「消滅可能性都市」に移り住む若者を追ったドキュメンタリー映画『若者は山里をめざす』2023年1月14日〜新宿K’s cinema、1月21日〜川越スカラ座ほか全国公開スタート!

株式会社ムービー・アクト・プロジェクトのプレスリリース

都心から僅か60km、バスと電車で80分、標高600メートルの山々が連なる山間に、東秩父村がある。「埼玉県の消滅可能性都市No.1」に指定されたこの村に、都会暮らしをやめ移り住む若者たちが増え始めた。村出身の西沙耶香さんは、コンビニもないこの村から出たいと高校卒業後上京。だが、ふるさとを消滅させたくないと仕事を辞め村に戻ってきた。東京出身の高野晃一さんは、地域起こし協力隊に応募して採用された元銀行員。村の特産品であるノゴンボウに着目し村の特産品として開発を進め、地域に溶け込み移住を決意した。他にも和紙職人を目指す青年や芸大卒の女性、鬼太鼓座の若者たちも、村に住む戦前・戦後を生きた先輩たちと交流しながら生きる知恵を身につけていく。
ナレーションは「おしん」の小林綾子。監督・撮影・編集は「無音の叫び声」をはじめ「武蔵野~江戸の循環農業が息づく」「お百姓さんになりたい」など農業をテーマにドキュメンタリー映画を撮り続ける原村政樹。
豊かさを求める社会の急激な変化の中で人間らしさを奪われた現代に、自然を慈しみ、助け合いながら生きる山里の暮らしの素晴らしさを描く。

公開にあたり推薦コメントも到着。
作家の村上龍は「『若者(青年)は荒野をめざす』という本があった。1960年代だ。呑気な時代だったのだと思う。荒野というのはどこで何を指すのか。いずれにしろリアリティがゼロだ。「若者は山里をめざす」、こちらはリアルにあふれている。」と作品について激賞。
明治大学農学部教授の小田切徳美からは「本作を見る、少なくない若者は、山里に対して心を動かすのではないだろうか」、環境社会学者/参議院議員の嘉田由紀子からは「 「近い水」「近いエネルギー」「近い食」そして「近い人」の価値を発見した「山里をめざす若者」に希望を託し応援したいです。 」とコメントが到着している。

『若者は山里をめざす』は2023年1月14日より新宿K’s cinema、1月21日より川越スカラ座にて公開。ほか、神奈川・横浜シネマリン、兵庫・元町映画館での上映も決定している。
 

 

コメント全文
○村上 龍(作家)
『若者(青年)は荒野をめざす』という本があった。1960年代だ。呑気な時代だったのだと思う。荒野というのはどこで何を指すのか。いずれにしろリアリティがゼロだ。「若者は山里をめざす」、こちらはリアルにあふれている。若者が触れたものが明確に示される。触れたものへの感動が伝わってくる。太古の昔から、わたしたちはそうやって何かと出会ってきたのだ。

○小田切徳美(明治大学農学部教授/農村政策論・地域再生論)
ここでは、「若者は山里をめざす」ことに関して、今まで、語られることが多くなかった「なぜ」が描かれている。本作の大きな価値と新しい感動がここにある。それは、むらの人を描き続ける原村監督だから出来るものであろう。そのため、本作を見る、少なくない若者は、山里に対して心を動かすのではないだろうか

 

○嘉田由紀子(環境社会学者/参議院議員)
石油文明に終わりを告げるべき時代の今、50年前、私自身電気もガスも水道もないアフリカから学び、そして琵琶湖流域での地域環境と共同体に根ざした生活環境主義を唱えてきました。かつては「時代遅れのアナクロニズム」といわれていましたが、今こそ「近い水」「近いエネルギー」「近い食」そして「近い人」の価値を発見した「山里をめざす若者」に希望を託し応援したいです。

出演:西沙耶香 高野晃一 市村太樹 足立桜ほか、東秩父村のみなさん/語り:小林綾子
監督・撮影・編集:原村政樹 プロデューサー:鈴木(神出)敏夫 音楽:鈴木光男
映像技術:大目象一/李恩求 整音:丸山晃  ポスプロデスク:原田修 写真提供:東秩父村教育委員会
協賛:木更津社会館保育園 後援:東秩父村 一般財団法人地域活性化センター
認定特定非営利活動法人JUON NETWORK 一般社団法人心土不二 特定非営利活動法人日本消費者連盟
[2022年/日本/カラー/ビスタ/115分] ©2022映画「若者は山里をめざす」製作委員会
配給宣伝:MAP 配給協力:ミカタ・エンタテインメント

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