株式会社ポニーキャニオンのプレスリリース
株式会社ポニーキャニオンが、就活生に向けた1day仕事講座『クリエイティブ基礎講座編』 映像制作コースを開催しました。今回は、講師としてアニメ・映像事業本部 映像プロデュース部の松谷昂と松井和美が登場し、映像制作や宣伝の仕事について紹介してくれました。また、就活生の方たちに向けたメッセージも語っているので、今後の就職活動に役立ててください!
約200名の就活生がオンラインにて参加。人事担当者から「実際の仕事内容を理解してもらうのと、入社後の働く姿を明確にイメージしてもらうきっかけにして、今後の就活に役立ててください」と講座の目的を説明してスタート。
まずは、松谷の自己紹介から。「2007年に新卒で入社しました。就活時は周りがきちんと就活を始め出して焦ったり、なかなか受からず不安だったりする中でポニーキャニオンに通りました」とリアルな思い出を告白。最近の関心ごとは「近年、いろいろなエンタメが増えてきて映画ファンの減少が感じられるので、映画好きな人をどう増やしていけるか、より好きになってもらえるかを考えています」とも話してくれました。
入社後は、「1年目はレンタル店の営業で関東の一部や群馬、新潟を担当。2年目ではセル店の営業としてヴィレッジヴァンガードや本屋を担当し、3年目に映像マーケティングの部署へ。そして、4年目に映画部へ異動となり、邦画・洋画制作と宣伝の兼務を担当し、5年目で洋画制作となって10年近く携わりました。現在は同じ部署の宣伝として、洋画や映像作品、YouTubeオリジナルコンテンツの担当をしています」とベテランらしい社歴を語ります。
続いて、松井は「私は海外の大学に通っていたので、帰国した頃には同級生は大体内定をもらっていたので焦った記憶があります。2009年に業務委託で入社し、ライセンスビジネスの部署で配信や音源許諾を担当していました。3年目から海外の音楽ライセンスやCDとDVDの輸出もしていました。その後、邦画を海外に売るチームに入って、8年目からは洋画を日本に買い付けてくるチームに配属されて、主に海外窓口を担当しています。現在は、邦画の制作にも関わっています」とまた違った社歴を紹介。
そして、映像プロデュース部について説明。1グループ、2グループ、3グループ、プランニンググループと分かれており、1グループは、アジアドラマや洋画など海外ンテンツの獲得からパッケージ化や配信を行なったり、テレビ局に番組販売をするなど権利運用をしています。2グループは、国内コンテンツの邦画やドラマ、バラエティ作品といった企画への参画や、プロデュースを行なったりと多岐に渡る役割を担当。3グループは、国内の放送局などの権利者からBlu-ray・DVDの販売権や配信権を獲得し運用、それに伴ったパッケージ制作などもしているとのこと。プランニンググループは、1から3グループのタイトルを宣伝する業務とわかりやすく紹介されました。
次に、松井が映像制作の業務を紹介していきます。「監督やカメラ撮影といった制作ではなくて、作品の権利を調達・獲得し、運用の指揮を執るのが主な業務です。ビジネス面での制作と言ったところですね。ポニーキャニオンの強みはオールライツ、つまり全ての権利を運用する機能が備わっています。例えば、権利の調達も洋画を買い付けている国内の会社から、配信業務やパッケージ販売(ビデオグラム)の権利だけの委託を受けたりもします。もちろんイチから“こういう作品を作りたい!”と企画して出資を募ることもあるので、いろいろなビジネスの形があっておもしろいです」と具体的な内容にみなさん聞き入っていました。
- 作品の買い付けで世界各地へ!?この仕事の醍醐味とは?
続けて、一例として海外から直接買い付けする場合も紹介。「フィルムマーケットと言われる見本市で、“セラー”(売り手)と“バイヤー”(買い手)によるミーティングにて売買が行われます。規模が大きいところで言うと、『カンヌ国際映画祭』に併設される映画見本市など、世界各地で行われています。事前ラインナップを見て、監督や役者は誰か、ジャンルやストーリーはどんな内容かを社内で共有し、試算検討もした上で狙いを決めます。そして、数名で現地のマーケットに向かって、1日に何十本も行われている試写を手分けしてチェック。結果、これだ!と思った作品を改めて社内で話を通して、購入に動くという流れになります」と松井が説明。すると、「そんな努力をして買い付けた作品を国内で大ヒットさせるのが、この仕事の醍醐味ですね」とやりがいを語る松谷。
権利を獲得した後は、「制作と配給チームでいつ、どの規模で、どの劇場チェーンで、どの宣伝会社と組むかを検討します。また、宣伝プロデューサーの指揮のもと、日本ではどの層をターゲットにするのか、どんな広告展開をするのか、戦略を練ります。映画公開後はパッケージなど商品を企画したり、配信のプラットフォームを調整したりもします」と実際は長いフェーズで国内展開されている事実に、なるほど!といった表情を見せる就活生のみなさん。
そして、話題は松谷が担当している宣伝の仕事に変わります。主な業務は「担当作品の宣伝プランを立案して、制作チーム、マーケティングチームと相談し、宣伝費を管理しながら施策を実行していきます。今だとトークイベント配信やSNS施策などは欠かせません。あとは、パッケージ発売から時が経っても、世の中で作品に関連するトレンドが挙がったら情報を押し上げなくてはいけないので、常に動向を注視しています」など、制作とまた違った内容に就活生の興味が尽きません。
- 制作から主題歌まで作品の根幹に携われるのがポニーキャニオンの魅力!
講座の時間も差し迫り、就活生からの質問コーナーに突入。まず、「人並みに映画好きではありますが、知識量が求められる仕事なのでしょうか?」と気になる質問。松谷は「全員がすごく詳しいわけではないです。なので、今詳しいかということよりも、興味関心があって、勉強したいという気持ちを持っているかが大事だと思います」と回答すると、松井が「まさに私がそうでした(笑)。もちろん苦労したこともありましたけど、ライト層なりの意見を言えることが強みにもなったりしました。あとからでも興味を広げていける想いが大事です」と実体験をもとに回答してくれました。
続いて、「映画を配信で観る方も増えていますが、DVDやBlu-rayを手に取ってもらうために工夫していることはなんですか?」という質問。「僕が制作だったときは、コアファンの方に喜んでもらえるようにパッケージ仕様や特典にこだわりました。配信はいつか観られなくなる可能性もあるので、いち映画ファンとしては、手元に置いていつでも楽しみたいという気持ちがあります」と松谷が回答。すると、松井が「まさに今当たっている壁です。仕様にこだわりすぎて赤字になっては困るので、制作費を計算しながらできる限りのことを考えているところです」と苦笑いしながら率直な気持ちを語ってくれました。
そして、最後の質問となった「ポニーキャニオンの魅力とは?」に対して、松井は「やっぱり全ての窓口に関われるところです。制作から主題歌まで、作品の根幹に携われる瞬間でもありますし、一部分の権利だけを持っている会社では体験できないことなので。日々楽しいなと思いながら仕事をしています」と回答。松谷は「部署や立場にもよるかもしれないけど、結構自由度が高いと思います。こういうことをしてみたい!と上司に相談すると、いいじゃん!とバックアップしてくれる人が多い。洋画で言うと、買い付けからパッケージを出すまでタッチできるところに魅力を感じています。あと、真面目な人が多い!」と語ると、「私もそう思います!作品を愛している人が多くて、一緒に働いていると伝わってくるので、仕事をしていて本当に楽しいです」とふたりの素直な想いが語られたところで講座が終了しました。
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