文化庁のプレスリリース
新国立劇場(東京都渋谷区)のワーグナーが待望の登場。中世の伝説をもとに愛の苦悩を大スケールで描いた人気作『タンホイザー』は、管弦楽ファンにも有名な序曲を皮切りに、巡礼の合唱、壮麗な大行進曲、歌合戦など、オペラならではのスペクタクルが満載の祝祭的作品で、ワーグナー入門にもお薦めです。世界最高峰のヘルデンテノールで日本でも圧倒的人気のグールドが題名役に出演。新国立劇場のワーグナーは世界的な信頼を誇ります。新国立劇場で、新年にふさわしい祝祭作をたっぷりとお楽しみください。
新国立劇場『タンホイザー』2019年公演より 撮影:寺司正彦
愛の苦悩を描くワーグナーの壮麗なスペクタクル『タンホイザー』
中世のタンホイザー伝説とヴァルトブルク城の歌合戦伝説を題材に、官能の愛と純愛の間で揺れる騎士タンホイザーの苦悩と救済を描く、ワーグナー中期の人気作。単独で演奏されることも多い有名な序曲、官能的なバレエ、敬虔な調べを奏でる巡礼の合唱、雄大壮麗な大行進曲、高らかな歌合戦の場など、オペラならではのスペクタクルの詰まった祝祭的作品で、ワーグナーの中でも広く人気を獲得している作品です。エリーザベトの「歌の殿堂」、ヴォルフラムの「夕星の歌」、タンホイザーの「ローマ語り」など、歌手の力量を存分に味わえる聴きどころも満載です。
2007年に新国立劇場開場10周年記念シーズン開幕作品として新制作したレーマン演出版は、幻想と現実を効果的に行き来する美しい舞台で、ワーグナーの世界を堪能できると好評を博したもの。祝祭にふさわしいスケールの壮麗な舞台です。
新国立劇場『タンホイザー』2019年公演より 撮影:寺司正彦
新国立劇場『タンホイザー』2019年公演より 撮影:寺司正彦
世界最高峰のヘルデンテノール、グールド待望の新国立劇場再登場。
ステファン・グールド
タイトルロールには世界最高峰のヘルデンテノール(英雄的なテノール)として揺るぎない活躍を見せるステファン・グールドが、得意のタンホイザー役で約5年ぶりに新国立劇場へ登場します。バイロイト音楽祭やウィーン国立歌劇場など著名劇場で活躍するグールドは、新国立劇場にコンスタントに登場し、トリスタンや「指環」四部作、『オテロ』『フィデリオ』などの名演で絶大な人気を博しています。タンホイザーは近年最も歌い込んでいる役柄で、ワーグナーの聖地バイロイトをはじめザクセン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラなどに立て続けに出演しています。
純愛を象徴するエリーザベトにはドラマティックな役柄で欧米の劇場で活躍中のソプラノ、サビーナ・ツヴィラク、官能の女神ヴェーヌスにリトアニアの若手メゾ、エグレ・シドラウスカイテが出演します。日本国内からも、領主ヘルマンに日本の誇るバス妻屋秀和、騎士たちには鈴木准、青山貴、今尾滋、後藤春馬と実力派歌手が揃います。
指揮にフランダース歌劇場音楽監督を務めるなどヨーロッパの歌劇場で活躍し、来日を重ね日本のファンも多い俊英アレホ・ペレスが登場するのも話題です。絶大な信頼を誇る新国立劇場のワーグナー上演を、世界最高峰の布陣でご堪能ください。
アレホ・ペレス
『タンホイザー』ものがたり
新国立劇場『タンホイザー』2019年公演より 撮影:寺司正彦
中世ドイツ。騎士タンホイザーは、愛欲の女神ヴェーヌスの虜となるが、やがてこの歓楽の日々に飽きて、彼を愛する清らかな乙女エリーザベトが待つ人間世界に戻る。温かく迎えられたタンホイザーだが、城で開催された歌合戦に参加し、ヴェーヌスを讃えてしまう。この大罪への赦しを得るためローマ法王のもとへ懺悔の旅に出るが赦しを得られず絶望し、再び官能の愛に溺れそうになる。しかし、エリーザベトは自らの命を犠牲に彼の罪を償い、救済されたタンホイザーも息絶える。
新国立劇場『タンホイザー』ダイジェスト映像
公演およびチケットの詳細については、新国立劇場ホームページをご覧ください。
公演情報WEBサイト https://www.nntt.jac.go.jp/opera/tannhauser/
*本公演は、新型コロナウイルス感染予防、拡散防止対策をとって上演いたします。
新国立劇場における新型コロナウイルス感染拡大予防への取り組みと主催公演ご来場の皆様へのお願い
https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017576.html
新国立劇場2022/2023シーズンオペラ 『タンホイザー』
【公演日程】2023年1月28日(土)14:00/31日(火)14:00/2月4日(土)14:00/8日(水)17:00/11日(土・祝)14:00
【会場】新国立劇場 オペラパレス
【スタッフ・出演】指揮:アレホ・ペレス/演出:ハンス=ペーター・レーマン/領主ヘルマン:妻屋秀和、タンホイザー:ステファン・グールド、ヴォルフラム:デイヴィッド・スタウト、ヴァルター:鈴木准、ビーテロルフ:青山貴、ハインリヒ:今尾滋、ラインマル:後藤春馬、エリーザベト:サビーナ・ツヴィラク、ヴェーヌス:エグレ・シドラウスカイテ、牧童:前川依子ほか/合唱:新国立劇場合唱団/管弦楽:東京交響楽団
【チケット料金】 S:27,500円 ・ A:22,000円 ・ B:15,400円 ・ C:8,800円 ・ D:5,500円・ Z(当日のみ):1,650円
【チケットのお求め】新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999 WEBボックスオフィスhttps://nntt.pia.jp/
※WEBボックスオフィスでは、ご自身で座席を選びながらチケットをご購入いただけます。学生(5%)、ジュニア(20%)、高齢者(5%)割引チケットもお取り扱い中。
【アクセス】京王新線(都営新宿線乗入)初台駅中央口直結
新国立劇場について
新国立劇場
新国立劇場は、日本唯一の現代舞台芸術のための国立劇場として、オペラ、バレエ、ダンス、演劇の公演の制作・上演や、芸術家の研修等の事業を行っています。オペラ部門は2018年9月より世界的指揮者の大野和士が芸術監督に就任し、世界の主要歌劇場と比肩する水準のオペラ公演を年間およそ10本上演、高校生のためのオペラ鑑賞教室の実施等を行っています。
2022年10月、新国立劇場は開場25周年を迎えました。
所在地:東京都渋谷区本町1-1-1
https://www.nntt.jac.go.jp/
【お客様からのお問い合わせ先】
新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10:00~18:00)