【新国立劇場】演劇公演『反応工程』、オペラ公演『ドン・パスクワーレ』公演映像を無料配信中!

文化庁のプレスリリース

映像で新国立劇場の本格的な公演をお楽しみいただけます。

「新国デジタルシアター」は、より多くの幅広い世代のお客様に、時や場所を選ばずに新国立劇場の舞台芸術をご鑑賞いただけるよう、2021 年11 月に開設した映像配信プラットフォームです。
この「新国デジタルシアター」では、現在、演劇『反応工程』と、オペラ『ドン・パスクワーレ』の公演映像を無料で配信しています。

 

  • 演劇『反応工程』

『反応工程』 撮影:宮川舞子『反応工程』 撮影:宮川舞子

◆配信期間
2022 年7 月1日(金)12 時~9 月1日(木)12 時

◆配信メディア
・新国立劇場ウェブサイト内 新国デジタルシアター https://www.nntt.jac.go.jp/stream/

◆配信内容
2020/2021 シーズン演劇
収録日:2021 年7 月19 日上演
日本語上演

劇作家・宮本研が自身の経験をもとに、終戦前夜の軍需工場で生きる人々を通じて国家と個のせめぎあいを鮮やかに描いた作品。 小川絵梨子が芸術監督就任の際に掲げた支柱の一つ、 「演劇システムの実験と開拓」として、全キャストをオ ーディションで選考し、作り手が新しい俳優と、俳優が新しい演出家と、劇場が新しい作り手たちと出会い、作品を立ち上げていくフルオーディション企画の第2弾として上演されました。 演出には、俳優としても演出家としても新国立劇場で多くの作品に携わってきた千葉哲也を迎え、 2018 年10 月末より12月中旬まで6 週間に及ぶオーディションを開催、多数の応募者の中から、14 人の俳優が出演する作品となりました。 今回の配信では、演出を手がけた千葉の撮り下ろしインタビュー映像もあわせてお届けいたします。 

【作】宮本 研 【演 出】千葉哲也
【美 術】伊藤雅子 【照 明】中川隆一 【音 響】藤平美保子 【衣 裳】中村洋一 【ヘアメイク】高村マドカ 【アクション】渥美 博 【方言指導】下川江那 【演出助手】渡邊千穂 【舞台監督】齋藤英明、清水浩志

【出 演】天野はな、有福正志、神農直隆、河原翔太、久保田響介、清水 優、神保良介、高橋ひろし、 田尻咲良、内藤栄一、奈良原大泰、平尾 仁、八頭司悠友、若杉宏二

■あらすじ
太平洋戦争の敗色濃い1945 年8 月、九州中部にある軍需指定工場。戦前は染料を製造するためだった工場も、今ではロケット砲の推進薬を作り出す”反応工程”の現場となっている。 田宮、林、影山らの動員学徒も配属され、日夜、古株の工員らと共に汗を流している。勝利を信じる田宮だったが、勤労課の職員である太宰に戦争の本質を説かれ、禁書となっている本を渡される。そんな中、影山に召集命令が下り……。

■公演をご覧になったお客様のご感想
・何よりも印象深かったのは、この作品の熱量だった。
フルオーディションとは、かくも素晴らしいシステムだったのかと胸を打たれた。

・一言も「コロナ」という言葉が出てこない公演だったのに、「あ、コロナ禍の日本、世界と同じ構造だ」と思わされました。

・一人一人の生き方、何が大事か、どこに希望を見出すかをそれぞれの葛藤を役者がよく表現されている。

・まず役者の皆さんの迫力のある演技で、約80年前の緊迫した戦時中の日常を追体験することができました。
そして、人の生き様について考えさせられました。
時代と運命に翻弄される中で、人はどうしたらいいのか考えてしまい、非常に味わい深い演劇でした。

 

  • オペラ『ドン・パスクワーレ』

『ドン・パスクワーレ』 撮影:寺司正彦『ドン・パスクワーレ』 撮影:寺司正彦

 

◆配信期間
2022 年7 月8日(金)12 時~9 月8 日(木)12 時

◆配信メディア
・新国立劇場ウェブサイト内 新国デジタルシアター https://www.nntt.jac.go.jp/stream/

◆配信内容
2019/2020 シーズンオペラ
収録日:2019 年11 月9 日上演
イタリア語上演/日本語及び英語字幕付き

ベルカント・オペラの巨匠として名高いドニゼッティの傑作オペラ。華やかな声の饗宴にのせて、大金持ちの老人ドン・パスクワーレが甥エルネストの恋人ノ リーナと医師のマラテスタに一泡ふかされるドタバタ 劇が繰り広げられます。ヴィツィオーリによる演出 は、舞台ファンの心をくすぐるイリュージョンのような舞台転換、精緻な舞台美術、絵画のような衣裳、そ して4 人の主要な登場人物を実に魅力的に描き出した もの。スカンディウッツィ、ピッツーティ、ミロノフ、トロシャンら珠玉のキャストが織りなす芸達者な演技と歌唱は客席を大いに沸かせました。 

【作 曲】ガエターノ・ドニゼッティ
【指 揮】コッラード・ロヴァーリス 【演 出】ステファノ・ヴィツィオーリ
【美 術】スザンナ・ロッシ・ヨスト 【衣 裳】ロベルタ・グイディ・ディ・バーニョ 【照 明】フランコ・マッリ 【演出助手】ロレンツォ・ネンチーニ

【ドン・パスクワーレ】ロベルト・スカンディウッツィ
【マラテスタ】ビアジオ・ピッツーティ
【エルネスト】マキシム・ミロノフ
【ノリーナ】ハスミック・トロシャン
【公証人】千葉裕一

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団 【合 唱】新国立劇場合唱団 

■あらすじ
大金持ちの老人ドン・パスクワーレは、跡継ぎである甥のエルネストが縁談を断るため、自分が結婚して子供を作ると宣言する。エルネストは若い未亡人ノリーナと愛し合っているのだ。医者でエルネストの友人マラテスタは、若い二人のために一計を案じる。自分の妹と偽り、ノリーナをパスクワーレに紹介。清純な娘を演じるノリーナにパスクワーレは一目惚れし、結婚契約書に署名するが、その途端ノリーナはわがままで贅沢三昧の悪妻に豹変。パスクワーレは困り果ててしまい……。 

■公演をご覧になったお客様のご感想
・具体的で解りやすい演出で、楽しい舞台でした。
特に舞台セットの変化は、観客を飽きさせない工夫がありました。
個性的な役柄を、信頼ある歌手陣が見事に歌い演じてくれ素晴らしかったです。

・演目がめったにない作品で面白かった。
ドニゼッティの時代にタイムスリップしたようでした。

・ベルカントならではの”声”を満喫できました。
ソプラノ&テノールの声の妙技が素晴らしかった。

・主演のロベルト・スカンディウッツィ氏の表情の豊かさにほれぼれしました。
何とかわいいパスクワーレ氏なんでしょう。
どうか幸せになって欲しいです。
 

  • 新国立劇場について

新国立劇場は、オペラ、バレエ、ダンス、演劇という現代舞台芸術のためのわが国唯一の国立劇場として、1997 年秋に開場しました。オペラパレス、中劇場、小劇場の特色ある3つの劇場を有し、年間約300ステージの主催公演を実施しています。

オペラ部門は2018年9月に世界的指揮者の大野和士が芸術監督に就任し、世界の主要歌劇場と比肩する水準のオペラ公演を年間およそ10本上演すると共に、高校生のためのオペラ鑑賞教室の実施等を行っています。
演劇部門では、2018/2019シーズンより小川絵梨子が芸術監督を務めており、「こつこつプロジェクト」「フルオーディション」等の取り組みを行っています。

次代を担うアーティスト育成も新国立劇場の事業の大きな柱の一つであり、オペラ、バレエ、演劇の3つ研修所を擁し、充実した研修を実施しています。

所在地:東京都渋谷区本町1-1-1
https://www.nntt.jac.go.jp/

 

  • ​新国デジタルシアターとは?

「新国デジタルシアター」は、新国立劇場が2021年11月に開設した、主催公演等の映像配信を行うプラットフォームです。
2020年春以降、当劇場では、新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの公演中止を余儀なくされましたが、その一方で新たな試みとして公演映像のオンライン配信事業にも取り組んでまいりました。
その反響を受け、より多くの幅広い世代のお客様に、時や場所を選ばずに新国立劇場の舞台芸術をご鑑賞いただくために本プラットフォームを開設いたしまし

 

た。

配信作品は、今後も随時追加、ご案内してまいります。本デジタルシアターが、新国立劇場とより多くのお客様の出会いの場となるとともに、舞台芸術の新たな鑑賞スタイルの一つになることを願っています。
https://www.nntt.jac.go.jp/stream/

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