音楽活動50年、500曲あまりの作品を世に送り出したシンガーソングライター谷山浩子の魅力に迫る

株式会社NHK出版のプレスリリース

「まっくら森の歌」「花さかニャンコ」、映画「ゲド戦記」挿入歌「テルーの唄」の作曲などで知られる谷山浩子さん。谷山さんが2020年春から「みんなのうた」テキストで連載していたエッセイに書き下ろしを加えた『ヒロコとニャンコと音楽の魔法』がNHK出版より発売されます。音楽との出会い、デビュー秘話、50年にわたる音楽活動、さらに栗コーダーカルテットとの特別懇談など読み応え十分の一冊です。

  • 谷山浩子の魔法がすべて解き明かされる⁉

谷山浩子著『ヒロコとニャンコと音楽の魔法』。2023年3月25日発売。1,760円(税込)谷山浩子著『ヒロコとニャンコと音楽の魔法』。2023年3月25日発売。1,760円(税込)

「まっくら森の歌」「花さかニャンコ」などの「みんなのうた」人気曲や、映画「ゲド戦記」挿入歌「テルーの唄」の作曲などで知られ、これまでに500曲あまりを生み出してきた谷山浩子さん。その楽曲はどこか独特で、不可思議で、聴く人の心をわしづかみにします。
そんな作品の数々はどうやって生まれたのか? 本書は、音楽と出会った幼少期、デビュー当時のこと、そして50年にわたる音楽活動をみずから振り返り、思い出や楽曲制作秘話、音楽への思いを綴るエッセイ集です。「みんなのうた」テキストで3年間連載した「谷山浩子のつれづれ語り」に加筆し、再編集。また、コンサートやレコーディングで著者と共演も多く、「ピタゴラスイッチ」のテーマ曲でおなじみの栗コーダーカルテットとの新規懇談では、音楽仲間から見た姿が明らかにされます。ことばのひと言ひと言に谷山さんの魅力が感じられる、心がほっこりする一冊です。
 

  • 『ヒロコとニャンコと音楽の魔法』より「まえがき」

こんにちは。谷山浩子です。この本を手に取ってくださって、ページを開いてくださって、ありがとうございます。
この本はNHKテキスト「みんなのうた」に2020年春から三年間連載していたエッセイに書き下ろしの原稿を加え、テーマごとにまとめたものです。エッセイの他に、栗コーダーカルテットさんたちとの懇談も入ってます。
今までにも何冊かエッセイ集を出したことがありますが、そのテーマは「生い立ちと日常生活」「少女向けの雑談(主に恋愛話)」「コンピューター」「ゲーム」「本」と見事に音楽以外のことばかりで、シンガーソングライターとしてそれでいいのかと言われそうなラインナップでした。この本が初めての、音楽の話を中心にしたエッセイ集ということになります。
連載していたのが「みんなのうた」のテキストですから「みんなのうた」の話題は多めになっています。また子供時代~二十歳すぎくらいまでの話がやや多い気もします。年寄りは昔のことは思い出せるけど最近のことは覚えてないのです。ごめん。
「ヒロコとニャンコと音楽の魔法」というタイトルは編集担当の吉田さんが考えてくれた「ヒロコと音楽の魔法」にわたしが「ニャンコ」を加えました。「ニャンコ」は「みんなのうた」のために作った歌「花さかニャンコ」からです。こうすると言葉のリズムが音楽的で楽しいかなと思ったので。
このタイトルだと「音楽と猫の本ね」と思われそうですが、猫の本ではありません。そもそもわたしは特に愛猫家というわけではないので、猫についての話題はそれほどないのです。「わたしは特に愛猫家というわけではない(なぜかそう思われがちだけど)」というテーマで書いたエッセイも収録されてますので、読んでみてくださいね。
そうだ、あと何を思ったか、突然の恋愛ぶっちゃけ話(18歳の時の)も入ってます。エッセイでもインタビューでもライブのトークでもしたことなかった話なんですが、何となく流れで書いてしまいました。50 年近くも前のことだからまあいいかと思って。というかもう50年近くたつんですね。びっくり。
どうぞゆっくりお茶でも飲みながら、チョコチップクッキーでも食べながら、ゆっくり読んでください。寝る前にふとんの中で、というのもいいですね。短い時間でもあなたのリラックスタイムの相棒になれたら、わたしもこの本も、この上なく幸せです。
 

  • 著者 

本書より。2022年4月に東京国際フォーラム ホームCで行った、デビュー50周年記念のコンサートの様子。©能美潤一郎本書より。2022年4月に東京国際フォーラム ホームCで行った、デビュー50周年記念のコンサートの様子。©能美潤一郎

谷山浩子(たにやま・ひろこ)
シンガーソングライター。東京都出身。1972 年にシングル「銀河系はやっぱりまわってる」、アルバム『静かでいいな~谷山浩子15 の世界~』をキングレコードからリリースするなど、早くからその才能を発揮する。現在までに40作品以上のオリジナルアルバムをリリース。その独自の高い音楽性は根強いファンを獲得している。NHK「みんなのうた」「おかあさんといっしょ」やCM、また「オールナイトニッポン」をはじめとするラジオ番組のパーソナリティー、童話、エッセイ、小説の執筆など、その活動範囲はますます拡大している。近年は、映画「ゲド戦記」の挿入歌「テルーの唄」、映画「コクリコ坂から」の劇中挿入歌の楽曲提供を担当するなど作家としての活動も著しい。2022年4月にデビュー50周年を迎え、コンサートや執筆など精力的に活動している。谷山浩子公式YouTube チャンネルで、音声のみの番組「谷山浩子のSORAMIMI ラジオ」配信中。
谷山浩子オフィシャルサイト https://www.taniyamahiroko.com/
 

  • 『ヒロコとニャンコと音楽の魔法』目次

まえがき
第1章 「みんなのうた」のこと ~こうしてできた、あの曲この曲
 奔放に動き出したニャンコ
 憧れの「みんなのうた」デビュー
 「まっくら」に魅せられて 
 「みんなのうた」との歩み
第2章 音楽が好きな女の子 ~幼い頃やデビュー当時の思い出
 初めての作品「ほしのよる」 
 幼心に響いた「誰も知らない」
 初舞台は即興で 
 ソングライターになりたい
 歌と踊り(!)の青春 
 お世話になった、みなみらんぼうさん
第3章 音楽って楽しい! ~自由に、思うままに
 白と黒、どちらがお好き?
 弾き語りの楽しみ 
 夢、のような記憶 
 「ちいさい秋みつけた」をめぐって 
 みんなで歌う楽しさ
 知る人ぞ知る名曲「ピエロのトランペット」
 ニューミュージック!?
第4章 ヒロコとニャンコ ~猫とのホントの関係
 猫との関係性
 感情が生まれ育つまで
 動物とわたし
第5章 これからも、音楽とともに ~最近のあれこれ
 初めてのコンピュータミュージック
 前代未聞のライブ決行!!
[ 巻末企画 ]
特別懇談 谷山浩子×栗コーダーカルテット
ヒロコの「みんなのうた」楽曲リスト
「花さかニャンコ」歌詞・ピアノ伴奏譜
あとがき

「特別懇談 谷山浩子×栗コーダーカルテット」より。まだマスク着用が推奨されていた時期なので、ニャンコ・ワンコ・ヒゲマスクで 。左から関島岳郎さん、谷山浩子さん、川口義之さん、栗原正己さん「特別懇談 谷山浩子×栗コーダーカルテット」より。まだマスク着用が推奨されていた時期なので、ニャンコ・ワンコ・ヒゲマスクで 。左から関島岳郎さん、谷山浩子さん、川口義之さん、栗原正己さん

 

  • 商品情報

『ヒロコとニャンコと音楽の魔法』『ヒロコとニャンコと音楽の魔法』

書名:ヒロコとニャンコと音楽の魔法
著者:谷山浩子
出版社:NHK出版
発売日:2023年3月25日
定価:1,760円(税込)
判型:四六判並製
ページ数:178ページ(内カラー2ページ)
ISBN:978-4-14-005736-0
NHK出版→https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000057362023.html
Amazon→https://www.amazon.co.jp/dp/414005736X
楽天ブックス→https://books.rakuten.co.jp/rb/17411639/

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