REVISIO株式会社のプレスリリース
2022年1月にスタートした、三谷幸喜さん脚本・小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』を、毎放送回、視聴者がどのシーンに注目したのかを分析しています。11月20日に放送された第44回は、視聴者にどのように見られていたのでしょうか?
11月20日に放送された第44回「審判の日」は、視聴者にどのように見られていたのでしょうか? テレビの視聴者の様子を、1分毎の「REVISIO推定視聴率」と、「テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合=注目度※」のグラフで見てみました。
※注目度とは?
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかります。
『鎌倉殿の13人』毎分の注視データで見る、視聴者が注目したシーンとは?
第44回は、実朝(柿澤勇人さん)が右大臣になり拝賀式が行われ、公暁(寛一郎さん)がその儀式の際に実朝と義時(小栗旬さん)を暗殺しようと計画する回でした。
後鳥羽上皇(尾上松也さん)の計らいにより、右大臣に叙されることとなった実朝。政子(小池栄子さん)が愛息の栄達を喜ぶ中、鎌倉殿への野心に燃える公暁は義村(山本耕史さん)のもとを訪れ、鶴岡八幡宮で執り行われる拝賀式について密談を交わす。三浦館の動きに胸騒ぎを覚える泰時(坂口健太郎さん)。一方、義時の周りでは、朝廷と鎌倉の橋渡し役として存在感を高める源仲章(生田斗真さん)がのえ(菊地凛子さん)を、、、というストーリーでした。
SNSでは、義時が「ここからは修羅の道だ……。」と時房(瀬戸 康史さん)に話したシーンに対して、「これまでは!?」、「とっくに修羅の道」、「今でも十分」とツッコミの声が上がり、「修羅の道」がTwitterにトレンド入りしました。また公暁を演じる寛一郎さんの演技に対し、「鳥肌立った」、「いい演技」、「公暁の闇が深すぎる」など賞賛の声も上がりました。
毎分での注目度と推定世帯視聴率の推移
最も注目されたのは、20時38分で、注目度は80.0%でした。重々しい雰囲気の拝賀式での義時のシーンです。義時が公暁の起こすであろう謀反について、思惑を語ります。続いて義時が刀を受け取ると、横から中章が挑発するような表情で現れます。中章は自分を殺そうとした雑色を捕らえたと話すと、トウが捕らえられたシーンに変わり、そこまで注目されました。
拝賀式のシーンは悲しい感じのバックミュージックが流れていて静だったのですが、中章が現れると急に、怖い感じの音楽に変わりました。音の変化に注目が集まったと考えられます。また、中章のいつにない表情や、今まで失敗をしなかったトウ(山本千尋さん)が捕まったことへの関心も高まったと考えられます。
二番目に注目されたのは、20時41から42分で、注目度は76.7%でした。実朝が本宮に入ったシーンの後、泰時の元に公暁がいなくなったことが報告され、公暁の部屋にあった謀反の策を練ったと思われる紙が届けられます。そこには帰りの行列の並びが記されており、マル印とバツ印が付けられていました。それを見た泰時が、公暁の狙いが実朝と義時であることを悟るシーンでした。その後ナレーションが入り、潜んでいる公暁、本宮の実朝、それを見守る政子が映し出され次回予告が終わるまで注目されました。
物語の終盤で、泰時によって公暁の企てが明らかになりました。次回の内容にも目が離せない展開となり、注目が維持されたものと考えられます。
注目度が一番低かったシーンは20時18分で、62.4%でした。義時が大江広元(栗原英雄さん)と鎌倉について話をしているシーンです。広元は仲章には死んでもらおうと話し、義時はトウに中章の暗殺を命じます。その後シーンが変わり、政子と実衣(宮澤エマさん)が拝賀式で着る衣装や化粧について楽しそうに話をするシーンまででした。
シリアスな場面とコミカルな場面が入り交じっているシーンでした。
次に注目度が低かったシーンは20時08分で、63.1%でした。実朝が政子の元を訪れ、跡継ぎを取ることを受け入れてくれたことへの感謝の気持ちを伝えるシーンです。政子も跡継ぎに満足していると答えます。
物語も始まったばかりでしたし、二人で静かに話すシーンだったため注目されなかったものと考えられます。
※2021年の年間の、プライム帯(19‐23時)におけるドラマジャンルの平均注目度は63%
<過去放送回の「鎌倉殿の13人」各回注目シーン分析はこちらをご覧ください>
https://revisio.com/blog/category/taiga
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