株式会社クレタのプレスリリース
昨年で創刊10周年を迎えた、昭和40年生まれの男性向け年齢限定マガジン『昭和40年男』。5月11日(月)には、vol.61が発売となります。二度目の東京オリンピックが予定されていた今年、 “首都・東京” について考える機会も多いのではないでしょうか。そこで今回の巻頭大特集は「俺たちが愛した東京」。昭和40年男世代にとっての “憧れの街・東京” の姿を、様々な企画で誌面によみがえらせ、ふり返っていきます。
特集の「prologue」として幕開けを飾るのは「松本 隆の風街の歌を聴け」。「ルビーの指環」「東京ららばい」「九月の雨」…今年で実に作詞活動50年という “風街詩人” 松本 隆。彼が手がけた都会の香り漂う詞の世界から、昭和40年男が愛した東京の風景を探ります。
そして始まる特集本編は、「side A 消えた東京」と「side B 消えゆく東京」に分けた二部構成。レコードやカセットテープにならったアナログ味あふれる仕様(?)となっています。
「side A 消えた東京」は、移り変わりの激しい都市の、もはや追憶の彼方へと消えていった場所や風景をふり返っていくパート。冒頭の「青春タウンMAP」では、かつて発行されていた月刊タウン誌『angle』(主婦と生活社)をフィーチャーし、1979年の同誌に掲載された銀座・渋谷・六本木・新宿・原宿、5つの街のタウンマップを掲載。手描きで細かく作り込まれた地図から、当時の街の風景が鮮やかに蘇ってくることでしょう。
続く「忘れじの聖地」では、昭和40年男世代にとって想い出深い、スポーツ・エンターテイメント関連の4つの施設を取り上げ、それぞれ所縁の強い方に語ってもらいました。「後楽園球場」では元・巨人軍の斎藤雅樹さん、「国立競技場」では “狂気の左サイドバック” 都並敏史さん、「新宿LOFT」では元・ラフィンノーズ、COBRA、現・SAのNAOKIさん、そして「渋谷公開堂」ではデビュー45周年の岩崎宏美さんも登場! これは、時代の貴重な証言となるかも?
さらに、連載「昭和40年の男」もご担当いただいている泉 麻人さんと昭和名作映画&ドラマのロケ地を行く「俺たちの坂と傷だらけの東京ロケ地散歩」、久世光彦の『時間ですよ』や『ムー一族』を取り上げた「下町人情コメディ」など、たとえ地方住まいでも昭和40年男世代なら皆がブラウン管を通じて親しんだ、叙情的70年代東京をしのびます。
そして、この特集も時の流れに沿って、80年代、街が急激に革命的に色づいていった “テクノポリス・TOKIO” の時代に突入。「オシャレキッズが夜な夜な集い踊った! クラブが最先端の社交場だった」では、1980年からDJイベント「LONDON NITE」を主宰する大貫憲章さんに、ツバキハウスやピテカントロプス・エレクトスといった、当時のクラブ事情を語ってもらいました。さらに、ファッションブランド「ヒステリック・グラマー」のデザイナー・北村信彦さんや、『宝島』誌で「東京トンガリキッズ」を連載していた中森明夫さんも登場。トンガってナンボだった、ポップでニューウェーブな時代の空気も大いに感じられることでしょう。
特集の後半、B面となる「side B 消えゆく東京」では、今まさに消えていこうとしている…逆に言えば、今ならまだギリギリ触れることができる “昭和の東京の残り香” 的な場所やモノゴトを追い求めていきます。「さらば! 思い出のスポット」「昭和のシブいビル」は、記事を頼りにいずれは実際に現地を訪ねてみるのがオススメ。「東京レコード散歩のススメ」では、歌の中に込められた東京各所の風景やそこへの想いを、「貧困から飽食へ、東京事件簿」では、往時の事件から東京に暮らした人々の真の姿を探ります。
そして「憧れの街は戸惑うことばかり… 俺たちの上京RHAPSODY」には、地方から上京してきた昭和40年男世代が当時感じたリアルを “あるある” 式にまとめました。読めば上京当時のウブな自分を恥ずかしいやら笑えるやらで思い出せるハズ。このページには、ヒップホップバンド・TOKYO NO.1 SOUL SETのメンバー、福島生まれの渡辺俊美さんも登場、上京時代の想い出を語ってくれています。
特集のシメとなる「epilogue」、「過去と現在が共存する魅力的な都市」には平成『ガメラ』シリーズや『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督が登場。怪獣に破壊される都市として東京を度々描いてきた立場から、自ら撮影した写真とともにその尽きない魅力を大いに語ってもらいました。
駆け足で特集の内容を紹介してきましたが、いかがでしょうか。東京生まれも地方生まれも、“東京” という街にはやはり何かしらの想いを抱いているのでは? それこそが “俺たちの東京” なのだと思います。
ずばりタメ年な昭和40年男はもちろん、それ以外の世代の方々にも、ぜひ手に取ってみていただきたい『昭和40年男』vol.61。“おうち時間” のおともに、それぞれの現在の居場所から、かつて憧れた “昭和の東京” に思いをめぐらせてみてください。
CONTENTS
https://www.crete.co.jp/s40otoko/vol_061/
巻頭特集:俺たちが愛した東京
ぺんぺん草1本も生えていないような焼野原だった東京から、さほど多くの時間を費やすことなくミラクルは起こった。ご苦労なさった先人たちの努力とど根性の賜物で、俺たちが生まれる前年、昭和39年に東京は戦後における一つ目の沸点を迎えた。その後、紆余曲折はあったものの、それらは些末な話と片づけられるほど昇華は続いていく。やがて1980年代に突入すると、東京は“TOKIO”へと様変わりし始めた。世界No.1スーパーシティへと向かって空を飛び、テクノポリスが闊歩する時代が到来したのだ。飛んだ、どこまでも飛んだ。ここでは粋を気取って、バブル崩壊には目をつぶろう。功罪とか語っちゃぁ男が廃るってもんだ。俺たちは、東京を世界に誇る気概を永遠に持ち続けていたい。そんな想いと願いを込めて、俺たちが愛してきた東京をてんこ盛りに詰め込んだ特集に仕上がった。“消えた”と“消えゆく”で構成した両サイド共に、エネルギーに満ちたスーパーシティを満喫できるはずだ。東京人もそうでない人もみんな、今再び舞い上がろうじゃないか。
【prologue】
まぶしかった東京の風景 松本 隆の風街の歌を聴け
【side A】消えた東京
俺たちが憧れた街の姿がよみがえる!青春タウンMAP/昭和プロ野球の聖地「後楽園球場」/合言葉はめざせ国立!「国立競技場」/伝説を生み出してきた「新宿LOFT」/“渋公”の愛称で親しまれたエンターテイメントの殿堂「渋谷公会堂」/俺たちの坂と傷だらけの東京ロケ地散歩/久世光彦が「水曜劇場」で描いた下町人情コメディ/オシャレキッズが夜な夜な集い踊った! クラブが最先端の社交場だった/「トンガリキッズ」の新しい夜明け
【side B】消えゆく東京
さらば!思い出のスポット/追跡! 消えた…これから消える 昭和のシブいビル/東京レコード散歩のススメ/おさまらぬ情念の末路 貧困から飽食へ、東京事件簿/憧れの街は戸惑うことばかり… 俺たちの上京RHAPSODY
【epilogue】
過去と現在が共存する魅力的な都市 樋口真嗣監督interview
【番外編】
想い出がいっぱい 編集部・番外編 俺たちが愛した東京
連載特集: 夢、あふれていた俺たちの時代 昭和46年
昭和40年男的こころのベストテン/『帰ってきたウルトラマン』放送開始/映画『小さな恋のメロディ』公開/ジーンズファッションが流行し始める/アントニオ猪木、日本プロレスから除名/「あの素晴らしい愛をもう一度」大ヒット/人気のお菓子が発売
追悼:俺たちこそがドリフ世代だと胸を張れる。
志村けんさん、ありがとう!!
インタビュー:追憶のボール 第二十一球
八重樫幸雄「一本足打法で調子を崩して(笑)。それでフォームを変えようと。」
荒海に生きるタメ年男。
中村達也「一度やったことはおもしろくない。場所が変わればおもしろさがある。」
俺たちのアイドル
森若香織「好きなことを追求することとサービス精神でみんなを喜ばせたい。」
ガツンとひと言。兄貴の説教
石黒謙吾「仕事は受けるものではなく、自ら作り出すものである。」
雑誌 『昭和40年男』『昭和50年男』(クレタパブリッシング発行) とは
さまざまな体験の積み重ねが人間を形成していくのであれば、それらを紐解いていくことは、自らのルーツを探る、すなわち今の自分を知ることと同義のはず。単なる「懐古趣味」ではなく、“故きを温ね新しきを知る”─「温故知新」を目指して刊行してきた『昭和40年男』は、「ノスタルジックな想い出が呼ぶ共感」を「明日を生きる活力」に変えることをコンセプトとした、昭和40年(~41年3月)生まれの男性のための情報誌です。昨年10月に創刊10周年を迎え、その節目の新たな挑戦として10歳下の世代、昭和50年(~51年3月)生まれの男性へ贈る兄弟誌『昭和50年男』も新創刊。内容はそれぞれの年生まれ向けに特化していますが、昭和をふり返りたい、知りたい方なら、もちろんどんな世代でもお楽しみいただけます。
『昭和40年男』公式サイト
『昭和50年男』公式ページ