「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」プロジェクトチームのプレスリリース
この度、警察庁特別防犯支援官の伍代夏子氏が、10月10日(月)、11日(火)、15日(土)に都内各地で開催された、各警察署、防犯協会主催行事「「地域安全のつどい」に参加しました。実際に特殊詐欺の被害に遭った方のほとんどが、“自分は詐欺に引っかからない”と思っていたことを踏まえ、伍代支援官は、「“自分は騙されない”という気持ちは禁物です!」と、自分を過信しないことを全行事を通して強く呼び掛けました。
- イベントレポート
■「詐欺に遭うことで心にも深く傷を負います」
10月10日(月)、伍代支援官は府中市で開催された『府中市地域安全市民のつどい』に参加しました。本行事では、府中市内の特殊詐欺情勢などを来場者と学ぶべく〇×クイズが行われ、伍代支援官も来場者とともにクイズに参加しながら、詐欺の危険性を伝えました。クイズの中で、昨年の府中市の特殊詐欺被害件数は48件、被害総額が1億1,125万円で、都内でも上位に入る被害状況であることを聞いた伍代支援官は、「詐欺に遭った方は心にも深く傷を負います。実際に詐欺に遭いかけた私の知人は、最終的に家族に相談したことで被害を未然に防ぐことはできたそうですが、騙されかけたことを家族から責められ、深く傷つき家族の関係も悪くなりました。被害に遭うことで、お金だけでなく家族の関係までも奪われてしまいます。絶対に怪しい電話に耳を貸さないで、詐欺から自分を守ってください!」と被害防止のための注意喚起を行いました。
■「誰かに相談する、一人で勝手に決めない、ということを意識してほしいです」
11日(火)に港区でも開催された『港区地域安全のつどい』に参加した伍代支援官は、司会者、警察官と一緒に港区の特殊詐欺情勢や対策についてトークを繰り広げました。その中で、特殊詐欺被害のほとんどが自宅の固定電話への電話から始まることを聞いた伍代支援官は、「詐欺の犯人はいろんな家に電話を掛け、言葉巧みに騙してきます。最近の手口としては、『区役所』や『銀行職員』を名乗って、いかにも本当の話のように錯覚させ、さらには“早くしないと大変なことになる”といって正常な判断ができないように迫ってきます。どのような電話が来ても、お金の話であれば一旦落ち着いて電話を切り、家族や警察、近所の人に相談してください。まずは誰かに相談する、一人で勝手に決めない、という事を意識してほしいです。」と最近の特殊詐欺手口を例に出しながら、落ち着いて誰かに相談することの大切さを訴えました。
■「ATMで還付金等のお金が返ってくることは絶対にありません!」
15日(土)には三鷹市の『三鷹市地域安全市民のつどい』に参加した伍代支援官。三鷹市の昨年の特殊詐欺被害件数62件、被害額1億6,000万円のうち、多くが特殊詐欺の犯人からの電話であるいわゆる『アポ電』から始まる被害であることを聞いた伍代支援官は、「一人で家にいるとき、電話が掛かってくると、家族や知り合いかと思って電話に出てしまいがちですが、一人で電話に出ないためには、家の電話を留守番電話設定にしてください。また、防犯機能付き電話機を設置することも非常に効果的です。アポ電を掛けてくる犯人は口がうまいので、絶対にお金が戻ってくるはずがないにもかかわらず、被害者はATMへ誘導され、お金を振り込んでしまいます。ATMで還付金等のお金が返ってくることは絶対にありません!怪しいと思ったら家族や警察に相談してください。そして、もし携帯電話で通話しながらATMを操作している人を見かけたら、“大丈夫ですか?”と声を掛けたり、警察に連絡したりするなど、地域住民一丸となって特殊詐欺から身を守りましょう。」と特殊詐欺の効果的な対策について来場者に訴えかけました。
加えて、伍代支援官は、アポ電が多い地域などが分かる『Digi Police』について言及し、「このアプリは、アポ電が掛かっている地域がリアルタイムで分かるので、その地域に住んでいる友達や家族に連絡することができますし、自分が危険な地域に住んでいたら気をつけることができます。ぜひダウンロードしてください!」とアプリの使用を勧めました。
- 開催概要
■催事名:地域安全のつどい
■実施日:2022年10月10日(月)、11日(火)、15日(土)
■実施会場:府中市市民活動センターバルトホール、高輪区民センター、三鷹市公会堂
■出席者:警察庁 特別防犯支援官 伍代 夏子 氏