WOWOWオリジナルアニメ「火狩りの王」「彼らと旅をしながら観ていただければ嬉しい」アニメ「火狩りの王」の主人公を生きる灯子役・久野美咲、煌四役・石毛翔弥のオフィシャルインタビュー公開

株式会社WOWOWのプレスリリース

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――今回の役を演じることが決まった際のお気持ちをお聞かせください。
石毛:西村監督、脚本/構成の押井さん、音響監督の若林さんをはじめとする素晴らしいスタッフの皆様のもとでお芝居ができることが、ただただ嬉しかったです。その一方で、プレッシャーや気負いみたいなものもあったのですが、そういうのも含めて「火狩りの王」という作品に参加できることに、すごく喜びを感じました。
久野:私も本当に本当に嬉しかったです。灯子という役を任せていただけて光栄だなと思いました。プレッシャーもあるのですが、任せていただいた分、しっかりこの作品、そして灯子に向き合おうと心に誓いました。

――原作、そして台本をお読みになった際の率直なご感想をお聞かせください。
石毛:導入部からすごく重厚な物語が展開され、その世界に引き込まれたというのが原作小説の第一印象です。そして、原作で描かれた繊細な描写のすべてを落とし込めない状況でありながらも、押井さんが手掛けられた脚本は、情景描写や登場人物のセリフをとても丁寧に表現しているんです。その素晴らしい脚本を通じて「火狩りの王」という作品に身を投じることが、とても楽しかったです。
久野:灯子を演じることが決まってから、彼女に感情移入しながら読ませていただきました。灯子の心理描写だけでなく、その心情になった時の灯子の体がどういう反応を示しているのかも、とても細やかに書かれているんです。五感に訴えかけるような表現がとても刺激的で、本当に素敵な作品だと感じました。 灯子は、頭の中ではいろいろなことを考えているんですけど、なかなか言葉では自分の気持ちを表現できないタイプなんですね。台本では、セリフの行間に、そうした灯子の感情を表現できる間をちゃんと作っていただいていて、とってもありがたいなって思いながらお芝居しています。
 

――演じられているキャラクターの魅力は?
石毛:煌四に対する最初の第一印象は「ちょっと頼りないかな?」だったんです。でも、原作を読む中で、意志が強くて、軸の部分がしっかりしているところや、何より妹の緋名子に対する優しさが、彼の魅力だな、と感じるようになりました。研究に熱中した時に、周りが見えなくなるところも、僕はすごく好きですね
久野:煌四と同じように、灯子も精神年齢がとても高いんです。両親を亡くしながらも懸命に生きていかなければならないという環境がそうさせたと思いますが、一生懸命生きている姿が魅力だと思います。そして、自然の多い村で生まれ育ったゆえの純朴なところも、ものすごく素敵だなって思いますね。

――お互いが演じるキャラクターについて、それぞれどのような印象を抱いていますか?

石毛:久野さんの声を聞いただけで、「本当に灯子がそこにいるんだ」というのがわかるお芝居だな、と感じました。僕も煌四として、この世界でちゃんと生きていかねばいけない、という気持ちを引っ張っていただきました。灯子は、11歳の女の子だけど、精神年齢が少し大人なので、その絶妙なバランスを表現することって、絶対難しいなって思うんですよ。だけど、セリフから伝わってくる灯子の言葉から、思慮深さもあるけど、どこか頼りなさや彼女が抱いている不安がありつつも、強い芯が残っているというか、そういった絶妙なものが伝わってくるんですね。そういう表現が毎回すごいなって思いながら、一緒に演じさせていただいています。
久野:私も、初めて石毛さんのお芝居を隣で聞いた瞬間、「本当に煌四がいる」って思いました。15歳という、肉体的にも精神的にも成長期にいる世代の役柄って、声の出し方やメンタル的な部分も演じるのがとても難しいと思うんです。特に煌四は、いろんな経験をしてきたからこそ人に対するバリアが分厚いんですけど、本当に子どもらしい部分もあって、そのバランスを表現するのは難しそうだな、と原作を読んで思っていました。ですが煌四の思春期ならではのアンバランスな魅力を石毛さんが見事に表現なさってて、本当に感動しました。実際にかけ合ってみても、灯子に対する煌四の距離感の測り方が絶妙なんです。石毛さんが煌四になりきっているからこそできるお芝居で、本当にすごいなと思っています。

――放送を楽しみにされている皆様へメッセージをお願いします。
石毛:原作を読まれている方はもちろん、アニメの予告編をご覧になって視聴される方もいらっしゃると思うのですが、あらゆる部分が丁寧に表現されている作品になっていると思います。灯子や煌四たちが、この過酷な世界をどう生きて行くのかを最後まで一緒に、彼らと旅をしながら観ていただければ嬉しいです。
久野:人類最終戦争後の世界が舞台ということで、ファンタジー色が強い作品と思われるかもしれないのですが、この世界で生きている人たちの人間模様は、とてもリアルに描かれています。現代に生きる私たちが共感や親近感を覚えるようなキャラクターもいると思いますし、「自分だったら、こんな時、どうするんだろう」といったことも深く考えさせられる作品なので、いろんなことを感じて楽しんでいただけたら嬉しいです。

【番組情報】
WOWOWオリジナルアニメ「火狩りの王」
放送・配信日:2023年1月14日(土)午後10時30分より放送・配信スタート(第1話無料放送)
毎週土曜 WOWOWプライムで放送 WOWOWオンデマンドで配信

【あらすじ】
最終戦争時に開発・使用された、人体発火病原体。その生物兵器により作り変えられた人類は、そばで火が燃えるだけで人体発火を起こし死に至る。人が、火の明るさもエネルギーも失った世界。安全に使える唯一の燃料でもある、異形の獣たち“炎魔”の体液を集める“火狩り”が、生き残った人々の生活を支えるなか、彼らの間でこんな噂がささやかれるようになっていた。「最終戦争前に打ち上げられ、永らく虚空を彷徨っていた人工の星、〈揺るる火〉が、帰ってくる。そして、〈揺るる火〉を狩った火狩りは、〈火狩りの王〉と呼ばれるだろう」
ある日、薬を探すために結界に守られた村から森に入り込んだ11歳の少女・灯子。彼女は、突然現れた炎魔に襲われるも、見知らぬ火狩りの男・灰十に救われる。しかし、灰十は“狩り犬”かなたと、金色に光る鎌、そして守り石を遺して命を落としてしまう。
時を同じくして、わずかに残った文明を頼りに人々が暮らす首都で生まれ育った15歳の少年・煌四は、いつ帰るかわからない父の代わりに、工場毒で死んだ母を見送る。生まれつき病弱な妹・緋名子をたった一人で守らなければならなくなった彼は、ある計画に力を貸すことを決意する。灯子と煌四。運命に導かれた二人の出会いが、世界の秘密を明らかにしていくことになる――。

■キャスト
灯子:久野美咲
煌四:石毛翔弥
明楽:坂本真綾
炉六:細谷佳正
綺羅:早見沙織
緋名子:山口愛
クン:國立幸
照三:小林千晃
火穂:小市眞琴
油百七:三宅健太
火華:名塚佳織
焚三:宮野真守
灰十:三木眞一郎
紅緒:原優子
ほたる:宮本侑芽
炸六:真木駿一
炎千:上田燿司
火十:綿貫竜之介
ヤナギ:大原さやか
キリ:嶋村侑
ひばり:石田彰
語り:榊原良子
■スタッフ
原作:日向理恵子(「火狩りの王」ほるぷ出版 刊)
キャラクター原案:山田章博
監督:西村純二
構成/脚本:押井守
キャラクターデザイン:齋藤卓也
総作画監督:齋藤卓也・黄瀬和哉・海谷敏久
エフェクト作画監督:小澤和則
イメージイラスト/プロップデザイン:岩畑剛一
美術設定:中島美佳
メカニックデザイン:神菊薫
クリーチャーデザイン:松原朋広
美術監督:小倉宏昌
色彩設計:渡辺陽子
筆文字:勝又まゆみ
劇中画:水野歌
CG監督:西牟田祐禎
CG制作:レイルズ
タイトルデザイン/2Dワークス:山崎真紀子
特殊効果:櫻井英朗
撮影監督:荒井栄児
編集:植松淳一
監督助手:菅野幸子
音楽:川井憲次
音楽制作:フライングドッグ
音響監督:若林和弘
音響制作:プロダクション I.G
アニメーション制作:シグナル・エムディ
■楽曲
エンディングテーマ:「まだ遠くにいる」坂本真綾(フライングドッグ)
■公式サイト:http://hikarinoou-anime.com/
■公式Twitter:@HikarinoOuAnime
■アニメイト会員様 限定プレゼントキャンペーン実施中!:http://wowow.co.jp/cp/animate/
■コピーライト:Ⓒ日向理恵子・ほるぷ出版/WOWOW

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