株式会社ノイジークロークのプレスリリース
株式会社ノイジークロークは「すべてオンラインで完結」し「クライアントも演奏家もスタッフも安全」で「クオリティの高さを最重視する」ことを実現する新プロジェクト『プライベート・スタジオ・オーケストラ(Private Studio Orchestra)』を発表しました。
Press Release 20
20.5.11オンラインのみで高品位のオーケストラレコーディングを実現する『プライベート・スタジオ・オーケストラ(Private Studio Orchestra)』始動
株式会社ノイジークロークは「すべてオンラインで完結」し「クライアントも演奏家もスタッフも安全」で「クオリティの高さを最重視する」ことを実現する新プロジェクト『プライベート・スタジオ・オーケストラ(Private Studio Orchestra)』を発表しました。
★目的
・クライアントの皆様からのご依頼と演奏家の皆様の活動機会を増やすため、生演奏によるオーケストラレコーディングをオンラインのみでスマートにおこなうことができるようにする。
・自宅録音環境の構築に関する無償のサポート窓口を設置し、演奏家の皆様の活動を強力にバックアップする。
★ポイント
・多人数によるオーケストラのレコーディングをオンラインのみでおこなう仕組みです。
・クライアントの皆様はレコーディングの模様をどこからでもPCやスマートフォンで確認できます。
・演奏会ではなく「レコーディング」のためのプロジェクトです。
・演奏家全員が自宅から安全に、自由な時間にレコーディングに参加可能です。
・演奏と録音のクオリティを高く維持するためこちらで機材をご用意しご提供します。
・従来のレコーディングよりも費用を抑えることが可能です。
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オーケストラのレコーディングをオンラインで実現する
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世界的にコロナが猛威を振るう中、ミュージシャン、とりわけ演奏家の皆様はその貴重な技術を披露する機会を奪われております。
すでに動きの早い方々は宅録環境を完備し、レコーディングのお仕事を始めておられます。この先、ポストコロナとなっても確実に言えるであろうことは「これまでのスタジオ録音」と同等の潮流として「ご自宅環境での録音」が業務として当たり前のように生じることです。
しかしながら「ソロ楽器の録音」ではなく「オーケストラの録音」に絞って考えてみるとかなり実現の壁が高いことに気がつきます。まず演奏家の使用機材や自宅環境によって「録り音」の質に大きなばらつきが出ます。ストリングスのように大勢での演奏を実現するためには、全員の演奏のピッチやタイミングを揃えなければなりません。また、優秀な演奏家であってもDAWの操作や効果的なマイキングを習得するには演奏とはまったく別の知識を体得しなければなりません。
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とにかく演奏のクオリティにこだわる
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★トッププレイヤーのみで固める
演奏のクオリティを高く保つためにもっとも大事なのは言うまでもなく「演奏家の質」です。演奏そのもののクオリティが低ければ、いくらデジタルで処理をしようとも絶対に演奏は良いものになりません。
そこでこのプロジェクトを起案するにあたり、真っ先に長年お世話になっているトップヴァイオリニストの今野均さんにご相談し「技術面において信頼できるコアメンバーを揃える」ところから着手しました。その結果、本プロジェクトのコアメンバーとして日本を代表するプレイヤーである今野均さん、藤堂昌彦さん、川口静華さん、岡部磨知さん(以上ヴァイオリニスト)、長石篤志さん(ヴィオリスト)、江口心一さん(チェリスト)に参画いただき、盤石の布陣を整えることができました。
この先はコアメンバーの皆様からのお声掛けのみにて演奏家を拡充し、演奏家の技術を高いレベルで維持いたします。まずこれが本プロジェクトにおいて何より大切なポイントです。
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コアメンバーのご紹介
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今野均
ヴァイオリニスト
5歳よりヴァイオリンを始める。
東京音楽大学在学中より、ステージ、スタジオレコーディングなどの活動を始め、『ROOKIES』『てっぱん』『ドクターX』などの映画、ドラマや『嵐』『いきものがかり』『安室奈美恵』など、数多くのアーティストの楽曲に自らのストリングスで参加し、高い評価を得ている。
その他『FNS歌謡祭』などの音楽番組への出演や、『ギンザめざましクラシックス』の音楽監督など、活動は多岐にわたる。
藤堂昌彦
ヴァイオリニスト
1982年奈良県生まれ。4 歳よりヴァイオリンを始め、1997年TBS子供音楽コンクールにて文部大臣奨励賞を受賞。
1999年KOBE国際音楽コンクールにて優秀賞を受賞。小中高で惚れ込んだポップスのストリングセクションへの興味が東京音楽大学入学と同時に爆発。その鍛え上げた驚異的な耳で在学中から活発にスタジオワーク、歌手のライブサポートやTV出演を始める。しかしそれにとどまらず、弦楽四重奏・ピアノ・ベース・ドラムの7名によるPOPSバンド「RainbowSeptet」を結成し2005年大学卒業時には1stCDアルバムをリリース。まるで歌詞が或るかのような繊細な旋律とハートフルな音色。
2007年に発表された2ndCDアルバムはドラマ等、メディア方面にも使用され、感動の波紋を広げている。
レコーディングでは、「SMAP」「JUJU」「絢香」「YUKI」「菅野よう子」他多数のアーティストのストリングスを担当し、「さだまさし」「いきものがかり」「葉加瀬太郎」「浜田省吾」「矢井田瞳」のツアーにバンドメンバーとして参加。
川口静華
ヴァイオリニスト
東京藝大附属高校、同大学、同大学院修士課程修了。奨学金を得て米国コロラド州アスペン音楽祭に参加。大曲新人音楽祭総合グランプリ。第5回江藤俊哉ヴァイオリンコンクール第2位入賞。現在はオーケストラの客演首席奏者や室内楽、現代音楽の分野では数多くの初演を手がける他、様々なアーティストの楽曲や劇伴等レコーディングやライブサポート等幅広いジャンルで活躍している。
岡部磨知
ヴァイオリニスト
3歳よりバイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科を経て、同大学卒業。在学中より演奏からモデルの仕事まで幅広く活動を始める。
卒業まもなく、自らの楽曲を提供したアルバム『PIANO DANCE』では、発売と同時に「iTunes ダンスチャート」にて1位を獲得。 4作目のアルバム『Neo Nostalgia』にてユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー。
2018年にリリースした最新アルバム『プリズミラクル』では、楽曲の世界観を表現する為に、菅野結以をブックレットの総合演出に起用。今までになかったスタイルとして話題となった。
また、DragonAsh、AAA、西野カナ…等 様々なアーティストのライブ、レコーディングにてソリスト、アレンジャーとして参加を行い、ソリストとして大阪交響楽団、アンサンブル金沢と共演。
文化放送「ガキパラ」MC、フジテレビ「とくダネ!」コメンテーターとして出演するなど、バイオリニストの枠を超えた分野で活躍中。
長石篤志
ヴィオリスト
大分県出身。4歳よりヴァイオリンを始める。第24回及び第27回大分県音楽コンクールで第1位を受賞。福岡教育大学芸術コース卒業、同大学院卒業。フィレンツェへの留学を機にヴィオラへ転向。フィエーゾレ音楽院にてアントネッロ・ファルッリに師事する。帰国後は東京に拠点を移し、東京フィル・群馬交響楽団・仙台フィル・日本センチュリー響・浜松フィル等オーケストラのゲスト首席として出演。また、幅広いジャンルのレコーディングにも参加。日本クラシック音楽コンクール全国大会審査員。
江口心一
チェリスト
3歳からバイオリンを始める。8歳でチェロに転向。 1992年 フランスのパリ国立高等音楽院に首席で入学。1997年パリ国立高等音楽院で一等賞(プルミエ・プリ)を獲得。2000年より東京都交響楽団団員。現在同交響楽団副首席。
ピアノとのデュオ「The DUO」、弦楽三重奏「菖蒲」、ピアノトリオ「東京トリオ」、「トリオナチュール」、「ローズタウントリオ」、弦楽四重奏「Ambition Quartetto」を結成するなど室内楽にも力を入れ、ソロ活動に関してはソロリサイタル、コンチェルトなどこれまでに数々のコンサートで演奏している。
リリースされたCDは「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲集」「ジャパニーズチルドレンズソング・ヴァイオリン&チェロ」「20世紀の無伴奏チェロ作品」「日本弦楽三重奏曲の世界」「日本弦楽三重奏曲の世界2」「和 CELLO ~無伴奏作品集~」2017年7月 Dialogue ~涙の理由~
★高品位の収録機材をこちらからご提供
演奏家の皆様がそれぞれのご自宅環境において、それぞれのご判断によりマイクやオーディオIF等の機材、防音システムをご用意しセッティングいただくことは大小のノイズを含む致命的な「音質差」を生むことになり、ミックスの際に支障が生じ、良質な音楽とはなりません。時に繊細な演奏を要求されるオーケストラにおいて「録り音」のクオリティは大変重要なものです。
そこで、コアメンバーの皆様には「同一の高品位な収録機材一式をこちらからお貸し出しする」ことにし、当社エンジニア(後述)によるマイキングや防音のオンラインサポートを丁寧におこない、録音の音質に差が生じないようにいたします。録音のあとは当社にてノイズ除去や整音を徹底的に行います。
★実際のレコーディングの手法
レコーディングの冒頭に作曲家・編曲家、演奏家は各楽器のパートリーダーがオンライン会議システムにて集まり、楽譜の解釈についての打ち合わせをおこないます。もちろんクライアントの方もご参加が可能で、音楽の全体的なイメージをすりあわせます。すべてオンラインです。
その後、予め定めたスケジュールに従って演奏家はご自身の好きな時間にご自宅で収録をおこなっていただきます。時間を合わせて集合する必要がないため、人気のある優秀な演奏家のアサインが可能となります。
タイミングのよいところでディレクターが途中経過を確認し、演奏の方向性を指し示していきます。ディレクターも現場に張り付いている必要がなく、時間を効率的に使うことができます。
最後に、ノイジークロークにデータを集約し、最終的な音質の均一化や整音をおこない、トラックダウンをしてご納品いたします。
★すべての演奏家の皆様へ。DAWや機材の操作、最適なマイキングや防音手法をオンラインサポート
前職で音響ハウススタジオ様に10年間在籍の実績をもつエンジニア込山拓哉を中心とした当社の制作スタッフが、Protoolsを初めとするDAWや機材の操作、最適なマイキング等をオンラインサポートさせていただく環境を整えました。
オンラインレコーディングにおいてもっとも重要なことは、演奏家の方々がお手軽・簡単に自宅で録音できる仕組みをご提供すること「ではなく」オンラインの世界にあわせて「ご本人が自発的に変化していただくための本質的、根本的なポイントから丁寧にサポートさせていただくこと」ことであり、これこそが演奏家の皆様の今後にかならずお役に立つと考えました。これを機にこれまで数千曲のレコーディングを経験してきた当社の持つ「録音」のノウハウを余すところなくお伝えしていく所存です。
こちらのサポートはコアメンバー以外の演奏家の皆様にも完全に無償で対応させていただきますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。
専用お問い合わせ窓口:ps.orchestra@noisycroak.co.jp
なお、これから登場するであろう高速かつ安定した通信技術や優秀なツール、プラグインはどんどん導入していき、プライベートスタジオでの多人数レコーディングの手法をいち早く確立してまいりたいと思います。私たちも試行錯誤しながら共に成長してまいります。ぜひ皆様のお力をお借りできれば幸いです。
★オーケストレーション、MIDIからの楽譜化サービスもスタート
本プロジェクトの始動にあわせて、楽曲のオーケストレーション(オーケストラへの編曲)業務、およびすでにオーケストレーション済みのMIDIから完璧なオーケストラ楽譜作成のサービスも開始いたします。
これを機に生演奏のオーケストラに関心をもっていただけたら嬉しいです。お気軽にお問い合わせください。
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こんなにたくさんある!『プライベート・スタジオ・オーケストラ』のメリット
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●クライアントの皆様のメリット
・スタジオ費、楽器運搬費が掛からないため予算を抑えることが可能
・大勢の演奏家が時間を合わせて集合する必要がないため、人気のある優秀な演奏家のアサインが可能
・どこからでもレコーディングの模様が確認できる
・オーケストレーションから楽譜作成、ディレクション、レコーディング、トラックダウン、ご納品までワンストップでご依頼いただける
●演奏家の皆様のメリット
・オンラインでの丁寧な技術サポートが無償で利用できる
・ご自身の好きな時間に演奏の仕事ができる
・これまでスタジオへの移動に要していた時間がかからない
・高価、巨大な楽器を運搬する必要がない
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まとめ
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この先、オンラインレコーディングに関する技術は凄まじい勢いで進化していき、少なくとも「オンライン録音」と「スタジオ録音」は、それぞれのメリットを活かしながら共存をしていく時代がやってくることでしょう。
『プライベート・スタジオ・オーケストラ(Private Studio Orchestra)』が、たとえ世界がどのような状況にあっても、音楽を世の中に届ける活動にブレーキが掛からないための仕組み作りのきっかけになればと考えています。
また、オーケストラレコーディングをわかりやすく手軽なものにすることで、生演奏によるオーケストラのもつ魅力がひとりでも多くの方に伝わればとても嬉しいです。
※現在、この方法で収録したオーケストラ楽曲のサンプルデモ、並びに公式ページの準備を急ピッチで進めております。また随時こちらでご報告をさせていただきます。
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『プライベート・スタジオ・オーケストラ(Private Studio Orchestra)』に関するお問い合わせ
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ご依頼、および本件に関するお問い合わせは下記よりお願いいたします。
ps.orchestra@noisycroak.co.jp
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