ショパンコンクール出場者を育てたピアノコンクール 2022年ピティナ「特級」セミファイナリスト決定!

一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)のプレスリリース

ピティナ(一般社団法人全日本ピアノ指導者協会)が開催する国内最大規模のピアノコンクール「ピティナ・ピアノコンペティション」。その最難関部門「特級(とっきゅう)」では、今、各メディアで見かけない日はない角野隼斗ら、ショパン国際ピアノコンクールをはじめとする多くの国際的な大舞台で活躍する若手ピアニストが育ってきた。7/29(金)の三次予選を経て、2022年のセミファイナリスト7名を選出。8/14(日)には、それぞれが約1時間のプログラムを組み立てるリサイタル形式でセミファイナルの審査が行われ、音楽の殿堂サントリーホールで8/17(水)にプロの指揮者・オーケストラとピアノ協奏曲を演奏するファイナリスト4名が選出される。

  • ショパン国際ピアノコンクールで活躍した日本人ピアニストたち

2021年秋、世界三大ピアノコンクール「ショパン国際ピアノコンクール」における日本人ピアニストの活躍がニュースを賑わせた。反田恭平の半世紀ぶりの邦人最高位タイとなる2位の快挙、2015年大会でもファイナリストに選ばれた小林愛実が第4位で悲願の入賞。さらにセミファイナリストには、高校からモスクワ音楽院の附属校で学び本場欧州で経験を積んできた進藤実優、高松国際ピアノコンクールで日本人初優勝を成し遂げた古海行子、そして、クラシックにとどまらない独自の演奏スタイルでYouTubeチャンネル登録者数100万人を擁する新進気鋭のピアニスト・角野隼斗が名を連ねた。

左から小林愛実/進藤実優/角野隼斗/反田恭平/古海行子©Wojciech Grzedzinski  Darek Golik (Chopin Institute)左から小林愛実/進藤実優/角野隼斗/反田恭平/古海行子©Wojciech Grzedzinski Darek Golik (Chopin Institute)

2021年大会で活躍した日本人ピアニストのプロフィールの多くに、「ピティナ・ピアノコンペティション」での入賞歴が刻まれている。未就学児から大人の部門まで、例年一夏にのべ4万組以上の参加者がしのぎを削る、日本国内最大規模のピアノコンクールである。小林愛実は同コンクールの15歳以下の才能が集うJr.G(ジュニアG)級で、歴代最年少8歳で優勝。角野隼斗は最難関部門に位置する「特級(とっきゅう)」で、音楽専攻の学歴を持たないながらグランプリを受賞し、ピアニストとしての道を歩み始めた。

  • ピティナ「特級」から世界へ羽ばたく若手ピアニスト

特に近年、ピティナ・ピアノコンペティション「特級」入賞者の国際的なステージでの活躍は目覚ましい。

左から亀井聖矢/黒木雪音/桑原志織/阪田知樹/森本隼太左から亀井聖矢/黒木雪音/桑原志織/阪田知樹/森本隼太

前出の進藤実優・古海行子もそれぞれ2021年銀賞・聴衆賞、2018年銅賞・聴衆賞の受賞者であることに加え、ショパン国際ピアノコンクール以外でも、2021年以降だけで以下のような実績が挙げられる。

●亀井聖矢(2019年グランプリ・聴衆賞):マリア・カナルス国際ピアノコンクール第3位(2021)、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールセミファイナリスト(2022)
●黒木雪音(2019年銀賞):ダブリン国際ピアノコンクール第1位(2022)
●桑原志織(2013年銀賞):ルービンシュタイン国際ピアノマスターズコンクール第2位(2021)
●阪田知樹(2011年グランプリ):エリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門第4位(2021)
​●森本隼太(2020年銀賞・聴衆賞):ヘイスティングス国際ピアノ協奏曲コンクール第1位(2022)
ピティナ・ピアノコンペティション「特級」は、まさに世界に羽ばたく日本の音楽家を育成する、国内屈指の「登竜門」と言える。

  • 2022年ピティナ「特級」セミファイナリストが決定

その登竜門に臨む若手ピアニストたちの挑戦が、今年も7月に始まった。7月26日・27日の二次予選で24名から10名へ、そして7月29日(金)三次予選で全国大会にコマを進めるセミファイナリスト7名が選出された。

左上から演奏順に吉原佳奈/藤澤亜里紗/神宮司悠翔/北村明日人/鶴原壮一郎/今井梨緒/森永冬香左上から演奏順に吉原佳奈/藤澤亜里紗/神宮司悠翔/北村明日人/鶴原壮一郎/今井梨緒/森永冬香

セミファイナルでは7名からファイナリスト4名を選出。音楽の殿堂・サントリーホールで開催されるファイナルでは、プロの指揮者・オーケストラとファイナリスト4名がピアノ協奏曲で共演し、角野隼斗らに続く次世代のピアニストが誕生する。
 

◆審査・ライブ配信スケジュール
8月14日(日)10:30- 特級セミファイナル@第一生命ホール(東京・中央区晴海)
8月17日(水)16:30- 特級ファイナル@サントリーホール(東京・港区赤坂)

◆セミファイナリスト(かな/学歴/出身地)
※プロフィール詳細:https://compe.piano.or.jp/event/tokkyu/result-timetable.html#maintxt
1)吉原 佳奈(よしはら・かな/昭和音楽大学4年/大阪府豊中市)

2)藤澤 亜里紗(ふじさわ・ありさ/東京音楽大学大学院音楽研究科器楽専攻鍵盤楽器研究領域(ピアノ)修士課程首席卒業/東京都北区)
3)神宮司 悠翔(じんぐうじ・ゆうと/東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校2年/神奈川県海老名市)
4)北村 明日人(きたむら・あすと/チューリッヒ芸術大学大学院修了・東京藝術大学大学院修士課程在籍/兵庫県神戸市)
5)鶴原 壮一郎(つるはら・そういちろう/東京藝術大学2年/福岡県北九州市)
6)今井 梨緒(いまい・りお/桐朋学園大学修士課程2年/東京都江戸川区)
7)森永 冬香(もりなが・ふゆか/東京藝術大学3年/神奈川県横浜市)

 

  • 聴衆の応援を形に クラウドファンディングにも挑戦中

「特級」は、演奏家を真に「演奏家」たらしめるものは聴衆からの評価である、という信念をもって運営されている。音楽を専門とする審査員による順位づけに加え、会場の聴衆による投票で決まる「聴衆賞」を、長年実施してきた。
一方、コロナ禍でオンラインの音楽イベントが広がる中、ピアノコンクールをライブ配信で視聴する聴衆が激増した。特にショパン国際ピアノコンクールの主催からは「ライブ配信のアクセスの半数以上が日本から」と公式発表されており、日本人の応援の熱気が高まっている。

「オンライン聴衆」の応援がより実態をもって奏者たちに届くようにと、ピティナは2020年からライブ配信視聴者の投票によって順位が決まる新たな「聴衆賞」を実施。クラウドファンディングで聴衆からこの褒賞金を集め、応援を形にして奏者に届ける仕組みを設けた。2022年度は、より多くの人が参加しやすい「サポーター賞」の名称で、特級ファイナルが開催される8月17日(水)まで、投票と寄付を受け付ける。

◆クラウドファンディング:https://motion-gallery.net/projects/ptna_tokkyu_2022
◆「サポーター賞」投票:https://compe.piano.or.jp/event/tokkyu/vote.html#maintxt
 

  • 主催団体:ピティナ(一般社団法人全日本ピアノ指導者協会

ピアノ学習者に、ステージとモチベーションを。
ピアノ指導者に、自己研鑽の場を。
これからピアノに出会う人に、ピアノを好きになるきっかけを。
3つの事業の軸で、ピアノコンクール以外にも様々なステージやセミナー、コンサート、生徒とピアノの先生の無料マッチングサービス、無料の音楽データベース制作などの事業を展開しています。
ピアノ教育の普及を通じて、音楽で培われる「人間力」を社会の力に還元していくことを志に活動している音楽教育団体です。 
ピアノ指導者を中心とした17,000名の会員が所属。地域のピアノ指導者や楽器店が運営する全国600以上の事務局で様々な音楽イベントを展開し、地域の音楽教育・音楽文化振興を支えています。

◆代表:専務理事 福田 成康(ふくだ・せいこう)
◆本部事務局所在地:〒170-8458 東京都豊島区巣鴨1-15-1 宮田ビル3F
◆コーポレートサイト:https://corporate.piano.or.jp/
◆YouTube:https://www.youtube.com/user/ptna

 

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