株式会社InStyleのプレスリリース
圧倒的充実感のある音楽人生を創出する株式会社InStyle(本社:東京都豊島区、代表取締役:本崎祐子)は、一般社団法人ミュージックライフ・スタイリング協会と共同で「音楽に熱意を持ち真摯に向き合った経験のある人」を対象とした【音楽ライフスタイルに関する意識調査】を続けています。10代から70代まで232名が20問以上に渡る詳細な記述式アンケートに回答、その一部を中間報告として発表し、分析精度を高めるためにもさらなる回答を募ります。
【調査の背景】
多大な情熱と努力を注ぎ音楽に真摯に向き合う多くの音楽家たちが、人生の途上で数々の失望や挫折を経験し、本来喜びであるはずの音楽がもはや苦痛となり続けられなくなってしまう状況に目を向け、音楽に真摯に向き合った経験のある人々がこの令和時代、アフターコロナに何を感じ、日々どのようなライフスタイルを送っているのか実態に向き合い、何が求められているのかを知るために調査しています。
【「音楽ライフスタイル意識調査」の主な結果(中間報告)】
実施期間:2022年5月18日〜10月13日
有効回答数:232件
性別:男性 53.9%、女性 39.7%、無回答 6.5%
年齢層:10代から70代まで
◆人生の節目に悩める20代、音楽ライフ「充実」は3割
「現在のあなたの音楽活動の充実度」を5段階評価で自己評価する設問に対して、10代から70代まで全体の充実度をみると「5. 圧倒的充実感を味わえている」と「4. かなり充実している」を合わせた割合が5割弱であるのに対して、10代に絞ったグラフは全体とほぼ同じ5割弱ですが、20代になると3割強に減少しています。また「3. どちらともいえない」と回答している人の割合が4割を超えてきます。
この調査において、10代の回答者のほとんどが学生で、その多くが一人暮らしまたは実家暮らしをしています。
20代、社会に出るタイミングで音楽活動を続けていく上で、何かしらの困難があることが推測できます。
10代で充実度が高い回答者は、その理由として以下のような項目を挙げています。
⭕️ 成長をすごく感じるから
⭕️ 音楽に常にふれられているから
⭕️ 自分を必要としてくれる人がいるから
一方、充実度が低い回答者が挙げている理由は以下の通りです:
❌ 毎日バイトで練習する時間がないから
❌ 自分の方向性に迷っているため
❌ 成長を感じる場面もたくさんあるが、同時に挫折や周りとのレベルの違いを感じ、気持ちが落ちることがあるから
時間の使い方や音楽活動の方向性、仲間との関係における気の持ちようなど音楽とライフスタイルに関する悩みを日常的に相談できる場が求められていることがうかがえます。
さらに20代の回答をみると、充実度が高い回答者は
⭕️ バンドを掛け持ちで3つほど並行で活動していて、色々なジャンルや場所で演奏できているから
⭕️ できないことができるようになってくのが楽しい
⭕️ 様々な現場に行って経験を積んでいるから
と、現在進行形&等身大の自分の進化・成長に達成感を覚え、喜びを感じるケースが多いようです。
一方、20代の充実度が低い回答者の理由は以下のようなものです:
❌ 音楽を仕事とする程の実力はまだなく、経済的な理由からセッションやライブに行く頻度も制限が大きい為
❌ 仕事が忙しい。サックスを気軽に吹ける場所がない
❌ メンバーが社会人になっているためスケジュールが合わないため
❌ 充実度で言えばそれなりと言えるがこのまま進んでプロになれている姿が全く想像できないから
自分自身の実力や経済力といった個人的な要素に加え、メンバーと時間が合わない、音出しできる場所が確保できないといった対人関係や住環境による障害もあります。
そして、この先の自分の音楽人生に明るい未来がなかなか思い描けないといった精神的な悩みも色濃く現れています。
今回、最も回答者が多かった20代をここでは例に取り上げましたが、30代以降になると仕事での立場や子育てといった要素も入り込んでくるため、10代、20代とはさらに様相が異なり、それぞれの状況に即した理解ある対処が必要です。
(ここでは中間報告のため、網羅的かつ詳細なクロス集計等はまだ行われておりません。回答の精度を高めるために引き続きアンケート回答を募り、後日最終報告を行います)。
【調査を通じて見えてきた皆さんの音楽への熱い想い】
さらに今回のアンケートでは、「あなたのことを教えてください」という呼びかけで、皆さんの想いや大切にしていることについても教えていただきました。
例えば「あなたにとって音楽とは?」「音楽を続けていく上で、ご自身で創意工夫されていることがあれば教えてください」「音楽ライフに関して、どのような人から、どのような話がききたいですか?それはなぜですか?」といった設問においては、以下のような回答が得られました(一部、抜粋)。
「あなたにとって音楽とは?」
- 一生かかわりたいこと、自分のアイデンティティにしたいこと、生活の一部
- 心が震えるような感動を聴く側にも演奏する側にも与えることができる最高の表現手段であり、人生の目標
- 感謝 →音楽が無ければ今の自分は確実にない
- 生涯の学び
- 仕事、収入源、趣味、人生そのもの。
- 唯一の逃げ場。唯一の特技。
- 生き様
- コミュニケーションの手段。言葉の代わりのようなもの
- ダンス
- 宿命
- 魂のなぐさめ
- 人生を変えたもの
- 人生そのもの
- 空気
- 日常の一部
- 命
- 心のビタミン→歌うも聞くも
- 憧れ
- どういう状況になっても、結局やることになっている今回の人生の設定に組み込まれているもの
- 背骨
- 本能的な欲求をすべて忘れるほどの感動
- 自分の糧
- ライフワーク
- 快楽
- 活力の源
「音楽を続けていく上で、ご自身で創意工夫されていることは?」
- 音楽に関係ない日常に溢れているものをアイデアとして音楽にも直結させること
- 思いついた時に思いついたことをすかさずやる、挑戦する
- 練習日記を付け続けること。自分の状態が明確に解ってくる。
- 音楽好きな友人や知人をもつ、都合や予算が許す限り生演奏を聴きに行く、良い演奏の動画などを視聴する
- 今は恩師も亡くなったので、自分の感覚のみに偏らないよう、他の演奏も聴きながら作品と向き合っている
- 自分が続けやすく楽しくできるように自分を追い込みすぎないようにする
- 一つでいいから続ける。続けるハードルを高くしない
- 日常で積もった苛立ちや悲しさ、疑問などを詞や曲にする
- 続けること。途中やめても続けること。いくつになっても再開すること
- 常に向上心や新しい発見を求めて動き続けること
- いろんな事からリズムを感じるよう気をつけている。鼻歌は止めない
「音楽ライフに関して、どのような人から、どのような話がききたいですか?それはなぜですか?」
- 仕事と趣味の音楽を両立させている人の話が聞きたいです(はじめるきっかけやスタート方法)
- トップクラスの方々から音楽の効果と幸福感
- 音楽活動をしている人から生活環境との両立の話
- あまり休みが無く働きながらも、演奏時間を設けて音楽と向き合ってる人から、大体の練習のスケジュールなどを、私が音楽に向き合う時間を作るために、伺いたいです
- Bump of Chicken 藤原基夫さん なぜ素晴らしい作品を作り続けられるのか
- すでに音楽活動されている方の経験談。 やりたいけど、どうしたらそれができるのかわからない人への道しるべや貴重なアドバイスになると思います
- 小さい時から音楽をしていた人ではなく、初心者からプロになった人にプロになるまでの話を聞きたい
- 大人になってから楽器演奏ができるようになった人が、どのようにスキルやモチベーションを維持しているか、練習を続けているかなどのような話をシェアできる方
- 人生のどん底や困難から這い上がってきた方が、音楽によってどのように救われ立ち直ららたか。 音楽が持つエネルギーを再確認し感じたい
- バイトをしながらプロを目指すアマチュアバンドの声。邦楽プロダクトで好きな曲が見つからないのでよもやアマチュアで消えているのではと想像するから
- 一度音楽で疲れてしまったが、それを超えて大好きになった人
- B’zの松本さん 売れ続けるために意識したこと 自らの音楽性を押し出しながら、商業的な成功も収めるのは並大抵のことではないから
- 外国、特に欧米諸国以外の音楽家の音楽ライフを知りたい。ネパールとかチリとか
- 何年もブランクがあって再開した人が、どのようなこと(練習など)をして元のレベルに戻ったのか。自分がいま6年ぶりにピアノを再開したところなので
- 金銭面をどうやりくりしているか。 夢や目標のために、お金がかかりすぎるので、苦労したけど解決した、という音楽家の話を聞いてみたい
さらにこの調査には20以上の設問があります。中間報告とはいえ、232名分の回答すべてをこの場でご紹介することはできませんが、今後の取り組みに活かし、一人でも多くの同志とわかちあって圧倒的充実感のある音楽人生の創出に役立てていただけるよう展開してまいります。
【ミュージックライフ・スタイリング協会に期待すること】
「この新しい取り組み(共同調査を行うミュージックライフ・スタイリング協会の設立)に期待していることは?」という設問においては、以下のような活発なご意見を多数賜りました。
- 人と人、音楽と音楽、ミュージシャンとミュージシャンをつなぐ架け橋のような、そんな期待をしています
- 誰もがそれぞれの音楽生活を充実させるということで、本業でなくアマチュアでも真剣な方を応援してくださる所に惹かれました。初心者が勇気を持てるような企画で裾野が広がるといいです
- 義務教育の子供たちに音楽の楽しさを教える
- 学校の先生は気難しい人が多いので、気軽に音楽について相談できる場になればいいなと思っています
- 音楽を愛しているのに続けられない、音楽を愛していたのに遠ざけてしまった、、、そのような方々に心の底から音楽が好きだ、と笑顔で言え音楽と共に日々の生活が送れるようなそんな未来を期待します
- 音楽のプロを目指す若者たちへ、早い段階で、自分の音楽とライフスタイルをうまく融合させられるように、講演会が実現することを願っています
- 音楽家は練習に時間を費やし、それ以外の集客(営業)、ホール予約、経費のやりくり、作業の負担もかかるので、代行や支援があると嬉しいです。あとは、ジョイントコンサートに繋がるような、演奏家同士が知り合えるきっかけがあると楽しみや可能性も広がりそうです
中には、以下のような回答もいただきました。
- 普段、アーティストの悩み・迷いをお聞きする機会が多いのですが、歴の長いアーティストほど音楽ライフに悩み、人生をこじらせています。そんな迷えるアーティストの拠り所(依存先ではなく)となってください。応援しています。
さらに、このような声も寄せられました
- 仕事にも何にもならない、音楽で自分を表現する『好き』を大切に拾い上げるところに光が当たっていることにとても感動しました。
まさに音楽に真摯に向き合ってきたからこそ、音楽を大切なものと位置付けているからこその熱い想いを感じることができました。
【圧倒的充実感のある音楽人生を!】
今回の中間報告においては、まだすべての要素を網羅的に取り上げた大掛かりなクロス集計は実施しておりませんが、さらにこのままアンケート回答を募り母数を増やし、最終的に「音楽ライフ白書」といえるアニュアルレポートにまとめ、定点観測を続けていくことを構想しております。
そして、常に実態に即した事業活動を進めてまいります。
▼本調査についての詳細は、こちらをご覧ください:
https://musiclife-styling.org/mls-survey2022_interim/