ヤマハ株式会社のプレスリリース
ヤマハ株式会社は、プロフェッショナルオーディオ機器の新製品として、ポータブルPAシステムの新モデル『STAGEPAS 1K mkII』と、『STAGEPAS 1K mkII』へのスピーカー増設や、ミキサー単体と組み合わせて使用するのに最適なパワードスピーカー『DXL1K』を9月に発売します。
今回発売する『STAGEPAS 1K mkII』は、高い音質・音圧と軽量・コンパクトなキャビネット設計、本格的なミキシング機能とシンプルな操作性といった、相反するニーズを高い次元で両立し、「いつでも、どこでも、ステージに」を実現するオールインワンのポータブルPAシステム「STAGEPASシリーズ」の新モデルです。高出力アンプを搭載し、前モデル「STAGEPAS 1K」より高い出力音圧を引き出すほか、ミキサー部には柔軟な音質調整が可能なプロセッシング機能を搭載し、新専用アプリによる快適なリモート操作も実現します。
『DXL1K』は、『STAGEPAS 1K mkII』と互換性のあるパワードスピーカーです。『STAGEPAS 1K mkII』と同一仕様の持ち運びしやすいコンパクトな筐体から、最大125dB SPLのパワフルな音量を実現します。サブウーファー筐体の上部にラインアレイスピーカーを取り付けるだけの簡単セットアップも『STAGEPAS 1K mkII』と同様です。また、リンク機能によるシステムの拡張も可能で、ミキサー単体や『STAGEPAS 1K mkII』、別の『DXL1K』と組み合わせて、シンプルかつ高品質なPAシステムを構築することができます。
品名/品番/価格(税込)/発売時期
ポータブルPAシステム/STAGEPAS 1K mkII/オープン価格/9月
パワードスピーカー/DXL1K/オープン価格/9月
<概要>
1.より高出力なアンプを搭載し、コンパクトな筐体ながら高品質・高音圧なサウンドを実現
2.新アプリによる操作で、多様なシーンに最適な設定を実現するミキサー部(『STAGEPAS 1K mkII』)
3.優れたポータビリティ、簡単セットアップとシステム拡張可能なユーティリティ
<主な特長>
1.より高出力なアンプを搭載し、コンパクトな筐体ながら高品質・高音圧なサウンドを実現
クラス最大級の1,100W出力を実現するClass-Dアンプを搭載
アンプ部には、高効率で歪の少ないClass-Dアンプを搭載しました。また、高域と低域のバランスを見直したことで、クラス最大級の1,100Wの高出力と高音質・高い安定性の両立を実現し、スリムでコンパクトな筐体のスピーカーから最大出力音圧125dB SPLを生み出します。
形状のスリムなラインアレイスピーカー
中高域を再生するラインアレイスピーカーには、1.5インチの小口径ユニットを10基搭載しました。線音源が持つ170°の広い水平指向角とともに、ユニットをJ形状のカーブに配置することで下方向のカバーエリアを広げ、30°の広い垂直指向角も実現しています。また、距離による音の減衰が少ない特性も相まって、客席の前方から後方まで均一かつクリアで高品質なサウンドを届けることができます。
クラス最大級の12インチ“コンパクト”サブウーファー
サブウーファーは、クラス最大級の12インチユニットを採用し、ポータビリティ向上のための徹底的な小型・軽量化に取り組んだことで、12インチクラスに見えないコンパクトなキャビネットサイズを実現しました。また、バスレフポートの風切り音を独自の流体音制御技術「TWISTED FLARE PORT™」により軽減し、コンパクトながらクリアで迫力のある重低音再生が可能です。
2.簡単操作で最適な設定を実現するオンボードのミキサー部(『STAGEPAS 1K mkII』のみ)
『STAGEPAS 1K mkII』は、サブウーファーの背面に2ch(2系統)のHi-Z入力を含むモノラルマイク/ライン入力計3ch(3系統)とステレオ入力2ch(1系統)の、合計5ch(4系統)入力のデジタルミキサーを搭載しています。ステレオ入力は、フォーン端子やステレオミニ端子に加え、Bluetooth機能によるワイヤレス音楽再生にも対応しています。また、複数帯域の調整を同時に行う「1knob EQ」や、独自の高品位なデジタルリバーブ「SPX」、“SPEECH”“MUSIC”などの用途に合わせてサウンドの調整を行う「Mode」など、豊富な音質調整機能を搭載しています。各機能は、1ノブでシンプルに調節が可能なので、PA機器の初心者でも音質調整が簡単に行えます。一方で、『DXL1K』はモノラル2系統の入力のみを備えており、音質調整機能はモード選択のみのシンプルな設計です。
Priority Ducker
『STAGEPAS 1K mkII』は、マイク入力時にそれ以外(BGMなど)の入力信号の音量を自動的に下げることで、マイクの音声を明瞭に届けるプロセッシング機能「Priority Ducker(プライオリティ ダッカー)」を搭載しています。マイクに向かって話し始めると、マイクの音を優先してBGMなどの他の音量を自動的に下げ、話し終えると、音量が自動的に元のレベルに戻ります。専用アプリ(後述)からの操作もしくは、本体のボタンから機能のオン/オフができ、どの程度の音量を減衰させるかは、お好みで調整可能です。例えばマイクとBGMだけの本番時にミキサー操作の必要がないため、セッティングから本番終了までを1人で完結することができます。
3.新開発の専用操作アプリ「STAGEPAS Controller」(『STAGEPAS 1K mkII』のみ)
新開発のiOS/Android向け『STAGEPAS 1K mkII』専用操作アプリケーション「STAGEPAS Controller」では、リハーサルや演奏中でも、実際の音を聞きながら、Bluetooth経由でステージや客席から音量や1ノブEQ、4バンドPEQなどを調整することができます。調整後の設定は、最大8パターン保存し、演奏シーンごとに呼び出すことも可能です。また、『STAGEPAS 1K mkII』を複数台使用する際も、アプリケーションを通じて同時にボリュームをコントロールすることもできます。
* 『DXL1K』では「STAGEPAS Controller」アプリは使用できません。
4.優れたポータビリティとユーティリティ
簡単なセットアップ
スピーカーケーブルやスピーカースタンドは必要なく、ラインアレイスピーカーをサブウーファーのキャビネット天面に取り付けるだけで、基本的なセットアップが完了します。必要に応じて、2つのスペーサーを使って高さを調整することも可能です。
高い耐傷性を誇るポリウレア塗装
サブウーファーの軽量ABSキャビネットには、輸送中の磨耗を防ぐためにハイグレードなポリウレアコーティングを施しています。軽量で持ち運びに便利なだけでなく、過酷な演奏環境にも耐える堅牢性と耐傷性を備えています。
システムを拡張するリンク機能
『STAGEPAS 1K mkII』を2台、または『STAGEPAS 1K mkII』と『DXL1K』をリンクすることで、より広いカバーエリアが必要な会場にも対応します。各リンクでは、ステレオ再生とモノラル再生の両方に対応し、モノラル再生時にはリンクした2台*1の入力を使用することができます。また、『DXL1K』をミキサー単体と組み合わせて使用する際は、リンク*2させることで、最大4台のマルチスピーカー接続が可能です。
*1 『STAGEPAS 1K mkII』2台:合計6系統のモノラル入力と2系統のステレオ入力。
*1 『STAGEPAS 1K mkII』1台と『DXL1K』1台:合計5系統のモノラル入力と1系統 のステレオ入力。
*2 特性が異なるため、前モデル「STAGEPAS 1K」との同時使用は推奨していません。
ヤマハ プロオーディオ 製品情報サイト
https://jp.yamaha.com/products/proaudio/index.html
ヤマハ 企業情報サイト/ニュースリリース
https://www.yamaha.com/ja/news_release/
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