REVISIO株式会社のプレスリリース
2022年1月にスタートした、三谷幸喜さん脚本・小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』を、毎放送回、視聴者がどのシーンに注目したのかを分析しています。12月4日に放送された第46回は、視聴者にどのように見られていたのでしょうか?
12月4日に放送された第46回「将軍になった女」は、視聴者にどのように見られていたのでしょうか? テレビの視聴者の様子を、1分毎の「REVISIO推定視聴率」と、「テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合=注目度※」のグラフで見てみました。
※注目度とは?
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかります。
『鎌倉殿の13人』毎分の注視データで見る、視聴者が注目したシーンとは?
第46回は、実朝(柿澤勇人さん)亡き鎌倉で、次の鎌倉殿をどうするか義時(小栗旬さん)と後鳥羽上皇(尾上松也さん)の駆け引きが描かれた回でした。
新たな鎌倉殿を迎えようと朝廷に伺いを立てる北条義時、大江広元(栗原英雄さん)たち。実衣(宮澤エマさん)が野心を燃やし、三浦義村(山本耕史さん)が暗躍する中、京では鎌倉への不信感をさらに高めた後鳥羽上皇が、藤原兼子(シルビア・グラブさん)、慈円(山寺宏一さん)と共に今後を見据え、鎌倉への圧力を強めていく。一方北条家では、思い悩む泰時(坂口健太郎さん)をよそに、のえ(菊地凛子さん)が愛息・政村(新原泰佑さん)を…、、、というストーリーでした。
ついに将軍になった政子(小池栄子さん)へのコメントがSNSでは目立ちました。「姉上ついに立つ!」、「尼将軍の爆誕である」、「尼将軍きたー!」などの声があがりました。また謀反を画策し捕らえられている実衣のことを思いやる政子に対し、「尼御台優しい」、「政子と実衣の絆に泣いた」、「もう涙しかない」などの声も上がりました。さらに政子が、施餓鬼を訪れた際に若い娘から「行き遅れが!」と連呼されたことに、ネット上は騒然となり「行き遅れ」がツイッターのトレンドワード上位に急浮上しました。
毎分での注目度と推定世帯視聴率の推移
最も注目されたのは、20時27分で、注目度は76.8%でした。「京から実朝弔問の使者が到着する」というナレーションから始まるシーンでした。義時は弔問のついでとは無礼にもほどがあると怒りを露にします。さらに、上皇様が2か所の地頭の任を解くよう求めていることに対し、三善康信(小林隆さん)がその地頭が誰かを調べようとします。それに対し、義時はその必要はなく、地頭は私である。と応えます。上皇様はその事実を知って嫌がらせをしてきたのだと、さらに怒りを募らせました。
ナレーションの所は静かだったのですが、直後に義時の怒鳴り声がありました。不穏な曲も流れ、義時と上皇様の駆け引きの行方が注目されたものと考えられます。
二番目に注目されたのは、20時22分で、注目度は76.7%でした。政子が泰時に頼んで施餓鬼を訪れるシーンです。政子が現れると並んでいた人々が一斉に政子の元へと集まり、政子は民に声をかけ話を聞きます。すると民から政子へ励ましの言葉をが送られ、政子は感謝し頑張ろうと決意するシーンでした。
施餓鬼のシーンは賑やかで、民からは笑える話も聞けたため注目されたものと考えられます。SNSで話題になった政子が『行き遅れ』と言われるシーンは23分だったので、このシーンよりは注目度が低いという結果でした。
注目度が一番低かったシーンは20時02から04分で、63.7%でした。実衣が息子の阿野時元(森優作さん)が鎌倉殿になったら執権は義村(山本耕史さん)にすると約束をするシーンです。その後義村は義時の元へ行きそのことを報告し、今後の段取りを話し合います。義時が「鎌倉は誰にも渡さん」と言い、オープニングが始まります。そしてナレーションの前まで注目度が下がりました。
今回もやはり開始直後で注目度が下がりました。静かなシーンで、実衣と義村、義村と義時の話は気になる内容ではありましたが注目されませんでした。
※2021年の年間の、プライム帯(19‐23時)におけるドラマジャンルの平均注目度は63%
<過去放送回の「鎌倉殿の13人」各回注目シーン分析はこちらをご覧ください>
https://revisio.com/blog/category/taiga
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