児童映画祭ではグランプリを獲得しています。

易智言監督は、ドラマ『危険心霊』、映画『藍色夏恋』、『コードネームは孫中山』など一貫して青少年の成長を描き、本作の主人公である少年リーフもまたそのひとり。
今の社会が決して若者に手厚くないことから、社会から逃れ、自分の世界や忘れられた片隅に逃げこんでいる若者たちにエールを送りたいというのが製作意図でした。
監督から今回の観客に寄せられたムービーメッセージでも、その思いが語られています。
 

易智言監督易智言監督

「今日はこの映画を見ていただき、ありがとうございます。皆さんが気に入ってくれていたらうれしいです。でも、もっと大事な事は、皆さんが見終わって、なにかを感じてもらえることです」

 

台湾では数少ないアニメーション映画というスタイルでも、監督のメッセージが真っ直ぐに伝わったようで、少年の成長物語と環境問題の融合に心打たれたというアンケートの回答が多くありました。

「環境問題を描きつつ普遍的なテーマもあり見応えがあった」「居場所のない少年と廃棄されたゴミたちの姿を通して、いろいろなことを考えさせられた」「ワクワク、ハラハラしながら楽しく見た」「ワクワクする冒険ストーリーの中、環境問題を考えさせる素晴らしい作品」「日本にはない独特な感性のアニメーションに出会えたことに感謝したい」など。
そして、コロナ渦により台湾ロスの皆さんにとってメインキャラクターである白とピンクの縞模様のレジ袋への反応が強かったことも、台湾好きならではでしょう。

「台湾でお馴染みのストライプのレジ袋が意思を持った生命体として生き生きと描かれていて感動した」「台湾のレジ袋といえば赤縞々ですよね、これが中心キャラクターになるんだから面白い」「それそれ、台湾だよね!と嬉しくなった」ほか、多数ありました。
アフタートークについては、「製作過程や裏話がとても楽しく、作品を理解する上でおおいに参考になった」「声の出演者の詳しい紹介が良かった」「キャスティング秘話がうれしい」「長編アニメの完成までにこんなに長い時間と多くの苦労があったとは驚いた」「環境問題の他の映画が紹介されたので見たいと思う」「最新情報も有り難い」ほか、作品の理解に役立ったようでした。

このアフタートークは、どなたでもご覧いただけるように、10月31日まで
アーカイブ配信しています。
https://vclasstream.jp/tw-movie/#/player?akey=244274b5b2f01268879b1a050c344ebc

次回は5月21日(土)14時から。

昨年の大ヒット作で、台湾の原住民の子ども達の合唱団と、その指揮をとった校長の実話をもとにしたハートウォーミングストーリー『僕たちの歌をもう一度(原題:聽見歌 再唱)』です。

僕たちの歌をもう一度僕たちの歌をもう一度

主演は馬志翔(マー・ジーシアン)とElla=陳嘉樺(チェン・ジアホア)。
5月6日(金)から申込み受付開始です。
詳細は、4月22日(金)より以降に掲載します。

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