フェンダーミュージックのプレスリリース
フェンダーミュージック株式会社は、日本ロック史の発展に多大な功績を残した伝説のバンド「はっぴいえんど」のギタリスト、鈴木茂のこだわりが詰まったシグネイチャーギターをFENDER CUSTOM SHOPよりリリースすることを発表しました。
©︎Masashi Kuwamoto
鈴木茂が愛着を持って40年間さまざまな試行錯誤を繰り返しカスタマイズしてきたフィエスタレッドのSTRATOCASTER®が、「はっぴいえんど」のデビュー50周年となる2020年、自身のシグネイチャーモデル『SHIGERU SUZUKI ’62 STRATOCASTER® JOUNEYMAN RELIC®』としてフェンダー社の最高峰製品を製造するFENDER CUSTOM SHOPから発表されました。随所に鈴木のサウンドへのこだわりが詰め込まれたシグネイチャーモデルには、本人所有の1962年製STRATOCASTER®のディテールが木材から搭載パーツ、長年ツアーで取り回されてきたようなフィニッシュに至るまで細やかに再現されています。
FENDER CUSTOM SHOPで厳選した上質なアルダー材をボディに、ネック材には異なる演奏環境下において安定したコンディションを保つことを目指して柾目に木取られたハードメイプル材を使用。指板材にはFENDER CUSTOM SHOPスタッフによって落ち着いた色見のローズウッドがセレクトされています。
ボディカラーには、鈴木茂所有のオリジナル器同様ブロンド系カラーのデザートサンドを下地に1960年代の代表的なフェンダーオリジナルのカスタムカラーでもあるフィエスタレッドをニトロセルロースラッカーでフィニッシュし、FENDER CUSTOM SHOPで最も人気の高いJOURNEYMAN®レリック加工で仕上げました。
ハードウェアは創設者レオ・フェンダー在籍時よりメイン工場で使用されているオリジナルの機械によって成型したパーツを搭載。そして本人と同じ1950年代のフェンダーギターに使われていたディスク型のストリングガイドを使っています。
ギターのキャラクターを大きく決定付けるネックシェイプには、鈴木茂本人とフェンダースタッフとの度重なる検証作業を経て、1956年10月に作られたフェンダーギターよりドキュメントした10/56Vシェイプはそのままに、60年代初頭のオリジナルより薄くなった厚みを組み合わせた特有のグリップを再現。マスタービルダー、ジェイソン・スミスが来日した際に、鈴木茂所有のオリジナル器から計測したスペックを、スミス監修の元チームビルトで完全再現しています。
ピックアップは1950年代後半〜1960年代にかけての仕様に基づいて作ったいくつものCUSTOM SHOP製ピックアップのトーンを、鈴木茂が長年にわたり愛用している装置を用い推敲分析した結果、1960年代初頭の仕様をベースにしながらも出力を高めに設定したFAT 60’S STRATに決定しました。さらにギタートーンに並みならぬこだわりを持つ鈴木茂ならではの意向により、ヴィンテージのバンブルビーキャパシターと500KΩのポットをサーキットに搭載することで、エッジの効いたストラトトーンが根幹にありながらも暖かみのあるトーンの演出に成功しています。
製品名:SHIGERU SUZUKI ’62 STRATOCASTER® JOURNEYMAN RELIC®
付属品:デラックスハードケース、ストラップ、正規製品認定書
希望小売価格:600,000円 + 税
国内販売方法/時期:全国のFENDER CUSTOM SHOP取り扱い店までお問い合わせください。
51年、東京都生まれ。68年にスカイを結成しプロデビュー。69年、細野晴臣に誘われ、松本隆、大滝詠一とヴァレンタイン・ブルーを結成。翌年、バンド名を”はっぴいえんど”と改名し、アルバム「はっぴいえんど」でデビュー。アルバム「風街ろまん」「HAPPYEND」を残し、72年末に解散。74年、単身L.A.に渡りソロアルバム「BAND WAGON」を完成させる。帰国後ティン・パン・アレーのメンバーとして数多くのセッション活動を重ね、ソロとしても7枚のアルバムを発表 するかたわら、スタジオワーク、ライヴサポート、アレンジャー、プロデューサーとしても活躍。2000年、ティン・パン・アレーのメンバーだった細野、林立夫とともにTin Panを結成し、アルバム「Tin Pan」をリリース。19年に活動50周年を迎え、現在も伝説的ギタリストとして幅広い世代からリスペクトされている。