公益財団法人東京都歴史文化財団のプレスリリース
舞台技術セミナーは、舞台技術スタッフ、文化施設職員、高校・大学・専門学校生など舞台技術に興味・関心のあるすべての人を対象とした、連続セミナーシリーズです。第12弾は「見つめ直す 舞台の安全」として、舞台芸術の現場の第一線で働く技術スタッフによる討論会を実施しました。
実施にあたり、舞台芸術に関わる方々や舞台技術に興味のある皆様から広くご意見・ご質問をいただき、それらを踏まえた上で、現場における「安全」の現状や問題点などについて、各ジャンルで働くパネリストがそれぞれの立場・視点から意見交換しました。
舞台の「今と未来」を創るための討論会を多くの方にご覧いただきたく、東京芸術劇場のyoutubeチャンネル（芸劇ch）にて公開いたしました。
動画公開後は、ご覧いただいた皆様からのご意見を芸劇chのコメント欄やアンケートフォームで募集しています。いただいた感想や質問に東京芸術劇場の舞台技術スタッフがお答えする動画を後日配信する予定です。
技術スタッフや関係者だけでなく、舞台に興味のあるすべての方々が、それぞれの立場から共に舞台の安全な未来を考える場を目指します。ぜひご視聴・ご参加ください。
（https://www.geigeki.jp/ch/ch1/e309.html）
◆視聴方法
オンラインセミナー（視聴無料、申込み不要）
※芸劇chにて絶賛公開中 （https://www.geigeki.jp/ch/ch1/e309.html）
◆パネリスト
舞台監督：佐藤昭子（フリーランス）、橋本加奈子（株式会社 スマイルステージ）
大道具：成田明哉（株式会社 俳優座劇場）、尾髙義信（金井大道具株式会社）
音響：上田好生（新国立劇場）、野口利明（株式会社エス・シー・アライアンス アルテ社）
照明：萱嶋亜希子（株式会社 クリエイティブ・アート・スィンク）、泉次雄（有限会社ライズ）
劇場管理：山田潤一（彩の国さいたま芸術劇場）、大石真一郎（KAAT神奈川芸術劇場）
東京芸術劇場技術スタッフ：奥野さおり、楳木涼子（明治座舞台株式会社）
◆討論テーマ
カテゴリー１ 舞台技術の現場に関すること
カテゴリー２ 平成31年2月より施行された政令、省令に関すること（高所作業時の個人保護用具に関すること）
カテゴリー３ 現場の労働環境や働き方改革に関すること
などを中心に、舞台の安全について熱く深く語り合いました。
◆東京芸術劇場とは
東京・池袋の駅前にある東京芸術劇場（通称、芸劇）は、音楽・演劇・ダンスなどを行う4つの専門ホールのほか、展示スペースなども備えた複合芸術文化施設です。世界最大級のパイプオルガンを有する音楽専用のコンサートホール、演劇・ダンス等の公演を行うプレイハウスと2つの小ホールを備え、創造発信型劇場として舞台芸術の創作と上演を行っています。アトリエ、ギャラリーでの展示や講座、ワークショップなどの活動も活発です。
https://www.geigeki.jp/
◆舞台技術セミナーとは
舞台技術スタッフ、文化施設職員、高校・大学・専門学校生など舞台技術に興味・関心のあるすべての人を対象とした、連続セミナーシリーズです。2013年より定期的に開催し、これまで12回目にわたって行ってきました。過去のセミナーでも複数回にわたり、スタッフワークのスキルとその安全性について取り上げています。毎年テーマは変わりますが、すべての回に共通して「劇場と舞台技術の未来を考える」という思いが詰まっています。
過去の実施一覧はこちらから。
https://www.geigeki.jp/performance/event309/
◆みんなで舞台の安全を考えるために
今回のセミナーでは、より多くの方々と改めて舞台の安全について考えたい、共有したいという思いから、対面ではなくオンラインでのセミナー動画の公開という形を取り、さまざまな立場の舞台技術スタッフにパネリストとしてご登壇いただきました。さらに、視聴者の方とも舞台の安全について共に考える場作りを目指し、討論会の実施に先立ち広くアンケートにてご意見を募集しました。撮影当日はそれらのコメントも紹介しながら、現場における「安全」の現状や問題点などについて、パネリストがそれぞれの立場・視点から意見を交換しました。
また、動画公開後はコメント欄やフォームからいただいた感想や質問に芸劇の舞台管理スタッフがお答えする、追加の動画も配信予定です。
舞台の安全について、開かれた共に考える場を目指しています。皆様、ぜひご視聴・ご参加ください。
主催：公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
助成：文化庁文化芸術振興費補助金（劇場・音楽堂等機能強化推進事業）