熊川哲也 K-BALLETの新たな光(=Opto)。K-BALLET Opto (オプト) 、Bunkamuraとのコラボレーションでついに始動。

株式会社東急文化村のプレスリリース

 BunkamuraとK-BALLET COMPANYは合同で、Bunkamuraオーチャードホール及びK-BALLET両方の芸術監督である熊川哲也による新プロジェクト、Bunkamura K-BALLET Optoを始動します。旗揚げ公演は2022年9月30日(金)、10月1日(土)、KAAT神奈川芸術劇場(ホール)にて開催。本プロジェクトは特に、K-BALLET COMPANY舞踊監督の渡辺レイの指揮の下(今後はK-BALLET Opto舞踊監督を兼務)、K-BALLETダンサーを基盤に、世界の気鋭の振付家によるオリジナル作品や、他ジャンルとのコラボレーションなど、ダンスの魅力を多角的に捉えた作品で、K-BALLETの新たな光(=Opto)を生み出し、より多くの方々に鮮烈なライブ体験をしていただく機会を提供します。

 

 

 K-BALLETは設立から四半世紀、芸術監督熊川哲也の下で絢爛豪華な古典バレエの全幕作品を生み出し、国内屈指の活動を続けてきました。そして今、「かつて自らが様々な芸術家と交流し、その作品に触れることでダンスの深淵を見たように、同じ感動・経験をダンサー/観客の皆様にも届けたい」との熊川の思いを実現するべく、2012年来芸術監督を務め、K-BALLETのホームであるBunkamuraオーチャードホールと手を携えてK-BALLET Optoは誕生しました。
オーチャードホールを離れての公演となりますが、挑戦する芸術家を全力で応援するBunkamuraの精神はそのままに、新プロジェクトを堪能いただきます。
 
 旗揚げとなる9月公演では、メディ・ワレルスキー、森優貴、渡辺レイの振付作品を上演します。アジア初上陸となるワレルスキーは、コンテンポラリーダンスの雄、NDT(ネザーランド・ダンス・シアター)の次期芸術監督と呼び声高い気鋭の振付家。代表作「Petite Ceremonie (プティ・セレモニー)」は、彼のクラシックバレエの背景と欧州の最前線のセンスが融合した、ユーモアとウィットにあふれた作品。古典作品とは違ったK-BALLETダンサー達の新たな一面や個性が見えるはずです。

森優貴、渡辺レイには新作を委嘱。森優貴はドイツ・レーゲンスブルク歌劇場で7年にわたり舞踊芸術監督を務めた実力者。渡辺レイは名匠イリ・キリアン率いるNDTで数々のトップ・コレオグラファーに指名され多くの主要な役を踊った経験を、自らの振付にいかんなく発揮しています。彼らのような、海外の第一線で活躍したアーティストが、母国日本から世界へ発信する機会を生み出す事も、本プロジェクトの目的です。「まだ知らないK-BALLET」をぜひ劇場でご覧ください!

◆K-BALLET Opto(オプト)とは?

Opto(オプト)は「光」を意味する言葉です。
国内屈指の規模と華麗な美術の古典作品でバレエマーケット開拓をした熊川哲也が、
新たな光(=Opto)を灯すべく、K-BALLET Optoは立ち上がりました。
具体的には、K-BALLET COMPANYのダンサー達と国内外の一流の芸術家とのコラボレーションを通じて、
下記の3つを目指します。

  1. 「今、絶対に注目すべき振付家」作品の紹介
  2. 若き才能(ダンサー・振付・美術・衣裳・作曲・脚本)の発掘とプロデュース
  3. 日本発、世界を狙う良質なオリジナル作品のクリエーション

K-BALLET COMPANY芸術監督、オーチャードホール芸術監督 熊川哲也 コメント

K-BALLETを創立以来、直感的かつ本能的に、その瞬間におけるベストな選択は何かを判断してきました。24年が過ぎ、揺るぎない古典作品と実績を手にしたK-BALLETが見る次なる光。真の実力をもつ国内外の多くの才能に機会を与える場になることを願って。私自身、大いに驚かせてもらえることを期待しています。

株式会社東急文化村 代表取締役社長 中野哲夫 コメント

Bunkamuraは世の半歩先を行く文化芸術の創造をめざし、様々なジャンルの制作活動を続けて参りました。本プロジェクトはその実績を元に、より新たな才能・表現・技術を取り入れた、未来への指標となるアートを世界に発信していく挑戦の第一歩と位置付けています。
本プロジェクトが我が国の文化芸術の育成に新しい光(Opto)を灯す存在となるよう、K-BALLETと共に今後のバレエ界を担う才能を発掘・育成し発表していきたいと考えております。ぜひ応援し、見届けていただけますようお願い申し上げます。

K-BALLET Opto 舞踊監督 渡辺レイ  コメント

光を生み出す=愛を生み出す
Life is short. Art is long.
時代は刻々と動いていく中、今を生きる私達がこれからの時代に繋げていくのが芸術。バレエもコンテンポラリーも境界線があるものではありません。古典バレエの素晴らしさを尊重しつつ、自由な角度から表現し、創造し得るのがコンテンポラリー。今までの経験を次の世代に伝え、ダンサー達や見てくださる方々に新たな風を吹かせ、刺激を与えるべく、創造性溢れる世界を生み出して行くのが私の使命だと思っています。

Bunkamura K-BALLET Opto 「プティ・コレクション」 概要 (4公演)

  • 【日時】 2022/9/30(金) 12:30開演 | 17:30開演 10/1(土) 12:30開演 | 17:30開演
  • 【会場】 KAAT 神奈川芸術劇場 (ホール)(神奈川県横浜市中区山下町281)
  • 【チケット(税込)】 S¥9,000 A¥7,500 B¥3,000 5/31(火)~MY Bunkamuraにて先行発売開始
  • 【主催】Bunkamura、K-BALLET 【一般発売】6/25(土)
  • 【お問合せ】Bunkamura 03-3477-3244

◆公演タイトルは 『プティ・コレクション』─プティ・プティ・プティ!に決定!
 9月の旗揚げ公演はその名も「『プティ・コレクション』─プティ・プティ・プティ!」 。
今回上演するすべての作品タイトルにフランス語で「小さい/あどけなさ」を意味する “Petit(プティ)” が冠されています。 みなさん、プティと聞いて愛くるしさをイメージするでしょうか? まさに、その言葉のイメージを裏切るために今回の公演は存在します!かつて日本では竹取物語で米粒ほどの姫を「いとうつくし」と形容したように、小さいもの/あどけないものには「かわいい」ではなく、畏敬の念から「うつくし(美しい)」と表現してきました。今回、Petit Collection(プティ・コレクション)は、単純にPetit=かわいいではなく、日本的な美意識であるかわいさが秘めもつ「美しさと強さ」をテーマに、Petit (プティ/かわいらしさ)が擁する「うつくしさ」という新たな側面にスポットライトを当てた作品を上演します。作品中に登場するオブジェクトと、受ける印象のギャップをぜひお楽しみください!

『プティ・コレクション』─プティ・プティ・プティ!
アジア初演:Petite Ceremonie (プティ・セレモニー)/ 小さな儀式
Medhi Walerski / メディ・ワレルスキー振付

現在、バレエ・ブリティッシュコロンビア(カナダ)の芸術監督を務めるメディ・ワレルスキー。パリ・オペラ座バレエでダンサーとしてのキャリアをスタートし、その後フランス国立ラン歌劇場バレエを経てNDT(ネザーランド・ダンス・シアター)に10年以上在籍した。振付家としてもNDTをはじめとする欧米の数々のカンパニーに作品を提供し、「キリアンの正統的後継者」との呼び声も高く、次期NDT芸術監督候補と言われている。今回の上演作品「Petite Ceremony」は、2011年に発表した彼の代表作。15人の男女が妖艶なフォーマルウェアに身を包み乱舞する姿は、まさに「踊り」が神への祈りであった古来の土着の儀式(Ceremonie)のエクスタシーを感じさせる。Petite(プティ)のかわいいベールに潜む官能をぜひご期待あれ!

世界初演:Petite Maison (プティ・メゾン)/ 小さな家
Yuki Mori / 森 優貴振付

森優貴は、1998年から2001まで年ニュルンベルク・バレエ(ドイツ)に在籍したのち、シュテファン・トス率いるトス・タンツカンパニー(ドイツ)に10年以上在籍した。2012年にはレーゲンスブルク歌劇場ダンスカンパニー(ドイツ)の芸術監督に就任。欧州における日本人初の芸術監督となる。現在日本に拠点を移し、多くの振付作品を発表している。本作品では、ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」のノスタルジックで甘美、そして遠い故郷を懐かしむような旋律にあわせ、次々に溢れ出す詩的イメージとユニークな動きに富んだ振付に着目して欲しい。異才が調理するラフマニノフに乞うご期待。

世界初演:Petit Barroco (プティ・バロッコ)/ 小さな真珠(ゆがんだ真珠)
Rei Watanabe / 渡辺レイ振付

K-BALLET Opto 舞踊監督の渡辺レイ。山本禮子バレエ団を経て、名匠イリ・キリアン率いるNDTに移籍し、名だたる振付家の主要な役を踊ってきた。K-BALLET Optoでは自らの経験を後進に伝えるべく中心的な役割を担っている。本作品のテーマは「バロックとジェンダー」。バロックとは、ポルトガル語に由来し「ゆがんだ真珠」を意味する。それはルネサンスの均整の取れた古典美への、人間の情念の反抗である。今回渡辺は、「バロック=ゆがんだ真珠」をモチーフに「女性の解放された自己表現」を重ねる。男性に理想化された女性像から解き放たれた自らのかわいさ、そして美しさとは?バッハと同時代の大家ドメニコ・スカルラッティの音楽をベースに奇抜な現代音楽と融合した「Petit Barroco (プティ・バロッコ )」をお見逃しなく。

Bunkamura K-BALLET Opto の情報はこちらから
公式ページ
https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/22_opto_petit 
https://www.k-ballet.co.jp/contents/2022opto 

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