株式会社新潮社のプレスリリース
NHK「みんなで筋肉体操」でマッチョぶりを披露し、「カムカムエヴリバディ」では上白石萌音さん扮する安子の相手役、進駐軍将校ロバートを演じて大注目! TV(ほかに「趣味の園芸」「世界ふしぎ発見!」など)、CM、ファッション誌などで活躍するかたわら、本業は庭師という33歳。遠く離れた未知の日本を知り、好きが高じて独学で日本語を習得。19歳で憧れの国にやってきて、和の文化に魅了され庭師に、そして俳優もこなす現在までを語りおろしました!
2022年6月2日に行われた刊行記念サイン会(於・八重洲ブックセンター本店)は、予約が開始されると3分で満席に。また、サイン会に先立ち、メディアによる囲み取材では、「カムカム」出演をはじめとする俳優業の進展、庭師としての独立、和風民家で憧れだった「和暮らし」を満喫できるようになるなど、身辺の変化を語った村雨さん。
「とにかく好きなことだけに集中して生きてきた自分の考えを伝えることで、新しいことを始めたいのにいま一歩踏み出せないと感じている人の勇気になれば」――というのが著作に込めた思いです。
書籍の中でも紹介している高校生時代の日本ホームステイの際、ホストファミリーとの朝食の時間のテレビは必ずNHK朝ドラだったことから、「国民的」番組と認知してきたそう。その朝ドラに自分が出演するとは思いもよらなかったと語る一方、3世代の主人公を描くために独特だった撮影段取りについてや、セリフを覚えるのに参考にしたのが「筋肉体操」で共演した武田真治さんのアドバイスだったことなどを語りました。
今後も和風庭園にかかわる仕事を軸にしながら、俳優を含めた新しい仕事にもますます意欲的に臨みたいのと抱負も。朝ドラよりも歴史好きな自分は大河ドラマのほうが詳しいとも言い、好きな過去の作品は「天地人」。以前から、いつか侍の役をやるのが夢と語っていた村雨さんの今後に期待、大、です。
新刊のタイトルを「村雨辰剛と申します。」にしたのは、新しいことにまい進する自分の立場や心境そのものだったからと振り返りました。
内容紹介
日本語を覚えるために片時も英和辞書を離さず、「ヤポン(日本人)」とあだ名された少年時代。
覚えた日本語を使い、日本の高校に留学のお願い電話をかけまくったものの、願いはかなわず。
諦めきれずに日本語チャットに望みを託し、知り合った日本人を頼って念願の3か月のホームステイが実現。
その時、夢の「部活(アメフト部)」も体験し、神社仏閣巡り、温泉、和食など一通り経験した結果、「日本に住みたい!」と決心。高校卒業後に旅費をため、来日したのが19歳のときでした。
憧れの日本での生活を「冒険」にたとえて、溢れる日本愛、和の文化と心への思い、そして今の暮らしや仕事について語ります。
目次
プロローグ――「好き」が僕を日本に運んだ
第一章 日本を「好き」になった理由
僕が育ったスウェーデンの教育制度
日本語との出会い
戦国時代の歴史を知って「武士道」に憧れる
僕は「変わり者」で「一匹オオカミ」
「?(はてな)」がいちばん多かった国、日本
第二章 冒険が始まった!
「チャット」でどんどん日本語をアウトプット
時差8時間の日本の高校に「留学」のお願い電話
日本で暮らすチャンスがやってきた!
「期待以上」だらけの日本暮らし
日本で味わった青春
ホームステイを支えてくれたスウェーデンの先生たち
第三章 「庭師」という仕事との出会い
「もう一度、日本に行こう」
名古屋暮らしスタート
東日本大震災のあと、初めての帰国
スウェーデンに戻って考えたこと
「庭師」の仕事との出会い
「庭師」として生きていくと決めた
ハローワークで仕事を探す
「庭師」の仕事とは
つらいときは「天秤」にかける
第四章 「日本人」として、日本を想う
とうとう日本人になる!
親方・加藤剛さんとの別れ
南あわじで造園「国生みの庭」
衣食住に根付く日本の美意識
僕の思う「わび」と「さび」
「和暮らし」が楽しい
日本の「おもてなし」が好き
日本人として日本を見て思うこと
第五章 冒険は、続く
「好き」さえ見つかればどんなこともやっていける
入り口はいつも「わくわく」好奇心から
「郷に従い」ながらも、心の中は自由
演じる仕事
もちろん「庭師」は変わらず天職
「冒険心」が僕の原動力
【コラム】
Ⅰ 僕の日本語学習法
Ⅱ 汗と涙と友情の部活動
Ⅲ 「言葉」は永遠にアップデートが必要
Ⅳ 僕が毎日食べているもの
エピローグ――僕は、今もデイドリーマーみたいに夢を見ている
カラー写真16ページ他、撮りおろし写真多数(和装、庭師支度ほか)。
6月1日(水)「徹子の部屋」2度目の出演で大反響。今後、民放ドラマ出演なども予定されている著者の新刊にぜひご期待ください。
著者紹介
1988年7月25日スウェーデン生まれ。幼い頃から日本に興味を持ち、日本語を勉強し始め、日本で日本人として暮らしたいという目標を持つ。高校卒業後、来日。語学講師として働き始め23歳の時、さらに日本の伝統文化と関わる仕事がしたいと造園業に飛び込み、見習いから庭師となる。26歳の時に念願の帰化が実現し、日本国籍取得と村雨辰剛に改名を果たす。
【タイトル】『村雨辰剛と申します。』
【著者名】村雨辰剛
【発売日】2022年6月1日
【造本】四六版ソフトカバー
【本体定価】1760円(税込)
【ISBN】978-4-10-354621-4
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/354621/