国際的な広告の祭典カンヌライオンズにて3分を超えるスタンディング・オベーションで称賛を受けた世界初のライブパフォーマンス「ALL PLAYERS WELCOME」

Dentsu Lab Tokyo運営事務局のプレスリリース

Dentsu Lab Tokyo(東京都中央区、代表:神谷俊隆/田中直基)は、2022年6月24日(金)の2022 カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルにて、さまざまなバックグラウンドを持つ方とともに、その視点やクリエイティビティの力を借りて、誰でも表現ができるためのツールや環境づくりを目的とした「ALL PLAYERS WELCOME」プロジェクトの始動と、新たなプレイヤーを生み出すためのオリジナル操作UIの無償提供を行うプラットフォーム「ALL PLAYERS TOOL LAB」(https://all-players-tool-lab.com/)を公開しました。その第一弾として、ALSという難病を抱えながらアーティストとして活動する武藤将胤さんとコンポーザーのPONEさんと共に開発した、目の動きのみでライブ演奏ができる3種のツールを利用し、世界初のコラボレーションライブパフォーマンスを披露しました。

武藤さん、PONEさんによる世界初のコラボレーションライブパフォーマンスは、東京とカンヌをリモートで結び、約7分間の生演奏とメッセージを披露。最後は、カンヌ会場に登場した女性シンガーの方とのコラボパフォーマンスで会場全体を魅了し、3分を超えるスタンディング・オベーションによる称賛を受け、大盛況のうちに終了しました。

 

  • 世界の人々を魅了し、3分を超えるスタンディング・オベーションで賞賛を受けたDentsu Lab Tokyo

■ALL PLAYERS WELCOME始動
 Dentsu Lab Tokyoは、2017年に開始した「PARA-SPORTS LAB」をはじめ、さまざまなバックグラウンドを持つ方々と共に社会課題の解決や、あたらしい表現方法について模索する中で、障がい者のクリエイティビティにおける可能性と社会の課題を感じ、すべての人が自由な表現ができる環境作りを目的とした「ALL PLAYERS WELCOME」の始動を宣言。セミナーでは、SLOW LABEL代表の栗栖良依さんと共にすべての人がプレイヤーになる社会が持つ可能性を熱く語りました。また、その第一弾として、武藤さんとPONEさんとともに3ヶ月間の制作を経て、ライブパフォーマンスを実施しました。

武藤将胤さんによる唯一無二の生演奏
パフォーマンスのトップバッターを務めた武藤将胤さんは、東京会場からリモートで繋ぎ、新開発したUI「EYE XY EYE pad」を使用しながらライブ演奏をしました。「EYE XY PAD」とは、アーティストでもある武藤さんとPONEさんが作曲した音やエフェクトをX軸、Y軸の座標に配置し、目の自由な動きを最大限利用して、これまでにないユニークな演奏をする装置です。会場の画面に映し出された武藤さんの目線が描く軌道と刻々と変化する音楽で、二度と同じ演奏はない、唯一無二のパフォーマンスを行い、会場にいた観客に新たなクリエイティビティの驚きと可能性を与えました。

 

 

エフェクトを追加して会場を盛り上げるPONEさん
 PONEさんは武藤さんからのバトンタッチを受け、オンラインライブの課題である遅延を逆手にとり、UI
そのものを遅延と同期した動きをつけることで、どのような遅延が起きても、規定の枠に目線を送ることでタイミング良く自由なエフェクトを追加することができる「SHOOTING PAD」により、ダイナミックなパフォーマンスを披露。次々と表示されるエフェクトの枠とPONEさんの目線から生まれる美しい軌道のビジュアルにより、観客をパフォーマンスに引き込み、フィナーレに向け会場の盛り上がりを一層高めました。

 

 

■女性シンガーとのコラボレーションによる生パフォーマンス
 パフォーマンスの終盤では、カンヌ会場に女性シンガーが登場し、武藤さんとPONEさんによる演奏に乗せて、エネルギッシュな歌声を披露。英語と日本語で歌われた「違い、認めあい、支え合い、未来」という歌詞と共に、会場は一体となり大きな盛り上がりを見せました。ラストシーンは、武藤さんとPONEさんが目線で描いた「KEEP PLAYING」という文字が映し出され、すべての人がプレイヤーになれるという力強いメッセージを発信。パフォーマンスが終わると、会場の観客が立ち上がり、拍手と歓声が巻き起こりました。

コラボレーションライブパフォーマンス「ALL PLAYERS WELCOME」実施概要
イベント名:2022カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル
開催場所:パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ(Palais des Festivals et des Congrès)
実施日時:6月24 日(金)午前10時 ※フランス現地時間
登壇者:一般社団法人WITH ALS コミュニケーションクリエイター 武藤将胤

73 Beats作曲家 PONE(Guilhem Gallart)
SLOW LABELアートプロデューサー栗栖良依
Dentsu Lab Tokyoクリエーティブディレクター 田中直基

協業会社:BASSDRUMinvisi
coton
CUBE
y’s connection
PICS
WOW
ウー
momonga
Ableton Live
 

  • 武藤将胤さんの公演を終えた直後のコメント

最後に会場のオーディエンスの歓声が聞こえたときにかなりうれしくて泣きそうでした。僕らの音楽がちゃんと届いたんだなと実感できました。国境を越えて、3都市をリアルタイム配信で繋ぎ、視線での生セッションのパフォーマンスを成功させることができて、本当にうれしいです。フランスのPONEと想いを込めて作曲してきたので、世界の皆さんに届いてくれたらと思います。ぼくらは誰しもに違いがあるし、それぞれ困難に直面しています。でも、互いの違いを認め合い、それぞれの違いを掛け合わせることで、僕らは、あらゆる限界を乗り越えていけると僕は信じています。障がいや国籍、性別、文化などあらゆる違いを乗り越えて、これからも共にボーダーレスな世界を作っていけたらと思います。
 

  • Cannne Lioneについて

カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルは、1954年に設立された毎年6月に南仏カンヌで行われる世界最大規模の広告・コミュニケーションフェスティバルです。

名称:2022 カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル

期間:2022年6月20日~25日 5日間
場所:フランス パリ パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ
カンヌライオンズ日本公式サイト:https://www.canneslionsjapan.com/

  • Dentsu Lab Tokyoについて

Dentsu Lab Tokyo(デンツウラボトウキョー)は、研究・企画・開発が一体となったクリエーティブのR&D組織です。「PLAYFUL SOLUTION」「おもいもよらない」をフィロソフィーとしながら、デジタルテクノロジーとアイデアによって、人の心を動かす表現開発や、いま世の中が求める社会の課題解決を実践しています。
https://dentsulab.tokyo/

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