日本テレビのプレスリリース
日本テレビ放送網株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 石澤顕、以下「日本テレビ」)は、先進的な有機栽培によって、安全で地球環境に優しくおいしい野菜づくりに取り組む農業法人・株式会社いかす(本社:神奈川県平塚市、代表取締役社長 白土卓志、以下「いかす」)への出資を実施しました。
サステナブル投資について
日本テレビグループは中期経営計画2022-2024で戦略的投資領域として、「メディア・コンテンツ事業領域」「生活・健康関連事業領域」「新規事業領域」に加えて、社会に貢献する事業への積極的な投資を行う「サステナブル投資」の4つを定めています。サステナブル投資としてはこれまでに、「ミライスピーカー」によって音のバリアフリーの実現を掲げる株式会社サウンドファンや、国内最大級の絵本情報サイトを運営する株式会社絵本ナビへの出資を行ってきました。今後も日本テレビグループのサステナビリティポリシーとも合致する企業へのサステナブル投資活動を通して、社会的責任を果たしていきます。
日本中の休耕地を豊かな土地に
日本テレビは、これまでも多くの番組で自然環境保護や脱炭素、農業の大切さについて発信を行ってきました。安全で地球環境に優しくおいしい野菜づくりに取り組む「いかす」は、カーボンニュートラルの実現を目指す日本テレビグループのサステナビリティポリシーにも合致していることから、今回の出資に至りました。今後は、「いかす」との連携によって、自然環境保護や食事を通じた健康への取り組みなど、番組を通じた情報発信をより一層深化させていくほか、日本テレビの通信販売事業での商品取り扱いを行うことなどにより、安全で地球環境に優しくおいしい野菜の普及に努めていきます。
「いかす」の概要
会社名:株式会社いかす
所在地:神奈川県平塚市諏訪町12-15
資本金:995万円
代表者:白土 卓志
事業内容:農業生産・農産物宅配・農業スクール・観光農園
Web:https://www.icas.jp.net
■「いかす」の希少性
日本の有機野菜は、野菜全体の1%未満(※1)しかありません。「いかす」がベースにしている「炭素循環農法(※2)」は、有機野菜の中でもごく僅かしかありません。
■「いかす」の脱炭素に向けた取り組み
「いかす」では、毎年、畑で緑肥を栽培し、地域の食物残渣ベースにした堆肥を活用しています。また、作物は年1作の作付けをベースにしています。そのため、外部環境の影響を受けづらいだけでなく、炭素貯留によるCO 2 削減効果が期待されています。
■「いかす」のオーガニック野菜
「いかす」のオーガニック野菜(※3)は、味として「苦み」や「えぐみ」の原因となる硝酸イオンが少ない一方、糖度、ビタミンC、抗酸化力が高い傾向(※4)があり、高栄養価でおいしい野菜が育ちやすいとされています。
■「いかす」の農産物宅配
オンラインショップ(https://shop.icas.jp.net)において、自社生産の野菜を中心に、「いかす」と近い育て方で育った全国の野菜10袋をセットにして販売しています。また、フードロス削減のため、規格外の野菜、傷が付いてしまった野菜、採れすぎてしまった野菜を細かくして乾燥した「乾燥野菜」を商品化、販売をスタートしました。
■「いかす」の農業スクール
農林水産省が「有機農業を学べる学校」として紹介する「サステナブル・アグリカルチャー・スクール」を運営しており、毎年50名程度の卒業生を輩出しています。今後は規模を拡大して、「いかす」の仲間が増えるスピードを加速させていく予定です。
(図及び写真提供:いかす)
本出資による業績等への影響について
本出資により、「いかす」は、日本テレビの持分法適用会社となりますが、当社の連結および個別業績に与える影響につきましては、軽微であると見込んでいます。
※1 2019年の野菜生産量1,166万トンに対して、有機JAS認定の野菜は5.3万トン。(農林水産省HPより)
※2 炭素循環農法: 炭素と窒素の割合を一定にして土の発酵を促す、化学肥料や農薬を用いない農業。自農園で栽培した緑肥を使用するため、外部環境の影響を受けづらいとされています。
※3 「いかす」の圃場は2019年より有機JASを取得。
※4 栄養価はオーガニック・エコフェスタ2019でのキャベツでの測定数値。オーガニック・エコフェスタ2021でカブが最優秀賞を受賞。オーガニック・エコフェスタ2022でキャベツが最優秀賞を受賞。