JR西日本のプレスリリース
2023年3月27日に文化庁が京都に移転することを記念して、3月21日(火・祝)に京都駅ビルにおいて、京都の伝統芸能・文化のイベントを実施します。イベントを通して、京都駅ビルをご利用いただいているお客様や地域の皆様と一緒に、文化庁の歓迎機運を醸成したいと思います。
■タイトル : 文化庁移転記念~京都駅ビル祝の舞台~
■開催日時 : 2023年3月21日(火・祝) 13:30~15:45(予定)
※いけばな展示は、3月23日(木)~27日(月)
■会 場 : ステージイベント 京都駅ビル4F 室町小路広場 ※雨天時 1F駅前広場
いけばな展示 京都駅ビル2F 西口広場
■主 催 : 京都駅ビル開発株式会社
■共 催 : 京都府、京都市
■後 援 : 京都商工会議所
■実施内容: 雅楽・能楽・祝舞・書道など、京都の伝統芸能の披露と、いけばなの展示
【ステージ演目】
『雅楽』市比賣神社ゆかりのいちひめ雅楽会の皆様による演奏。
『能楽』「能楽観世流」 片山 九郎右衛門 氏による能の披露。
『祝舞』「京舞井上流」 井上 安寿子 氏による京舞の披露。
『書道』墨道家 小筆 凰外 氏によるライブパフォーマンスを実施。
『ミニトークショー』片山 九郎右衛門 氏、井上 安寿子 氏と、京都府の西脇知事、京都市の門川市長を交えたトークショー
【いけばな展示】 “祝”をテーマにしたいけばなの展示
出瓶:京都未生流・専慶流 協力:京都いけばな協会
■ステージ構成
■出演者・流派プロフィール
能楽観世流 片山 九郎右衛門
一九六四年、九世片山九郎右衛門(人間国宝)の長男として京都府に生れる。祖母は京舞井上流四世家元井上八千代(人間国宝)、姉は五世家元井上八千代。幼少より父に師事し、長じて故八世観世銕之亟に教えを受ける。 一九七〇年「岩船」で初シテ。父と共に片山定期能楽会を主宰、全国各地で多数の公演に出演するほか、ヨーロッパ、アメリカなど海外公演にも積極的に参加している。また、薪能、ホール能など能楽堂以外での公演の制作・プロデュース、若年層のための能楽普及活動として、学校での能楽教室の開催、能の絵本『海女の珠とり』(「海士」)、『天狗の恩がえし』(「大会」)、『青葉の笛』(「敦盛」)の制作、映像を駆使した舞台制作、能舞台のCG化なども手掛けている。 一九九七年京都府文化賞奨励賞、二〇〇三年京都市芸術新人賞、二〇〇四年文化庁芸術祭新人賞を受賞。 現在、社団法人京都観世会理事、財団法人片山家能楽・京舞保存財団常務理事。
京舞井上流 井上安寿子
1998年能楽観世流九世観世銕之丞と京舞井上流五世家元井上八千代(人間国宝)の長女として京都に生まれる。2歳より稽古を始め、四世及び五世井上八千代に師事。3歳で「四世井上八千代米寿の会」にて初舞台(上方唄「七福神」)。2006年井上流名取となる。2011年京都造形芸術大学(現京都芸術大学)卒業。2013年井上安寿子主宰の舞踊公演「葉々(ようよう)の会」を発足。2015年学校法人「八坂女紅場学園」(祇園女子技芸学校)の舞踊科教師になる。京都市芸術新人賞、伝統文化ポーラ賞奨励賞、東京新聞第1回日本舞踊新鋭賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、京都府文化賞奨励賞を受賞。公益社団法人日本舞踊協会会員。京都芸術大学舞台学科非常勤講師。
いちひめ雅楽会
「いちひめ雅楽会」は、雅楽を日本の伝統音楽として広めていくため、昭和55年(1980年)、故飛騨富久宮司を主催者として設立され、正しい伝承のために宮内庁式部職学部 岩波茂(いわなみしげる)氏より直接指導を受け、今日では幅広い年齢層で200名以上の会員が日々楽器や舞を練習に励んでいます。毎年定期的に雅楽の演奏会を開催し、現在は文化の交流を目指して、京都から世界に発信できる新文化へ取り組み、「MATOMA」のチームとして海外公演に挑戦中です。
墨道家 小筆 凰外
5歳より京都の著名な書道家 安井吾心師に、また7歳より世界的に活躍した書道家・現代美術家 田中心外師に基礎からアートまで徹底した指導を受ける。国内の書道展及び海外でのexhibitionに多数出品するほか個展・ワークショップの開催、ロゴや筆文字の提供、また講演会やデモンストレーションを通じて心で観る、心を笑(さ)かせる、心を癒す書を伝え続ける。墨心書藝院主宰。
京都未生流
京都未生流は、建都以来千有余年の歴史をもつ京都に生まれ育った、伝統のある流派として親しまれています。京都未生流いけばなは、四季おりふしに移ろう草木の姿に風流をみる自然観と、花と人とのふれあいから芽生える感性豊かな心を、美しい形に表す華麗で優雅な作風が好まれていて、各地の教室では、若い世代から熟年層まで楽しく学ばれています。
専慶流
専慶流は江戸元禄期、京都で流祖・冨春軒仙溪によって創始される。仙溪は花書「立華時世粧」八巻(一六八八)を著しているが、その独創的な作風と理論は、専慶流の思想と理念として代々受け継ぎ、四季の植物を通じて清楚で端正、品格を重んじます。豊かな創造と感性を求め、心のひろがりを専慶流は目指しています。