日本アメリカンフットボール協会のプレスリリース
-富士通フロンティアーズ、史上最多に並ぶ社会人4連覇 第73回ライスボウルへ-
12月16日(月)、第33回ジャパンエックスボウルが行われ、富士通フロンティアーズが28対26でパナソニックインパルスを破り、4年連続5度目の優勝を飾った。勝った富士通は、2020年1月3日(金)、東京ドームにおいて開催されるアメリカンフットボール日本選手権『プルデンシャル生命杯第73回ライスボウル』への出場権を獲得し、大学生王者の関西学院大学ファイターズと対戦する。
4年前と同じ顔合わせとなった今年の社会人頂上決戦。レギュラーシーズン1位の富士通がキック、同3位のパナソニックのレシーブでスタート。第1Q序盤は両チームのディフェンスの踏ん張りで両軍無得点だったが、均衡を破ったのは富士通だった。WR高津佐隼也のナイスパントリターンで敵陣42ヤードからスタートした攻撃で、第4ダウン6ヤードまで追い込まれたが、ここでフォースダウンギャンブルを敢行。QB高木翼がWR中村輝晃クラークへ38ヤードのタッチダウンパスをヒットさせた。すると、ここから両チームの攻撃陣が目を覚ました。
7点を追うパナソニックは直後のシリーズで、すかさず同点に追いついた。敵陣38ヤード、第1ダウン10ヤードの場面、QBロウレンス・アンソニーが右にロールアウトしながらWR頓花達也へパス。パスをキャッチしたWR頓花はディフェンスを一人かわしてエンドゾーンへ入り同点のタッチダウンを決めた。
しかし、試合を振り出しに戻された富士通も黙ってはいなかった。WR高津佐の47ヤードキックオフリターンで好位置から攻撃をスタートさせると、QB高木が右コーナーへ走り込んだWR中村へ絶好のパス。29ヤードのタッチダウンパスを成功させて、再び試合の主導権を握った。その後、パナソニックはK佐伯栄太の33ヤードFG成功。前半終了間際に自陣でファンブルリカバーして攻撃権を得たが、ここは得点に繋げられず。試合は、14対10と富士通の4点リードで前半を折り返した。
後半はスタートからパナソニック守備陣のラッシュが火を吹いた。最初の富士通のシリーズで、DL梶原誠人のQBサックで相手攻撃地点を下げた後に、DLデイビッド・モトゥのラッシュから逃げようとQB高木が投じたパスを、DB小池直崇がインターセプト。DB小池がそのままエンドゾーンまで持ち込み、パナソニックは逆転に成功した。その後も富士通に得点を許さず、第3Q終了間際にはK佐伯の29ヤードFGで3点を追加した。
しかし、王者が底力を見せた。社会人3連覇中の富士通は、6点差とされた直後のシリーズでRBサマジー・グラントが、左サイドを駆け抜ける75ヤードの独走タッチダウンランを決めて逆転に成功。さらに第4Qには相手のFG失敗で得た攻撃権で、グラントとウィリアムス・デレク・アキラのRBコンビによるラン攻撃で着実に前進すると、最後はゴール前9ヤードでQB高木からRBグラントへのパスが成功。RBグラントが相手ディフェンスをジャンプでかわしたが、着地の際にファンブル。しかしこれをエンドゾーン内でWR岩松慶将がリカバー。インスタントリプレーの結果、タッチダウンと判定され、富士通が加点。富士通は28対20とリードを広げた。
食い下がるパナソニックは、自陣28ヤードから攻撃をスタート。QBロウレンス・アンソニーがWR頓花らレシーバー陣に次々とパスを通し、ゴール前5ヤードまで進むと最後はRBミッチェル・ビクター・ジャモーが中央右を突いてタッチダウン。しかし2点コンバージョンを失敗して26対28の2点差。そしてパナソニックは富士通の攻撃をスリーアンドアウトで止めて、最後のチャンスにかけた。残り時間は1分29秒。十分な時間は残されている。しかしパナソニックは、自陣49ヤードの第3ダウン2ヤードのシチュエーションで痛恨のフォルススタート2連発。10ヤード下げられると、富士通ディフェンスがファーストダウンを更新させず雌雄が決した。この結果、富士通は、オービックシーガルズと並ぶ社会人最多の4連覇を達成した。
なお、この試合のMVPには、ラン20回で161ヤード、1TDを記録した富士通のRBグラントが選出された。
ジャパンエックスボウルを制し、社会人王者に輝いた富士通は、社会人代表チームとして、2020年1月3日(金)、東京ドームで行われるアメリカンフットボール日本選手権 プルデンシャル生命杯 第73回ライスボウルの出場権を獲得。15日(日)に行われた第74回甲子園ボウルで早稲田大学を破り、学生代表チームとして出場する関西学院大学ファイターズとアメリカンフットボール日本一の座をかけ、対戦する。
富士通フロンティアーズ 山本 洋ヘッドコーチ
(全勝での優勝について)勝てたことはうれしいが、たまたまです。選手たちがよく頑張りました。
(前半にグラントのランがあまり出なかったことについて)想定内ではないですが、マークされることは想定していました。それでもランプレイをやり続けないといけないし、個人技でかわしてくれることもあるし、最終的には良かったと思います。基本的に考えていたゲームプランは変えていません。
(パナソニックのディフェンスについて)パスのプレッシャーがかかっていましたが、そこは高木がうまくさばいてくれました。後半はオフェンスラインが対応できていないことも散見されたので、ライズボウルに向けては対策を立てたいです。
(最後のクラウドノイズについて)ファンがしっかりとサポートしてくれたので大きかったです。
パナソニックインパルス 荒木 延祥ヘッドコーチ
後半はグラントにボールを持たせて勝ちきるプランだったと思うので、前半に長いパスを2本取られたのはもったいなかったと思います。(グラントは)タフですね。あれだけボールを持ってパフォーマンスが落ちないタフさはすごいです。
悔やまれる場面は色々ありますが、最後のシリーズで2回フォルススタートでさがったのは悔やまれます。東京ドームに慣れていないうちと、慣れている向こうの差だと思います。だからといって、オフェンスラインが悪いわけではありません。
アメリカンフットボール日本選手権 プルデンシャル生命杯 第73回ライスボウル
記者発表会
(日 時) 2019年12月17日(火) 記者発表会 : 13:00から
キックオフパーティー: 13:30から
(会 場) 東京ドームホテルB1F「シンシア」(住所: 東京都文京区後楽1-3-61)
※キックオフパーティーも「シンシア」において開催します
(出 席) 学生代表チーム:甲子園ボウル勝者関西学院大学の監督・主将
社会人代表チーム:ジャパンエックスボウル勝者富士通フロンティアーズ、
ヘッドコーチ・主将
大会実施要項
(名 称) アメリカンフットボール日本選手権 プルデンシャル生命杯 第73回ライスボウル
American Football Japan Championship, Rice Bowl 73 by Prudential
(主 催) 公益社団法人日本アメリカンフットボール協会、朝日新聞社
(主 管) 日本学生アメリカンフットボール協会
一般社団法人日本社会人アメリカンフットボール協会
(運営協力) 一般社団法人関東学生アメリカンフットボール連盟
一般社団法人日本社会人アメリカンフットボール協会
(後援予定) スポーツ庁、アメリカ大使館、日刊スポーツ新聞社、日本放送協会(NHK)
(特別協賛) プルデンシャル生命保険株式会社
(協 力) 株式会社東京ドーム他
(日 時) 2020年1月3日(金) 試合開始 15:00 (開場 10:00 )
(場 所) 東京ドーム
(試 合) 学生代表チーム(一塁側 ) VS 社会人代表チーム(三塁側 )
(出場資格) 学生は全日本大学選手権「甲子園ボウル」における優勝チーム
社会人は日本社会人選手権「ジャパンエックスボウル」における優勝チーム
(競技規定) 1.2019年度公益社団法人日本アメリカンフットボール協会競技規則による
2.勝敗が決定しない場合は、両者優勝とする
(入 場 料) 指定席(ビュッフェ付バルコニー席)¥7、000(前売りのみ)
指定席(バルコニー席):当日券5,000(前売り4,000)
指定席(1階席):当日券3,000(前売り2,500)
自由席(一般)当日券 ¥2,500(前売り ¥2,000) 高校生500(当日券のみ)
※中学生以下無料/大会プログラム無料配布
(発売期間) 2019年11月25日(月)~2020年1月3日(金)
(発売場所) チケットぴあ:Pコード 【844‐418】、ローソンチケット:Lコード 【32487】
CNプレイガイド 電話:0570-08-9999(オペレーター10:00〜18:00)
WEB:http://www.cnplayguide.com/
店頭:ファミリーマート店舗Famiポートより
セブンチケット:店舗マルチコピー機「ライスボウル」で検索
イ―プラス:http://eplus.jp/(PC/携帯共通)、ファミリーマート店舗Famiポートより
(テレビ放映) NHK BS1 2020年1月 3日(金) 15:00〜試合終了まで
(問合せ先) ライスボウル実行委員会(日本アメリカンフットボール協会) 03-5843-0482
(スケジュール) 10:00 開場(ゲートオープン)
10:10 女子タッチフットボール全日本王座決定戦 第25回さくらボウル
11:40 関東中学生アメリカンフットボール オールスター戦
15:00 ライスボウル
国歌独唱:島津亜矢、ハーフタイムショー: 島津亜矢、男子チアリーディング、
本競技会は、日本アンチ・ドーピング規程が適用されます。