「僕も泥棒に『ちょっと待て』って言うと思う(笑)」千住明×西川悟平が初対談 松本利夫(EXILE)主演、成井豊脚本・演出 舞台『7本指のピアニスト~泥棒とのエピソード~』

ぴあ株式会社のプレスリリース

松本利夫(EXILE)主演、成井豊脚本・演出の舞台『7本指のピアニスト~泥棒とのエピソード~』を、2022年7月24日(日)~31日(日)、東京・サンシャイン劇場にて全8公演上演。このたび、本作のテーマ曲を手掛けた千住明と、本作のモデルとなっているピアニスト・西川悟平による初対談が行われました。

『7本指のピアニスト~泥棒とのエピソード~』 https://napposunited.com/7f-pianist/

本作は、神経難病のジストニアを発症しながらも、右手5本・左手2本の指でピアニストとして再起し、東京パラリンピック閉会式での演奏で世界中を感動の渦に巻き込んだ西川の実話を元にした舞台。8年前、西川が独り暮らしをしていたニューヨークのアパートに、深夜、2人組の強盗が部屋に侵入。薬物入りの注射器を突き付けられ抵抗を諦めた西川。しかし、次第に強盗たちに興味を抱き、絶体絶命の中、西川は無謀にも2人に話しかけ始める……。

本作のオファーを受けた千住は、西川のコンサートを初めて生で鑑賞した際、「『いやいや、もっと弾けるよこれは、君は弾けるよ』って思った」と、迷いなく西川のための曲2曲を書き上げたそう。西川も「楽譜を読みながらお尻を叩いてもらってる気がして。君にしかできないことを伸ばしていったらいいんじゃない、と心のサポートをしてくださった」と感激しきりでした。

情熱的で話上手な2人は、音楽について絶え間なくトークを展開。誰もが驚く西川の泥棒へのアプローチについては千住が「僕も泥棒に『ちょっと待て』って言うと思う(笑)」「タダじゃ帰せない」と音楽家として共感を示す場面も。また、西川役を務める松本について千住は「EXILEの方たちはすごく訓練されているし音楽家と同じくらい厳しい道を知っている」「ものすごく努力されてるんだろうなって思います」と印象を語っています。さらに、先日松本と初対談を行った西川は、その後日談を明かしました。

 千住が作曲した「Dawn Appassionata 夜明けのアパッショナータ」と「From Largo Again ラルゴから再び」は、その一部を公式サイト、公式SNS等にて公開予定。なお、チケットは各プレイガイドにて発売中。詳しくは舞台『7本指のピアニスト~泥棒とのエピソード~』公式サイトをご確認ください。

『7本指のピアニスト~泥棒とのエピソード~』 https://napposunited.com/7f-pianist/
 

  • ♬千住明×西川悟平対談

――お互い、存在を知ったきっかけは?
西川:ニューヨーク滞在中にアメリカ人の知人から「素晴らしい作曲家がいる」と楽譜をプレゼントされたんですが、それが千住さんの楽譜でした。今でも常に新幹線の移動中などに聞いています。
千住:パラリンピックでの演奏も拝見しましたが、だいぶ前にバラエティ番組に出てましたよね。この泥棒の話をされていて、音楽の力はすごいな、たいしたもんだって思ったんです。それこそ音楽のなせる業。トークテクニックもすごくて、言葉以外の表現方法を持っているところが音楽家だなと感じましたね。

――会ってみての印象は? 
千住:コンサートでのトークがおもしろくて。話すことが上手な人は音楽家としての頭を持ってますからね。演奏も、いやいや、もっと弾けるよこれは、君は弾けるよって思ったんです。ここで止まっちゃダメだからねって。
西川:千住さんはとても優しくて感動しました。いただいた楽譜を読みながらお尻を叩いてもらってる気がして。「君にしかできないことを伸ばしていったらいいんじゃない」と心のサポートをしてくださったことがすごくうれしくて。世界の第一線で活躍されている方からそういう言葉をいただいたことは心のお守りになりました。

――今作の曲の特徴は?
千住:ハンディを克服しながら弾けるギリギリのラインを書いてるんですよ。
西川:そう、楽譜を見たらいきなり左手のほうが忙しい(笑)。でもよく見ると工夫して弾けるようになってる。聞いてる人からしたら「これ本当に7本で弾いてるの?」って思うんじゃないかなと。
千住:オリジナリティをどこに持って来るか考えて興味が湧いたというか燃えたというか(笑)。これしかないっていう曲ができました。ハンディキャップを感じさせずにほかのアーティストたちと勝負ができる曲っていうのは必ずあるんです。なによりも音楽性と人間性という部分をいかに出せるか。曲はそのための媒体にしかすぎないので、それを出せるヒントをいっぱい入れた曲になっています。

――主演の松本利夫(EXILE)さんの印象は?
千住:EXILEの方たちはすごく訓練されているし音楽家と同じくらい厳しい道を知っている。ましてや松本さんの場合は役者として次の世界を開いた方なので、ものすごく努力されてるんだろうなって思います。
西川:先日対談させていただいた後に、2人で焼き鳥を食べに行ったんですよ。ごちそうしてくださって、おまけにうちにも来て下さったんです。一緒にピアノで「きらきらぼし」も弾いたり。すごく心がきれいな人だと思いましたね。

――もし千住さんが異国で泥棒に入られたらどうしますか?
千住:僕も泥棒に「ちょっと待て」って言うと思うんですよ(笑)。似たような感じになるような気がしないでもないですね。「入るとこ間違ってない君たち」って。音楽やってる人たちってそういうところがあって、タダじゃ帰せないみたいな。「あ、なんか素人だな」ってわかるとむしろ興味が湧くというか。西川さんのときも、憎めない何かが泥棒たちから出てたんじゃないかと思います。プロが入ってきたら言うこと聞きます(笑)。
西川:泥棒に入られたから千住さんに会えて、病気になったから曲を書いてもらえたということでもあるんですよね。最悪と思ってたことでもちょっとした考え方と行動の違いで最高の出来事に代わることがある、といつも僕は思ってるんです。

――この舞台を通じて伝えたいことは?
千住:音楽って、言葉で表せないことや、演技にできないことを表現するものなんです。今回の2曲については、舞台のストーリーはとてもおもしろい、でもその陰で主人公がどういう気持ちなのか、そのリアルを伝えるのが役目だと感じました。どんな演出になっても変わらない、この部分だけはリアルであり、守るべき砦ですね。
西川:今の時代、多様性という言葉が叫ばれていますが、合わないものは合わないときもありますよね。でも、相手を理解しようとする気持ちを持って接すると、相手も自分を理解くれる、そういうコミュニケーションがもう少し社会に広がるといいなと思います。そう泥棒が僕に確信させてくれたんです。

『7本指のピアニスト~泥棒とのエピソード~』 https://napposunited.com/7f-pianist/

 

千住明千住明

<千住明プロフィール>
1960 年東京生れ。東京藝術大学作曲科卒業。同大学院首席修了。修了作品は史上8 人目の東京藝術大学買上、同大学美術館に永久保存。日本アカデミー賞優秀音楽賞3 回受賞等受賞歴多数。東京藝術大学客員教授。SENJU LAB 主宰。
代表作にピアノ協奏曲「宿命」(ドラマ「砂の器」)、「四季」、「日本交響詩」、詩篇交響曲「源氏物語」、オペラ「隅田川」「万葉集」「滝の白糸」、中国ミュージカル「白夜行」等。ドラマ「ほんまもん」「風林火山」、映画「黄泉がえり」「涙そうそう」「追憶」、アニメ「機動戦士Vガンダム」「鋼の錬金術師FA」、NHK「日本 映像の20 世紀」「ルーブル美術館」NHK スペシャル「平成史」「新・ドキュメント太平洋戦争」、ゲーム「Triangle Strategy」等、多数の音楽も担当。
(2022 年6 月現在)
URL: http://www.akirasenju.com
 

西川悟平西川悟平

<西川悟平プロフィール>
ニューヨークを拠点に活動し、カーネギーホールなどで聴衆を熱狂させているピアニスト。輝かしいキャリアの途中で、突如ジストニアという難病に冒されながらも、懸命なリハビリの末、7本指で再起を果たした奇跡の音楽家。ようやく動かせるようになった7本指の演奏は、魂を揺さぶる唯一無二の演奏を奏でるようになっていた。
公演で世界を飛び回る傍ら、PanasonicのCMや映画「栞」の主題歌に起用される。2019年にはベストドレッサー賞を受賞するなど、今、世界中から注目を集める。2021年9月かねてから夢であった「東京2020パラリンピック閉会式」グランドフィナーレにてピアノ演奏。「What a woderful world」

 

  • ♪『7本指のピアニスト~泥棒とのエピソード~』公演概要♪

公演名:7本指のピアニスト~泥棒とのエピソード~

開演:7月24日(日)14:00開演
7月25日(月)14:00開演
7月27日(水)13:00開演 / 18:00開演
7月29日(金)14:00開演
7月30日(土)12:00開演 / 17:00開演
7月31日(日)13:00開演

※ロビー開場は開演の45分前、客席開場30分前

会場:東京・サンシャイン劇場(〒170-8630 東京都豊島区東池袋3丁目1-4 サンシャインシティ文化会館ビル4F)

出演:松本利夫(EXILE) 土屋神葉 筒井俊作 木下政治 畑中智行 原田樹里 石黒賢

料金:全席指定 9,900円(税込) ※前売・当日券共通
U-25 6,600円(税込)

『西川悟平トーク&コンサート』
日時:7月26日(火)18:00開演 ※舞台セットにて演奏
料金:全席指定 6,600円(税込)
U-25 3,300円(税込)

♪チケット♪
2022年6月18日(土)12:00~ 一般発売開始
お申し込みは https://napposunited.com/7f-pianist/

ローソンチケット https://l-tike.com/7f-pianist/
東京音協オンライン https://t-onkyo.co.jp
ぴあ https://w.pia.jp/t/7f-pianist/
イープラス https://eplus.jp/7f-pianist/

♪スタッフ♪
原作:西川悟平
脚本・演出:成井豊
音楽(テーマ曲):千住明
美術:稲田美智子
舞台監督:矢島健
照明:勝本英志
音響:早川毅
振付:川崎悦子
衣裳:つちや紗更
ヘアメイク:山本成栄
宣伝美術:デザイン太陽と雲
演出助手:藤嶋恵
票券:ローソンチケット
制作:鈴木ゆか
プロデューサー:舞台「7本指のピアニスト」製作委員会
協力(五十音順):
主催:トリックスターエンターテインメント/ローソンエンタテインメント/東京音協/ソルト/ナッポス・ユナイテッド
企画・制作:トリックスターエンターテインメント/ナッポス・ユナイテッド

♪公演に関するお問い合わせ♪ ナッポス・ユナイテッド support@napposunited.com

『7本指のピアニスト~泥棒とのエピソード~』 https://napposunited.com/7f-pianist/ 

 

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