コロナで開催中止となった幻のコンサート実現へ！　東京藝術大学出身の若き音楽家４人が結成する「Quartet JOE」初演奏会 7/25

東京藝術大学出身生4人が結成する「Quartet JOE」

■　新型コロナ感染症拡大により、２度もコンサート中止に

遡ること2019年11月、東京藝術大学音楽学部の室内楽授業で同級生だった4人は、台東区立旧東京音楽学校奏楽堂で開催される「藝大生による木曜コンサート」出演に選抜され、胸を躍らせました。

４人は演奏曲を、ベートーヴェン初期の「弦楽四重奏曲 第1番へ長調作品18-1」に決め、指導教授の熱い指導を受けながら、練習と研究を重ねました。

しかし、2020年2月20日、彼らに一通のメールが届きます。それは、新型コロナ感染拡大を懸念し、演奏会の開催中止を知らせるものだったのです。大きなショックを受けましたが、彼らは諦めず、演奏機会を模索しました。

すると、信じられない奇跡が訪れます。毎年ゴールデン・ウィークに東京・丸の内東京フォーラムで開催される万人規模の音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2021」への出演者募集にエントリーしたところ、出演者に選ばれたのです。「よかった！ついに４人で演奏できる！」そう、歓喜したのも束の間でした。

2021年に入ると新型コロナ陽性者数が急拡大。 4月、日本政府から「まん延防止等重点措置」が東京都に適用され、「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2021」のイベント自体が中止発表されました。こうして、彼ら４人の夢見たコンサート出演予定が、2度にわたって中止を余儀なくされたのです。

■　「演奏会を実現したい！」悲願のコンサート実現へ

その後、チェロの高木は東京藝大4年に進学、ヴァイオリンの城野・松北、ヴィオラの小山は大学を卒業後、大学院修士生や大学研究生としてそれぞれの音楽の道を歩んでいました。そんな2022年春、一般社団法人Meet Musicから若手音楽家コンサート支援の話が舞い込みました。

「今度こそ、４人のコンサートを実現する！」

幾度の逆境を乗り越え、４人は「Quartet JOE」を結成し、自主企画で演奏会を実現することを決意します。４人は、Meet Music所属の先輩音楽家やコンサート運営やマーケティング経験をもつ社会人スタッフのサポートを受けながら、会場手配や企画を行い、自分たちの手でコンサートチラシを作成して準備を進めました。

そして、来る7月25日(月) 、Quartet JOEはじめての演奏会を開催する運びとなりました。

以下に音楽家Quartet JOEメンバーとMeetMusic代表理事のコメントをご紹介します。

■ 「Quartet JOE」リーダー城野聖良　コメント

「7/25の演奏会は、私たち４人が３年越しで夢見た、もはや悲願のコンサートです。
今回のQuartet JOEとしての始動は、20代の若きベートーヴェンが、ハイドンに師事した後に、ボンからウィーンへ拠点を移し、本格的な音楽活動をし始めた“挑戦”とも重なる印象を持っています。
４人の思いが溢れる、はじめての演奏会を多くの方に聴いていただき、今後の活動も見守っていただけたら嬉しいです。ベートーヴェン初期の弦楽四重奏曲のフレッシュな魅力も皆さんにお届けします」

■ MeetMusic代表理事　福羽泰紀　コメント

「私たちMeet Muisicはクラシック音楽を愛する、社会人メンバーで活動し始めた団体です。
ここ２年ほど、新型コロナ感染症などの影響から、多くのエンターテインメント職業の方が苦境に陥っていますが、クラシック音楽家も演奏や活動の場を奪われている状況です。

クラシック文化を未来へつなぐためにも、とくに、若き音楽家に夢を諦めずに進んでほしい。コンサートの成功体験を持ってほしいと思っています。今回のコンサートに沢山の方が足を運んでくださることを願っています。どうか、クラシックファンの方はもちろん、日頃クラシックの生演奏を聞く機会のない方も、お誘い合わせの上、サロン会場で若き音楽家を一緒に応援してください！」

■　Quartet JOE 　第一回 演奏会

7月25日 第一回演奏会のコンサートチラシ

■​後援：一般社団法人 MeetMusicについて

一般社団法人 Meet Musicは、いまクラシック音楽業界にある様々な壁を打破し、聴き手と演奏家の間にある距離を縮めることで、聴き手には心動く音楽体験と豊かさを、演奏家には自らの可能性を発揮できる機会をもたらすことを目的に活動開始している団体です。 取り組みの一つとして、演奏家自ら機会を創り出す力を育んでもらうため、若手音楽家のコンサート創出支援を行なっています。
https://meetmusic.jp/