株式会社リューズテンのプレスリリース
日本の美意識をコンセプトに、独自のスタイルを発信し続けている服飾ブランドmatohu(まとふ)。その創作を追ったドキュメンタリー映画『うつろいの時をまとう』(三宅流監督)が、2023年3月14日よりカナダで開催される第41回モントリオール国際芸術映画祭のオフィシャルセレクションに出品され、ワールドプレミア上映されることが決定しました。さらに、matohuの創作の裏側が見られる本編映像が新たに解禁となりました。日本での上映は、2023年3月25日(土)より、渋谷のシアター・イメージフォーラムほか、全国順次公開も決定しています。
モントリオール国際芸術映画祭は、カナダのモントリオールで毎年3月に開催される、今年で41回目を迎える歴史ある映画祭。アニメーション、建築、現代美術、ダンス、デザイン、文学、音楽、絵画、写真などの芸術に関する映像作品が集まる映画祭としては世界最大級と呼ばれています。
★映画祭公式サイト:https://lefifa.com/en/
2023年3月25日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
【世界最大級のアート映画祭への正式出品&ワールドプレミア上映】
日本の美意識をコンセプトにしたmatohuの創作に迫った本作が、由緒あるアートの映画祭で、また世界でどう評価されるのか、期待が高まります。
監督を務める三宅流は、これまで実験的なドキュメンタリー映画の制作を発表する度に世界各国の映画祭で上映されてきましたが、本映画祭への出品は今作が初。
今回、オフィシャルセレクションへの選定を受けて、三宅監督から喜びのコメントが到着しました。
「モントリオール国際芸術映画祭は40年以上続く、世界最大の芸術映画祭です。私は20年近く前からドキュメンタリーを製作し始め、作品が完成するたびに毎回この映画祭にエントリーし続けてきましたが、なかなか選ばれることができませんでした。今回ようやく作品が選ばれて念願がかない、感慨深いものがあります。商業ベースに乗りにくいアートドキュメンタリーですが、これを第一歩としてこの作品を世界に広げていくために頑張っていきたいと思います。」
本映画祭は3 月14 日から26 日まで現地で開催され、3 月24 日から 4 月2 日まではオンラインで開催されます。三宅監督は開催期間に現地入りする予定となっています。
【matohuデザイナーが日々の生活からインスピレーションを得る本編映像の一部も解禁】
あわせて解禁となった本編映像は、matohuのデザイナーである堀畑裕之と関口真希子が、街を歩きながら、地面や壁、電柱といったコンクリートのひび割れやシミ、塗装が剝がれた錆、あるいは表面が擦れた苔など、身の周りに溢れるささやかな美を拾い上げ、スマートフォンのカメラで収める場面。そういった日常の何気ないものから得た着想や気づきが、一着の服として昇華される様子、デザイナーの思考の流れが映し出されています。
この一連の場面では、日本人が焼物や骨董などの器に見られる微妙な濃淡やひび割れ、使い込まれた染みや擦れなどを愛でてきた古来からある美意識にmatohuが着目し、「無地の美」として発表してきたコンセプトの実践が表されており、一見、何もないように見えるところの中から無限のテクスチャーや色合いを見出す彼らの創作の哲学、日常のありふれたものの中から心を開いて美や豊かさを発見する視点を端的に見ることができます。
▼『うつろいの時をまとう』 解禁本編映像YouTubeリンク(限定公開中)
https://www.youtube.com/watch?v=UVaLMqSc8dc
▼ご紹介の際には、必ず下記の表記をご使用ください。
作品名:『うつろいの時をまとう』
公開表記:3月25日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
製作・配給:グループ現代
コピーライト表記:©GROUP GENDAI FILMS CO., LTD
▼ブランド名の表記について
ブランド正式表記は「matohu」ですが、文中や宣伝物には(まとふ)とルビをつけています。
クラウドファンディングも実施中!
今後、全国の映画館に広く届けるため、劇場公開に向けてクラウドファンディングも始動いたしました。
返礼品として、特製しおりやポストカード、サイン入りプレスシート、先行イベントご招待、matohu関連商品など素敵な特典を多数用意しております。目標額は200万円。支援は3千円から。クラウドファンディングは3/24(金)まで実施中で、集まった資金は配給宣伝費に充てられます。
https://motion-gallery.net/projects/utsuroinotokiomatou
【STORY】
2020年1月。東京・青山のスパイラルホールで、服飾ブランドmatohuの8年間のコレクションをまとめた展覧会『日本の眼』が開催された。
matohuは“日本の眼”というタイトルのもと、「かさね」「ふきよせ」「なごり」など日本古来の洗練された美意識を表す言葉をテーマに2010年から2018年までの各シーズン、全17章のコレクションを発表してきた。 デザイナーの堀畑裕之は大学でドイツ哲学を、関口真希子は法律を学んでいたが手仕事や服作りへの思いからファッションの世界に飛び込む。堀畑はコム デ ギャルソン、関口はヨウジヤマモトでパタンナーとしてキャリアを積む。そして2005年にブランド「matohu」を立ち上げ、彼らは“長着”という独自のアイテムを考案した。着物の着心地や着方の自由さから着想を得ながら、今の生活に合わせた形で作り出されたモダンなデザインの服である。 2018年、matohuは『日本の眼』最後のテーマとなる「なごり」コレクションの制作に取りかかり、伝統的な技術を持つ機屋や工房と協業しつつ、テキスタイルを作り上げていく。堀畑と関口はアトリエで激しい議論を繰り返しながら妥協することなくデザインを完成させ、そしてファッションショーの日を迎える。
監督:三宅流 撮影:加藤孝信 整音・音響効果:高木創 音楽:渋谷牧人
プロデューサー:藤田功一
出演:堀畑裕之(matohu)、関口真希子(matohu)、赤木明登、津村禮次郎、大高翔ほか
2022年/日本/ 96分/ カラー/DCP/5.1ch/バリアフリー上映対応
©GROUP GENDAI FILMS CO., LTD.
協力:一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構、PEACH
協賛:文化服装学院・株式会社トランスビュー
助成:文化庁文化芸術振興費補助金
製作・配給:グループ現代
公式サイト:https://tokiwomatohu.com/
公式Twitter:@tokiwomatohu
公式Instagram:@tokiwomatohu
公式Facebook:@gendaimatohu
【ブランド紹介】
matohu
デザイナー 堀畑裕之 関口真希子 https://matohu.com/
「日本の美意識が通底する新しい服の創造」をコンセプトに2005年に設立。
翌年より東京コレクションウィークに参加し、日本の歴史や美意識、伝統技術などを現代的に昇華した作品を発表。現代日本を象徴するブランドの一つとしてプレスや海外のメディアから高い評価を受けている。また表参道のスパイラルガーデン、金沢21世紀美術館、熊本現代美術館などで展覧会も行っている。第二十七回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。
matohu(「まとふ」と書いて「まとう」と読む)には2つの意味が込められている。一つは日本語の「まとう」。身体を包み込むように軽やかに身にまとう服。もう一つは「待とう」。消費して捨てるのではなく、自分らしい美意識が成熟するのを待とうという呼びかけ。パターンを大切にする服作りと、綿密に組み立てられた言葉を大切にし、オリジナルテキスタイルを用いた芯のぶれないクリエーションを続けている。