「泣くな研修医」シリーズ著者・中山祐次郎さんによる待望の最新長篇『俺たちは神じゃない 麻布中央病院外科』が5月30日に新潮社より発売決定!

株式会社新潮社のプレスリリース

初めて世に発表した小説『泣くな研修医』がベストセラーに──。連続ドラマとなり、シリーズ累計40万部を越えてさらなるファンを集め続ける、中山祐次郎さん。彼が書きたかったもう一つのテーマは〝中堅外科医たちのリアル〟。毎日、執刀にあたる現役外科医が、プロフェッショナルの現場、矜持、苦悩を、この上なくリアルに、ユーモアをまじえて描きます。

新書『医者の本音』で注目され、ベストセラー『泣くな研修医』で多くの共感を集めた、医師・作家 中山祐次郎さん。その小説新シリーズは、腕利きのふたりの外科医を描く“相棒”医学エンターテインメントです!

■本書誕生の背景にある著者の思い
「手術中に最高のパフォーマンスを出す」/私の頭の中は、これだけです。(略)いかに自分の持つ技術すべてを出し切れるか。ちょっと格好つけるなら、アスリートやミュージシャンの本番に臨む感覚と似ているかもしれません。
現役医師がその本心を赤裸々に明かした本として話題となった『医者の本音』(SB新書、2018)で中山祐次郎さんはそう語っています。

2019年、『泣くな研修医』というまっすぐで清々しい医療エンターテインメントを描き終えた中山祐次郎さんが、当時在住していた郡山市で新たに構想を始めたのが、本作『俺たちは神じゃない 麻布中央病院外科』の原型。難手術に日々挑む中で、外科医のリアルを物語のかたちで伝えたい。中山さんはそう考え、「研修医」シリーズの執筆を進めるかたわらで、試行錯誤しながら、この作品を書き継いでゆきました。
 

 

■著者からのメッセージ

 

 

著者の中山祐次郎氏著者の中山祐次郎氏

プロの外科医が、いのちの最前線でどのような日々を送っているのか。映画にもドラマにもなく、ドキュメンタリーでも描くことのできない「本物」を描きたかった。まさにプロの外科医たる自分が、手術室で何を思いメスを持ち、何に慌て、何に興奮しているのか。そしてきわめて日常的な「患者の死」にどう対峙し、どう感情を処理しているのか。
 この物語は、僕にとってごくごく平常の、毎日のことである。無理にドラマチックな話を書くつもりはない。ただ日記のように、いつものことを書きたかったのだ。ありのままに、なるべく正直に。それがどんなに過酷で、そしてどんなに素晴らしいかを描きたかった。

ずっと憧れていた。超一流の技術を持つ外科医ふたりが、文字通りいのちを助け合い、慰め、思い遣る。そんな相棒が、欲しかった。しかし叶うことはなかった。そんな思いを、剣崎と松島のふたりに込めた。

 

中山さんが、ある凄腕の外科医とタッグを組めなかったという想いはこの作品で果たされました。
生と死のぎりぎりの狭間で、ときにクールに、ときに熱く、ふたりの外科医がベストを尽くす、そんな長篇です。ご一読をお願いいたします。

■登場人物紹介

剣崎啓介(けんざき・けいすけ)
39歳、15年目の外科医。敬愛会麻布中央病院に勤務。神奈川のサラリーマン家庭出身で、東大医学部卒。大腸癌のプロフェッショナルで手技のレベルは高く、腹腔鏡手術やロボット手術も得意とする。生真面目な性格で悩みがち。酒はウィスキー派。独身

松島直武(まつしま・なおたけ)
40歳。剣崎の医師同期で病院の同僚、そして友人。大阪の医者一族に育ち、関西の私立医大卒。様々な病院で手術を積んでおり、危機対応能力が高い。陽気な性格で周囲の空気を和ませる。愛称はまっちゃん。酒はとことんビール。凄腕麻酔科医の瀧川京子に惚れているらしい。独身(バツイチ)。

 ■本書目次より
第一章    大出血
第二章    俺たちは神じゃない
第三章    コードブルー
第四章    ロボット手術、二つの危機
エピローグ
あとがき

 ■作品概要
剣崎啓介は腕利きで知られる中堅外科医。そんな彼が頼りにするのが同僚の松島直武である。生真面目な剣崎と陽性の関西人、松島。ふたりは、オペでは絶妙な呼吸をみせ、仕事を終えたのちは行きつけのバーで語り合う仲だ。院長から国会議員の大腸癌切除術を頼まれた剣崎は、松島を相棒にロボット手術を進めてゆく。だが、その行く手にはある危機が待ち受けていた──。現役外科医が総合病院で日夜起こるドラマをとことんリアルに描く、新たな医療エンターテインメント。

■文庫データ
タイトル:俺たちは神じゃない 麻布中央病院外科
著者名:中山祐次郎(なかやま・ゆうじろう)
判型:文庫版(368ページ) 
価格:737円(税込)  
発売日:2022年5月30日
 
 

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