【映画館でオペラを】大ヒット映画「プリティ・ウーマン」と「椿姫」 ロンドンの観客が熱狂し、新たな伝説が生まれた「椿姫」!プリティ・イェンデの「椿姫」に全員号泣必至!6月10日(金)公開

東宝東和株式会社のプレスリリース

 世界最高の名門歌劇場「英国ロイヤル・オペラ・ハウス」で上演されたバレエ・オペラの公演と特別映像をスクリーンで体験できる人気シリーズの最新作『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2021/22』より、イタリア・オペラの巨匠、ヴェルディの傑作『椿姫』が6月10日(金)より全国公開となります。


音楽・舞踊ナビゲーター・石川了氏の解説とともに、『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2021/22』5作目、ロイヤル・オペラ『椿姫』の見どころを一挙ご紹介!

 アレクサンドル・デュマ・フィスの戯曲をヴェルディがオペラ化した『椿姫』は、『リゴレット』と並ぶ中期三大傑作の一つ。舞台は19世紀半ばのパリ、貴族や富豪たちの寵愛をほしいままにしていた高級娼婦ヴィオレッタは、青年アルフレードとの真実の愛に目覚めるも、やがて引き返すことのできない事態へと進んでいく悲劇の物語。
 

 

 石川氏は90年公開の大ヒット映画『プリティ・ウーマン』と『椿姫』のつながりについて解説、「映画の中で、リチャード・ギア扮する敏腕実業家のエドとジュリア・ロバーツ扮する高級娼婦ヴィヴィアンが盛装してオペラを観に行く、その演目が『椿姫』です。第1幕冒頭の華やかなパーティーの音楽から、ヴィオレッタのアリア「花から花へ」、第2幕の別離の絶唱「私を愛してアルフレード、私があなたを愛するくらい」、そして終幕のヴィオレッタの死へと続く。ヴィオレッタとヴィヴィアン、2人の高級娼婦の心情を重ね合わせるようなジュリア・ロバーツの表情が、とても印象的。『プリティ・ウーマン』は、宣伝文句だった現代版『マイ・フェア・レディ』というより、ヴィオレッタが幸福をつかんだ現代版『椿姫』という感覚の方が近い映画。」と語ります。
 
 

 

 尚、本作でヴィオレッタを演じるのが、1985年南アフリカ生まれのソプラノ、プリティ・イェンデ。彼女について石川氏は、「私が以前クラシック音楽専門チャンネル「クラシカ・ジャパン」で、若手アーティストを紹介する「明日のスターたち」というシリーズを編成した際、2012年、彼女がベッリーニの歌劇『清教徒』の狂乱の場を圧倒的な声で歌っていたのを思い出します。あれから10年、30代半ばのイェンデは、ヴィオレッタを歌うのに欠かせないコロラトゥーラ(コロコロ転がすように歌う軽めの声)と強くドラマティックな声の両方を兼ね備えたソプラノに変貌しました。この映像で、その成長ぶりを実感できるのが嬉しい。」とコメント。

 

 さらに、英国ロイヤル・オペラ『椿姫』の魅力について「1994年12月初演のリチャード・エア演出が、30年近く経った今なお上演されていること自体、このプロダクションのロンドンでの根強い人気を物語っていると言えます。身を堕としたヒロインが真実の愛に目覚め、一時の幸福を味わうも、恋人の父親に仲を引き裂かれ、最後に孤独に死んでいく。再演の度に歌手が変わっても、一人の女性の命が燃え尽きようとする一瞬の輝きに、誰もが胸が熱くなるストーリーとヴェルディの音楽。『椿姫』は、『プリティ・ウーマン』のヴィヴィアンのようなオペラを観たことがない人でも、必ず泣けるオペラなんです。映画館の中では、泣いたって大丈夫。ただし、必ずハンカチは持っていくように。」と解説してくれました。

 
石川了(音楽・舞踊ナビゲーター)『椿姫』解説全文はコチラ

http://tohotowa.co.jp/roh/news/2022/06/07/kaisetsu_la_traviata2021/

ロイヤル・オペラ『椿姫』作品情報

【STORY】

 パリの高級娼婦ヴィオレッタは肺の病におかされ、豪奢な快楽の日々でそれをまぎらわしている。そこに彼女を真剣に愛する青年アルフレードが現れ、ヴィオレッタは真実の愛にめざめる。華やかな生活を捨てパリ郊外で幸せな暮らしをする恋人たち。だが田舎から来たアルフレードの父ジェルモンがヴィオレッタを訪れ、息子とその妹のためにこの愛を諦めるように迫る。ヴィオレッタは身を引くことを決心し、過去のパトロンであった男爵の元に戻ることに。事情を知らないアルフレードは、ヴィオレッタを人々の面前で侮辱する。決闘で男爵を傷つけたアルフレードは外国に旅立ち、独りになったヴィオレッタの病は進み、やがて死の時が近づいてくる…。
 

【作曲】:ジュゼッペ・ヴェルディ

【台本】:フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ(原作:アレクサンドル・デュマ・フィスの戯曲『椿姫』)

【指揮】:ジャコモ・サグリパンティ

【演出】:リチャード・エア

【再演演出】:バーバラ・ルック

【美術】:ボブ・クロウリー

【照明】:ジーン・カルマン

【振付】:ジェーン・ギブソン

 

ロイヤル・オペラ合唱団(合唱指揮:ウィリアム・スポールディング)

ロイヤル・オペラハウス管弦楽団(ゲストコンサートマスター:デイヴィッド・アダムス)

 

【出演】

ヴィオレッタ・ヴァレリー:プリティ・イェンデ

フローラ・ベルヴォア:アンジェラ・シムキン

ドビニー侯爵:ジェレミー・ホワイト

ドゥフォール男爵:ジェルマン・E. アルカンタラ

医師グランヴィル:デイヴィッド・シップリー

ガストーネ(レトリエール子爵)アンドレス・プレスノ

アルフレード・ジェルモン:スティーヴン・コステロ

アンニーナ:クセニア・ニコライエワ

ジュゼッペ:ニコラス・シャラット

ジョルジョ・ジェルモン:ウラディーミル・ストヤノフ

使者:ジョン・バーネイズ

フローラの召使:トーマス・バーナード

 

©2022 ROH. Photograph by Tristram Kenton

6月10日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋 ほか全国公開

■公式サイト:http://tohotowa.co.jp/roh/

■配給:東宝東和

 

 

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