白老文化観光推進実行委員会のプレスリリース
ルーツ&アーツしらおい メインビジュアル
現在、白老町の旧しらおい発掘堂(白老町大町2丁目1-23)で公開されている《白老セッション》。アイヌの伝統歌「ウポポ」の再生と伝承をテーマに活動する女性ヴォーカルグループMAREWREW(マレウレウ)のリーダーである音楽家・ヴォーカリストRekpo(レクポ)と鈴木ヒラクの出会いから生まれた、初のコラボレーション作品です。
2022年8月22日(月)に同会場にて非公開で行われたセッションでは、Rekpoが「銀河」をテーマに即興で奏でるムックリ(竹製の口琴)の演奏や歌と呼応しながら、鈴木ヒラクが白老で拾い集めた小石などや自作のマーカーでドローイングを行う手元が、リアルタイムで壁面に投影されました。
白老という土地だからこそ実現した、この一度きりの13分のセッションの記録映像からは、言葉を超えて音と視覚が響き合い、対話が生まれる様子、その息遣いまでも感じることができます。
この映像を「ルーツ&アーツしらおい」の公式YouTubeチャンネルにて公開し、ご視聴いただけます。また会場では、セッションが行われたそのままの映像や音声が再生され、現場の特別な空気感を追体験できます。
白老セッション|Shiraoi Session|アーカイブ映像
https://youtu.be/wh3lYWQl9es
「ルーツ&アーツしらおい2022 – 白老文化芸術共創-」の開催会期は10月10日(月・祝)までとなります。ぜひ秋の白老へ足をお運びください。
■鈴木ヒラク コメント
Rekpoさんの名前のRekはアイヌ語で「喉」という意味がある。Rekpoさんの喉と呼吸から生まれた音は、人間の体という洞窟の奥の、遠い響きを感じさせてくれる。それがひとたび空間に放たれると、風の音や鳥の声、時には電子音のようにも聞こえる。ドローイングは書画カメラとプロジェクターを通して、光の信号となって投影される。真っ暗な会場で、まるで銀河の彼方へ宇宙旅行をしているような13分のセッションだった。