【速報】 第59回ギャラクシー賞で「偽りのアサリ~追跡1000日 産地偽装の闇~」がテレビ部門 奨励賞受賞&報道活動部門 入賞!

株式会社CBCテレビのプレスリリース

CBCテレビの3年に及ぶ調査報道で明らかになった“熊本産”アサリの産地偽装の実態を報道した、

「偽りのアサリ~追跡1000日 産地偽装の闇~」(制作:松本年弘、吉田駿平、吉田翔)が、第59回ギャラクシー賞のテレビ部門で奨励賞を受賞、また報道活動部門で入賞が決定しました。

報道活動部門では「偽りのアサリ」を含む6作品が入賞しており、この中から大賞1本、優秀賞2本、選奨3本が選定され、6/1(水)に行われる贈賞式の舞台で発表されます。

■「偽りのアサリ~追跡1000日 産地偽装の闇~」2022年3月放送
国内では、アサリ漁獲量全国トップは愛知県。2位は北海道。
しかし、スーパーを回ってみると、漁獲量が極めて少ないはずの“熊本産”アサリが安く、大量に流通していた。関係者への取材を重ねる中で、輸入アサリを日本の干潟に放つ「畜養」と呼ばれる行為が産地偽装に深く関係していることを知った。有明海で張り込みを続け、2019年にその一部始終をカメラに収めることができた。食品表示ルールでは、2か所以上で育てた場合、成育期間が最も長い場所が産地となる。業者たちは輸入元より長く熊本で畜養したと主張していたが、その実態は干潟に撒いて1週間程度で回収する「仮置き」だと判明した。当初は取材に難色を示していたが、長年続いてきた偽装を断ち切りたいとの思いから実名・顔出しでの告発を決心してくれた。
2022年1月の「JNN報道特集」で「“熊本産”アサリ産地偽装の実態」を伝えると、各所で波紋が広がった。熊本県は2月8日から2か月間、熊本産アサリを出荷停止するという、異例の措置を取った。
農水省は「熊本県産アサリの97%に外国産が混入している可能性が高い」と発表した。
その結果、全国のスーパーから“熊本産”アサリが消えた…だけでなく、アサリそのものを扱わなくなったスーパーが続出した。パックの中身はこれまでと全く同じアサリにもかかわらず、“熊本産”の表記を
”中国産”に変えると、急にアサリが売れなくなった。取材班は産地偽装していたアサリ業者の言葉を思い出す。「産地偽装をしないと売れないから…」この番組は「偽りのアサリ」を追い続けた1000日の記録。そこから見えてきたのは、行政、業者、スーパー、消費者が複雑に絡み合ったニッポンの食の闇だった。

<松本年弘プロデューサーからのコメント>
先月、取材した愛知のアサリ漁師の言葉が忘れられません。
「“熊本産”の産地偽装についてとやかく言うつもりはない。
でも、自分が獲るアサリの美味しさには絶対の自信がある。」
プライドを持って真面目にアサリと向き合う人たちが、“安いニセ国産アサリ”のせいで長年、割を食ってきました…その状況が改善されるきっかけの報道となっていれば幸いです。引き続き、多面的な取材を続けていきたいと思います。

<出演>
スタジオ出演 大石 邦彦(CBCアナウンサー)
ナレーション 石井 亮次

<制作>
CBCテレビ・報道部
プロデューサー  松本 年弘
取材       吉田 駿平  吉田 翔

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