京都府福知山市のプレスリリース
京都府福知山市による、明智光秀が築いた福知山城の活用企画「#福知山城チャレンジ」で選ばれ、新型コロナ禍のため2022年3月に福知山城野外特設ステージで無観客上演された「スペクタクル新作能『光秀』×甲冑隊in福知山城」のプロモーション映像を、8月10日(水)から市公式YouTubeチャンネルにて公開します。監督は、丹波などを拠点とする映画監督の近兼拓史(ちかかね たくし)さんです。迫力の合戦シーンや厳かな語りなど、新作能『光秀』の見どころが詰まった3分間の映像です。『光秀』企画・作・演出の能楽師・上田敦史(うえだ あつし)さん((株)伝楽社代表)の解説付きで、能初心者の方もお楽しみいただけます。
◆「新作能『光秀』」プロモーション映像 https://youtu.be/bv7eSxacS4g (3分2秒)
監督:近兼拓史(丹波市の映画館「ヱビスシネマ。」支配人)
- スペクタクル新作能「光秀」上演の様子
2022年3月8日(火)に福知山城本丸広場野外特設ステージで新作能『光秀』がはじめて上演されました。本来は全国から倍率9倍の中、当選した観客100人の前で披露する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、無観客での開催となりました。
上田敦史さんら能楽師の他に、丹波ゆかりの甲冑隊のメンバーら総勢約50人が出演。冒頭には、チェロ演奏と能楽噺子に合わせた創作舞「ガラシャ」が披露され、続いて新作能『光秀』が上演。クライマックスの山崎の戦いの合戦シーンでは30人ほどの甲冑隊が入り乱れ殺陣を演じるシーンもありました。また光秀の福知山での功績など、光秀と福知山のつながりが描かれました。
■『光秀』企画・作・演出の能楽師・上田敦史さん コメント
歴史上、敗者として描かれてきた光秀の慟哭を形にしました。私が書いた脚本ですが、光秀本人の言葉かのように感じる瞬間がありました。寄附をされた方、投票された方など様々な思いを受け止め、それ以上の形で返せるよう、そして福知山の財産として残せるよう、この新作能『光秀』を広めていきたいと思います。
■新作能「光秀」あらすじ
慶長5年、細川忠興は敵方より福知山城を奪還する。城を訪れた父幽斎が盟友光秀を偲んでいると、不思議な老人が現れ、我こそ光秀の霊だと明かす。再び甲冑姿で現れた光秀は本能寺の変に至る心境を語り、山崎の戦いを幻の中に見せ「貴方と泰平の世を築けなかったことが心残り」と告げ、朝日とともに消え失せる。
- 市民の思いによって福知山市に広がる「新作能『光秀』」!
- #福知山城チャレンジ 概要
福知山市では、昭和の時代に市民らの5億円以上の寄附運動で福知山城が再建され、また2020年はコロナ禍の中で実施した「本能寺の変プロジェクト2020」でもたくさんの参加や支援をいただきました。このように明智光秀がこの地にまちを拓いてから、いつの時代も逆境に立ち向かい挑戦的なまちづくりを進めてきました。
#福知山城チャレンジも、これまでのまちづくりへの挑戦心「光秀マインド」を引き継ぎ、全国の皆さんの挑戦を応援する目的で開催。福知山城の価値を向上させ、世の中に良いインパクトを与えるアイデアを、2021年6月2日(本能寺の変が起きた日)から1か月間公募した結果、全国から34件の応募がありました。福知山市役所の一次審査により、「スペクタクル新作能『光秀』×甲冑隊」と「明智光秀流 福知山祝言式」のアイデアに絞られました。
この2組による決選投票を、オンラインと現地で実施した結果、全国から2,297票の投票があり、最終的に「スペクタクル新作能『光秀』×甲冑隊」に決まりました。
また観覧募集には、当選枠100名のところ、合計923名様から応募いただきました。2022年3月8日に福知山城本丸広場野外特設ステージで無観客上演を行いました。
アイデアにかかった費用として、実業家・前澤友作さんからいただいたふるさと納税を活用し、最大500万円を福知山市より提案者へお渡ししています。
#福知山城チャレンジHP https://www.fukuchiyamacastle.jp/challenge/
- (参考)経緯 ―前澤友作さんふるさと納税500万円を福知山市に寄附―
①2020年11月に実業家の前澤友作さんが、Twitterでふるさと納税8億円のアイデアを募集。
②福知山市長が福知山市の公式Twitterで3つのアイデアを応募。
③福知山市を含む150の自治体が手を挙げ、2020年12月に150すべての自治体に500万円ずつ寄附。
※前澤さんの意向により、寄附金の活用は各自治体に一任されています。
- (参考)♯福知山城チャレンジ これまでの歩み