西2丁目地下歩道映像制作プロジェクト 空族 台湾先遣隊調査報告『ILHA FORMOSA』

公益財団法人札幌市芸術文化財団のプレスリリース

◎多様な民族と文化が共生し、活気に溢れる台湾の今を撮影した映像制作集団・空族 最新作
◎空族にとって初となる公共スペースでの常設作品を、札幌の地下歩道で公開

映像制作集団の空族(くぞく)が台湾の各地を取材し、今の生き生きとした姿を撮影した新作『ILHA FORMOSA』(イラ・フォルモサ)を、札幌の西2丁目地下歩道で2023年4月1日(土)から上映します。

 

札幌文化芸術交流センター SCARTS(スカーツ)による「西2丁目地下歩道映像制作プロジェクト」は、札幌市民交流プラザと地下街をつなぐ「西2丁目地下歩道」にて多様で実験的な映像表現を探求するプロジェクト。4面プロジェクションで構成された横長のスクリーンで、この地下歩道のために制作された作品を年間を通して上映しています。本作は、昨年の小田香『Underground』に続く6作目として上映プログラムに加わり、空族として初の公共スペースでの常設作品となります。

空族は、富田克也、相澤虎之助らによって2003年に結成。作品の舞台となるその地で実際に暮らす生活者たちがそのまま俳優として登場するという独特の映画制作スタイルをとり、山梨県甲府市を舞台にした映画『サウダーヂ』(2011)はナント三大陸映画祭グランプリ、ロカルノ国際映画祭独立批評家連盟特別賞を受賞。ほか代表作に『バンコクナイツ』(2016)などがあります。

タイトルの『イラ・フォルモサ』は、ポルトガル語で“美しい島”という意味で、大航海時代に台湾を訪れたポルトガル人にそう呼ばれたとされます。2022年8月に空族は台湾へ赴き、台北、台南、高雄など台湾島西側の都市のみではなく、中央山岳部の南投県、南部の屏東県、東部の台東県、花蓮県も取材・撮影しました。人々の暮らしに密接に関わる伝統音楽と祭りに加え、民族音楽に現代的な要素を混ぜ合わせるミュージシャンの多様な姿も記録。台湾の土地の歴史、日本との関係性を点描し、今の台湾の生き生きとした姿を映し出します。

本作は、空族が台湾を舞台に作ろうとしている長編映画へのプロローグであり、空族が捉えつつある現代台湾の姿を地下歩道の4画面に展開する14分25秒の映像インスタレーションです。
 

 

空族 台湾先遣隊調査報告『ILHA FORMOSA』 2023年/14分25秒

西2丁目地下歩道映像制作プロジェクト アピチャッポン・ウィーラセタクン《憧れの地》 撮影:kenzo kosuge西2丁目地下歩道映像制作プロジェクト アピチャッポン・ウィーラセタクン《憧れの地》 撮影:kenzo kosuge

上映場所:西2丁目地下歩道(札幌市営地下鉄大通駅30番出口直結)
上映時間:9:00~21:00の間、6作品をループ上映します。プログラムはSCARTSのウェブサイトでご確認ください。(https://www.sapporo-community-plaza.jp/scarts.php
※本作の上映期間は約2年間を予定しています。
キュレーター:杉原永純
製作/問い合わせ先:札幌文化芸術交流センター SCARTS(札幌市芸術文化財団) TEL:011-271-1955(9:00~17:00) Email:scarts@sapporo-caf.org

関連企画:『ILHA FORMOSA』 特別上映&トークイベント開催!(予定)
2023年6月10日(土) 会場:SCARTS コート

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