【舞台ハリポタ特集 第1弾】舞台が初めてでも楽しめる!目の前で魔法が体感できる世界最高峰のエンタメ舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』観劇レポート

株式会社ホリプロのプレスリリース

東京・赤坂の専用劇場でロングラン上演を続ける舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』。近頃2023年半ばから登場する新キャストが発表になり、より一層の盛り上がりを見せています。

2016年ロンドンで開幕、2018年にはブロードウェイ、その後オーストラリア・メルボルン、アメリカ・サンフランシスコ、カナダ・トロント、ドイツ・ハンブルクを経て、2022年に東京で開幕。

筆者も観劇、大きなワクワクを体験してきました。ハリー・ポッターシリーズを知らない方でも大丈夫!エンターテインメントの真髄が味わえるこの作品、なぜ観るべきなのか、個人的おすすめポイントをご紹介します。

(取材・文:三浦真紀)

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2023年6月~9月公演チケット2月23日(木祝)まで先着先行販売中

https://horipro-stage.jp/pickup/hppc20230201/
 

  • 目の前で魔法が起こる!

何と言っても、本当に目の前で魔法が起こる衝撃と言ったら!それも次から次へと!もちろん魔法学校が舞台で魔法使いの話ですから、当たり前のことかもしれません。

耳から煙が噴き出す、杖が意志を持って動き回る、箒が持ち上がる、薬を使って変身する、棚の本に飲み込まれる、机の上のものが一瞬で片付く、暖炉からの出入り、決闘での空中戦、空飛ぶディメンターなどなど。突然何が起きたの?と思わず目を見張ってしまうことが、これでもか!というくらい、繰り返し起こるのです。

こういったイリュージョン、最近ではCGなどのテクノロジーを使ったりするのでしょうが、この作品では、かなりアナログというか肉体を駆使することで成立しているような?いや、魔法なので真相は謎ですが、そのあたりは演劇王国イギリスの舞台らしいなぁ!と、感動してしまいます。そもそもイギリスで創られた際にテクノロジーで圧倒したくない、手作り感のある自然な魔法をという思いがクリエイティブチームに強くあったそうで、「子供が家でできること」を想像しながらイリュージョンが考えられたとか。シリアスに驚かせるだけじゃなく、中には演者の奮闘が感じられるようなユーモアのある魔法もあり、バラエティ豊かに楽しませてくれます。

そしてポイントは、マジックショーのように魔法を見せることが目的ではないこと。魔法はあくまで魔法界やそこで生きる魔法使いたちを描く要素で物語の一部。観ているうちにドラマに没入して、そのうち魔法にドキドキ驚きながらも、これは魔法界だから当たり前!と自然なことにすら感じられる、摩訶不思議な感覚を得られるのです。

 

 

 

  • トランクとマント、階段。究極の場面転換

物語はハリー・ポッターの息子アルバスが、ハーマイオニーの娘ローズとホグワーツ魔法魔術学校に入学するため、ホグワーツ特急に乗るところから始まります。そこでアルバスが持っているのがトランク。旅の象徴であり、アルバスたちの人生の旅路とも重なる、重要なアイテムです。面白いのはこのトランクが変化し、様々なモチーフとして使われていること。キャスト自らが移動させ、特急列車のコンパートメントになったかと思いきや、列車の屋根になる。後半には、ここでも?という意外な場面にも。このように、ものを他のものに見立てる方法は能で有名ですが、イギリス演劇でもよく用いられる手法で、場面転換の様子を見ているだけでも楽しいもの。

もう一つ、大切な役割を果たしているのがマントです。ホグワーツの制服であり、魔法のアイテムでもあるこのマント、劇中でキャストたちがバサッ!と翻すことで時空が一気に変わるのです。つまり場面が変わりましたよという合図でもあるのですが、その躍動感、美しさたるや、自分で真似したくなるくらいカッコいい。イギリスで最初に創られた際は、マントを鳥としてイメージしたそうで、鳥の群れがいろんなものにぶつかり、取り払うことで場面転換するというアイディアだったそうです。
 

階段も劇中で多用されています。ハリー・ポッターシリーズでは、ホグワーツ魔法魔術学校の自ら移動し続ける長階段が有名ですが、舞台では階段で本棚、演壇、屋上、家の一部など、さまざまな場面を表します。面白いのは、時にはキャラクターの心理をも暗喩するところ。ハリーの息子アルバスとドラコの息子スコーピウス、親友同士だった二人の気持ちがすれ違う、そんな場面では階段が複雑に動きまわります。見ていると、上手くいかないなぁ〜ってじれったくなる、この感じ。いやはや、演劇って面白い!

 

  • 奇跡のような音楽とダンス

よく間違えられがちですが、この『ハリー・ポッターと呪いの子』は頭に「舞台」と付くように、歌で物語を綴るミュージカルではありません。ですが、音楽が実に素晴らしく、ぜひご一聴をお勧めします。映画とは全く違うオリジナル曲で構成され、私はすっかりこの音楽の虜で、日頃から愛聴しているくらい(「The Music of Harry Potter and the Cursed Child – In Four Contemporary Suites」が入手可能)。

以前、キャストにインタビューをした際、この作品は立ち位置や動くタイミングがとても細かく決まっていて、常にカウントをとりながら動くのだと教えてくれました。これはストレートプレイでは珍しい話。音楽はドラマの効果として使われるだけでなく、きっかけやカウントにも大切なんですね。

また劇中ではしばしばダンスが披露されます。といっても、魔法と同じように、いかにもダンスです!とショーアップされたものではなく、物語の流れに沿い、時には場面転換や時間の変化を表し、時にはストーリーそのものを表します。

例えばホグワーツに入学したアルバスが、同級生と学業に励む場面。「ワンドダンス」では生徒たちがまだ杖を上手く扱えずに、授業で四苦八苦している様子が描かれます。意志を持つ杖にあちこちへと引っ張られ、どうにか制御しようとバタバタする生徒たち。徐々に生徒たちは杖を制し、そのうち呪文が使えるようにもなっていく。音楽とダンスで綴られるこのシーン、本当に杖が意志を持って動いているように見えるから不思議。他にもマントのダンスや、闇の世界のダンスなど、一見ダンスらしくない、でもとってもユニークで秀逸な身体表現が楽しめます。

 

  • 骨太な物語と個性豊かなキャラクターたち

イリュージョンやセットや音楽、ダンスなどについてあれこれ書きましたが、やはり作品の芯は物語に尽きます。このドラマは観る者をときめかせ、惑わせ、ある種の深みへと導いてくれることでしょう。

大人になったハリーは結婚し、思春期の息子アルバスがいます。英雄的存在の父を持つアルバスは、父の期待に応えられないのではないかと恐れています。そんな彼がホグワーツ魔法魔術学校に入学しますが、魔法のスキルが劣っているため、周りからバカにされる始末。唯一の友人であるスコーピウスはハリーの天敵であるドラコ・マルフォイの息子で、ハリーが快く思うはずもなく。しかしアルバスはスコーピウスを巻き込んで、何とか挽回を図ります…。親の立場からも子の立場からも共感ポイントがたくさん。決して遠い話ではありません。家族関係の難しさは魔法界も人間界も同じようで、こればかりは魔法でも解決できないんだなぁとしみじみ。

キャラクターは皆個性豊かで、物語は起伏に富みドラマチック。ハリー・ポッターを知らない人でも置いてきぼりになることはないでしょう。

 

とにかく、目の前で繰り広げられる生のお芝居、その場で起きる劇的な体験はどんな方にも十分ご満足いただけるはず。大切な人に「ハリー・ポッター見たい!」とせがまれて、付き合いで劇場を訪れたとしても、帰り道には共にワクワクが止まらくなること請け合いです。今度は映画を見てみよう!シリーズ本を全巻読破しよう!…と気づけばいつしか沼に落ちているかも。

まさしく人生を変えてくれるかもしれない、それくらい刺激に満ちた唯一無二の舞台。ぜひ一度ご体験ください。

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2023年6月~9月公演チケット2月23日(木祝)まで先着先行販売中
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■舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』公式Webサイト
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