文化庁のプレスリリース
新国立劇場が制作する世界水準のオペラを国内トップアーティストの出演でお届けしている、高校生のためのオペラ鑑賞教室。今年の秋のロームシアター京都公演は、新国立劇場でも最も人気のオペラ『蝶々夫人』を上演します。日本屈指の演出家栗山民也の美しくも感動的な演出、京都出身で世界各地の歌劇場で活躍する阪哲朗の指揮、国内外で蝶々夫人歌いとして活躍するソプラノ木下美穂子、新国立劇場本公演でもピンカートンを歌い万雷の拍手を浴びたテノール村上公太ら、オペラ界の旬の実力派歌手たちが勢揃い。関西公演15周年を記念したユースチケット(25歳以下3,300円)をはじめ、一般4,400円、高校生以下2,200円と、オペラ初心者の方にもうってつけのチケット価格で、オペラならではの深い感動をお届けする特別企画です。
【URL】https://rohmtheatrekyoto.jp/event/70436/
プッチーニの傑作オペラ『蝶々夫人』が再び鑑賞教室に登場!
美しくドラマティックな音楽で描かれる哀しい愛の物語
「新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室」は、高校生の皆様にオペラの素晴らしさをお伝えするため、東京と京都で毎年開催しており、関西での公演は今年で15年目を迎えます。
新国立劇場での本公演と同じ舞台美術や衣裳を用いた演出のもと、日本を代表するオペラ歌手が出演し、生のオーケストラの演奏で上演する本格的なオペラ公演であり、一般のお客様向けの公演と全く同じスタイルで名作オペラを全曲(全幕)鑑賞していただくコンセプトが大変好評を得ています。
今回上演する演目は、新国立劇場のレパートリー作品として不動の人気を誇る『蝶々夫人』。シンプルでありながら人物の内面を色鮮やかに写す演出により、美しくドラマティックな音楽で描かれる 蝶々さんの哀しい愛の物語が、皆様に大きな感動をお届けします。
例年、一般のお客様へは残席がある場合に限り当日券をご案内しておりましたが、今回は、事前購入のご要望を受け、前売販売を行っています。この機会にぜひ、客席でしか味わえない生の感動をお楽しみください。
【動画】新国立劇場『蝶々夫人』ダイジェスト映像
■本事業のポイント
①日本を代表する劇場「新国立劇場」で制作されたオペラを京都で
「新国立劇場」はオペラ、バレエ、ダンス、演劇という現代舞台芸術のための日本唯一の国立劇場として、世界水準の舞台芸術作品を自ら企画、制作し上演しています。ロームシアター京都では、この新国立劇場で上演されているものと同じ内容の公演を、高校生のためのオペラ鑑賞教室として、2016年から毎年開催しています。
②大変お求めやすい価格のチケットを販売
オペラ公演というと、チケット料金が非常に高額なイメージをお持ちかもしれませんが、この鑑賞教室では、賛同する企業や公的な助成も得て、高校生及び引率の先生お一人2,200円(税込)でご提供しています。なお、今年度は、関西での公演(2015年までは尼崎公演)が始まって15年を迎えます。これを記念して、特別にユースチケット(25歳以下対象)も3,300円(税込)で販売しています(※26歳以上の一般チケットは4,400円(税込))。
③不朽の名作、オペラ「蝶々夫人」
2017年と2019年にも上演し、好評を博した、プッチーニ作曲のオペラ『蝶々夫人』を、日本を代表する一流の歌手陣、京都市交響楽団の演奏でお贈りします。人物の内面を鮮やかに描写する演出が、想像力を刺激し、オペラへの興味を喚起します。
『蝶々夫人』ものがたり
明治の頃、長崎の海を望む丘。アメリカ海軍士官のピンカートンは、結婚あっせん人ゴローの仲介で15歳の芸者、蝶々さんを身請けし、アメリカ領事シャープレスの忠告をよそに軽い気持ちで結婚式を挙げる。やがてピンカートンは帰国。愛を信じて疑わぬ蝶々さんは音信不通の夫の帰りを、3歳になった息子と女中のスズキとともに待つ。やがてアメリカで正式に結婚したピンカートンが妻ケートを連れて長崎に。すべてを悟った蝶々さんは、わが子をピンカートンに託すと決め、父の形見の短剣で命を絶つ。
指揮:阪哲朗ショートインタビュー
蝶々夫人役:木下美穂子ショートインタビュー
ピンカートン役:村上公太ショートインタビュー
プロフィール
【指揮】阪 哲朗 BAN Tetsuro
京都市立芸術大学作曲専修卒業後、ウィーン国立音楽大学指揮科に留学。95年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。ビール市立歌劇場専属指揮者、ブランデンブルグ歌劇場専属第一指揮者、ベルリン・コーミッシェ・オーパー専属指揮者、アイゼナハ歌劇場音楽総監督、山形交響楽団首席客演指揮者、レーゲンスブルグ歌劇場音楽総監督を歴任。現在、山形交響楽団常任指揮者、びわ湖ホール芸術参与。欧米での客演も数多く、ドイツ、オーストリアなどで約40に及ぶオーケストラ、歌劇場に招かれる。2008/09年の年末年始にウィーン・フォルクスオーパーで『こうもり』を指揮したことは大きな話題となった。国内主要オーケストラや新国立劇場、二期会などのオペラ公演を指揮している。
【演出】栗山民也 KURIYAMA Tamiya
早稲田大学文学部演劇科卒業。主な演出作品に『GHETTO/ゲットー』『きらめく星座』『海をゆく者』『組曲虐殺』『スリル・ミー』『ピアフ』『薮原検校』『デスノートThe Musical』などがある。紀伊國屋演劇賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞、毎日芸術賞千田是也賞、朝日舞台芸術賞、芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。13年春、紫綬褒章を受章。新国立劇場では『今宵かぎりは…』『ブッダ』『夜への長い旅路』『欲望という名の電車』『夢の裂け目』『ワーニャおじさん』『櫻の園』『浮標』『夢の泪』『世阿彌』『喪服の似合うエレクトラ』『箱根強羅ホテル』『夢の痂』『CLEANSKINS/きれいな肌』『氷屋来たる』『まほろば』『雨』『マニラ瑞穂記』『あわれ彼女は娼婦』、オペラ『夕鶴』『蝶々夫人』などを演出。著書に「演出家の仕事」。新国立劇場演劇芸術監督を7シーズン務め、05年から16年まで新国立劇場演劇研修所所長を務める。
【蝶々夫人】 木下美穂子KINOSHITA Mihoko
武蔵野音楽大学卒業、同大学院修了。二期会オペラスタジオ修了。第70回日本音楽コンクール第1位、第16回新日鉄音楽賞、2007年リチーア・アルバネーゼ プッチーニ国際声楽コンクール第1位、第16回出光音楽賞等多数受賞。小澤征爾指揮『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ以降、東京二期会『椿姫』ヴィオレッタ、『ローエングリン』エルザ、佐渡裕プロデュースオペラ『カルメン』ミカエラ、ロームシアター京都および東京二期会『フィデリオ』レオノーレ、札幌・神奈川・大分『アイーダ』タイトルロール等多数主演。特に『蝶々夫人』タイトルロールでは、ロンドン・ロイヤルアルバートホール、ピサ・ヴェルディ劇場、ソフィア国立歌劇場、ミシガン・デトロイト歌劇場、バンクーバー・オペラ等に出演、確固たる国際的評価を築いている。新国立劇場高校生のためのオペラ鑑賞教室『椿姫』ヴィオレッタ、『ラ・ボエーム』ミミ、『トスカ』タイトルロール、『蝶々夫人』タイトルロールなどに主演。二期会会員。
【ピンカートン】 村上公太MURAKAMI Kota
東京音楽大学声楽演奏家コース卒業。新国立劇場オペラ研修所第6期修了。文化庁在外派遣研修員としてイタリア・ボローニャへ留学。ジュゼッペ・ディ・ステファノ国際コンクールにおいて『リゴレット』マントヴァ公爵役を獲得。シンガポール・リリック・オペラに『ラ・ボエーム』ロドルフォ、『魔笛』タミーノ、『サロメ』ナラボート、『椿姫』アルフレードと立て続けに客演し、好評を博す。東京二期会『マクベス』マルコム、『チャールダーシュの女王』ボニ、『ダナエの愛』ボルクス、『トリスタンとイゾルデ』メロートで活躍。新国立劇場では『パルジファル』第1の聖杯騎士、『こうもり』アルフレード、『ウェルテル』シュミット、『カルメン』レメンダード、『ファルスタッフ』フェントン、『夏の夜の夢』ライサンダー、『イオランタ』などに出演。高校生のためのオペラ鑑賞教室2021『カルメン』ドン・ホセ、『蝶々夫人』ピンカートンに主演し称賛を浴びた。二期会会員。
【シャープレス】近藤 圭 KONDO Kei
国立音楽大学大学院を首席で修了。新国立劇場オペラ研修所第9期生修了。同研修所公演『アルバート・へリング』『フィガロの結婚』などに出演。ローム ミュージック ファンデーション奨学生としてハンブルクに留学。近年は小澤征爾指揮『子供と魔法』時計、東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』ハルレキン、日生劇場『ラ・ボエーム』ショナールなどで出演。19年は東京芸術劇場『ドン・ジョヴァンニ』マゼット、小澤征爾音楽塾『カルメン』ダンカイロ等で出演している。新国立劇場には、16年、22年『魔笛』パパゲーノ、『夏の夜の夢』ディミートリアスなどに出演。22/23シーズンは『ドン・ジョヴァンニ』マゼットに出演予定。二期会会員。
【スズキ】但馬由香 TAJIMA Yuka
武蔵野音楽大学卒業、同大学院修了。第50回日伊声楽コンコルソ入選。第31回飯塚新人音楽コンクール第1位。藤原歌劇団には『ラ・チェネレントラ』ティーズべ、『椿姫』アンニーナ、『ランスへの旅』モデスティーナ、『セビリアの理髪師』ベルタ、『ノルマ』クロティルデ、『蝶々夫人』スズキなどに出演、18年『ラ・チェネレントラ』ではタイトルロールのアンジェリーナに出演し好評を博す。ベートーヴェン『第九』、ヘンデル『メサイア』、モーツァルト『レクイエム』『戴冠ミサ』などの宗教曲のソリストやコンサートでも活躍している。新国立劇場では『夏の夜の夢』ハーミア、『蝶々夫人』スズキ、鑑賞教室『カルメン』メルセデスに出演。藤原歌劇団団員。
公演およびチケットの詳細については、ロームシアター京都WEBサイトをご覧ください。
公演情報WEBサイト https://rohmtheatrekyoto.jp/event/70436/
【公演概要】
新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室2022「蝶々夫人」ロームシアター京都公演
日時:2022年10月25日(火)、27日(木)両日13:00開演
会場:ロームシアター京都 メインホール
演目:ジャコモ・プッチーニ作曲「蝶々夫人」全2幕(イタリア語上演/日本語字幕付)
指揮:阪 哲朗/演出:栗山民也
蝶々夫人:木下美穂子/ピンカートン:村上公太/シャープレス:近藤 圭/スズキ:但馬由香
ゴロー:糸賀修平/ボンゾ:畠山 茂/神官:龍 進一郎/ヤマドリ:高橋正尚/ケート:佐藤路子
合唱:新国立劇場合唱団/管弦楽:京都市交響楽団
主催:京都市、ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、新国立劇場
助成:公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション
協賛:ローム株式会社
令和4年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
チケット料金(税込):
高校生以下2,200円、ユース(25歳以下)3,300円*、一般4,400円[発売中]
*関西公演15周年を記念して、ユース特別価格をご用意しました
チケット取扱:
■オンラインチケット[24時間購入可] ※要事前登録(無料)
https://www.s2.e-get.jp/kyoto/pt/
■ロームシアター京都 チケットカウンター
TEL.075-746-3201 (窓口・電話とも10:00~19:00/年中無休)
※臨時休館日を除く
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため短縮営業する場合あり
■京都コンサートホール チケットカウンター TEL.075-711-3231
(窓口・電話とも10:00~17:00/第1・3月曜日休館 ※休日の場合は翌日)
【お客様からのお問い合わせ先】
ロームシアター京都チケットカウンター TEL.075-746-3201