【KAKAR(カカラ)~アイヌ文化を紡ぐ~】アイヌ民族の精神と文化を紡ぐインタビュー動画シリーズを配信開始

札幌テレビ放送株式会社のプレスリリース

【KAKAR(カカラ)~アイヌ文化を紡ぐ~】
幾世代にもわたって受け継がれてきたアイヌ民族の精神と文化 。
その伝統の糸を紡ぎ続け、様々なもの達と接触する中で、新たな世界を織りなす人達がいます。
アイヌ文化は博物館の中にのみあるものではなく、アイヌ文化を紡ぐ人達の手によって、今この時を未来に向かって生き続けています。そうした方々13名の思いや活動を、ご本人の声のみで綴った全13本・各12分~26分のドキュメントです。
※KAKAR(カカラ)はアイヌ語で「紡ぐ」を意味する言葉です。

 

ご視聴は無料で、STV札幌テレビ放送「どさんこ動画プラス」から!

https://mv.stv.jp/

<シリーズ全13本の人物紹介とタイトル>
1.門別 徳司さん/「狩猟民族として生きていく」

 

北海道平取町在住。2015年「アイヌ本来の姿である狩猟民族として生きていく」ことを決意、勤めを辞めてシカ猟で生計を立てる。シカの角や骨を加工したナイフ等も制作。「獲物を与えてくれる神々への感謝を生活の一部として、新たなアイヌ文化をつくりたい」と意気込む。

2.篠原 章子さん/「伝統をもう一回ゼロから勉強したい」

 

東京都在住。子育てで自分を見失いかけた時、生まれ故郷の遠軽町で小学校の頃に見たアイヌの着物を思い出し、2014年から本格的にアイヌ文化を学び始める。アイヌの刺繍やニンカリ(耳飾り)の製作に取り組む。自身、アイヌ民族の血を受け継いではいないが、アイヌ文化が一つの文化として浸透し、根付くことを願い作品の製作に励む。

3.藤岡 千代美さん/「北海道イコールアイヌに」

 

北海道札幌市在住。伝統を守りながら、新しいアイヌ文様のデザインに挑み続ける。新千歳空港のステンドグラスでは、北の動物達にアイヌ文様をデザインし、アイヌの世界観をダイナミックに展開した。初めてアイヌの着物をまとった時「血が騒ぐような、何とも言えない感情が生まれた」と言う。個展を開くのが夢。

4.大海 恵聖さん/「福祉とモノ作り そしてアイヌ文化の懸け橋に」

 

北海道札幌市在住。「にっぽんの福祉をかわいくしたい」をコンセプトに、福祉とモノ作りの間でコミュニケーションツールの企画から販売までを一貫して手掛ける。ウポポイ(民族共生象徴空間)の設立を契機に、もの作りの立場でアイヌ文化に関わり商品を開発。アイヌの工芸作家や研究者、そして福祉を結ぶ。

5.藤戸 ひろ子さん/「笑顔で繋ぐために 私なりの伝え方で次の世代に」

 

 

北海道陸別町在住。大阪で暮らしていた時、中学に通う長男が学校に行けなくなり、大好きなお爺ちゃんの近くに住むことを希望し、陸別町に移住。父は木彫作家の藤戸幸雄さん。小さい頃、アイヌのお爺ちゃん達の傍らでアイヌ文化に接し、手仕事などを受け継ぐ。大阪で立ち上げたミナミナの会に毎月、陸別町から通い続ける。シヌイエ(入れ墨)は、アイヌである私の誇りと胸を張る。二児の母。

6.宇佐 照代さん/「民族の誇りを持って生きていく」

 

東京都在住。10歳の時に家族で東京に移る。「関東にアイヌが集う場所を作りたい」と祖母が東京で始めたアイヌ料理の店を手伝うが、2009年に資金難で閉店。何とか復活させたいと、2011年に現在の店「ハルコロ」をオープン、取材時の2022年で11年目を迎えた。祖母が病気で倒れた日、病院に駆けつけたベッドの枕元で「アイヌとして誇りを持って生きていくと、この場で声に出して誓ってください」と言われ、その誓いを今も守り続ける。

7.今 博明さん/「アイヌ料理を未来に繋ぐ」

 

北海道札幌市在住。18歳で大阪の調理学校に入学、卒業後イタリアで本場の味を学び帰国。27歳で独立しオーナーシェフとなる。現在は、札幌で料理店「ケラピリカ」を営む。アイヌ民族であることが“かせ”と思った時期もあったが、仲間に支えられて誇に思うようになったという。「母が作ってくれたアイヌ料理を、多くの人に食べて欲しい」と願い、自己研鑽に励む。

8.豊川 純子さん/「ここにいることが私の役割」

 

北海道帯広市在住。屋台を始めるまでは、殆どアイヌに関わったことがなく、むしろ隠してきた。40歳直前で乳がんを発症。闘病後“やりたいことをやろう”と決意、長年の夢を実現するため屋台の出店に踏み切る。「ポンチセ」の看板を出していると、アイヌに興味があれば向こうから来てくれるので、今の立ち位置が心地良いと語る。

9.荒田 裕樹さん/「地域の伝統を未来に繋ぐ」

 

北海道白老町在住、ウポポイ(民族共生象徴空間)職員。母親がアイヌ文化の活動をしていた関係で、小さい頃から遊び感覚で踊りを身につける。高校1年生の時、カナダの先住民と交流し、その踊りに衝撃を受け、本格的に取り組むようになる。イオル伝承者育成事業の二期生。

 

10.秋山 里架さん/「今のアイヌを伝えたい」

 

 

北海道苫小牧市在住、ウポポイ(民族共生象徴空間)職員。物心がつく前から祖母に連れられ、古式舞踊の練習に通った。アイヌ文化に関わる仕事に就きたいと、苫小牧駒澤大学でアイヌ文化について学ぶ。2016年、白老町の旧アイヌ民族博物館の学芸員となり現在に至る。動画11の押野朱美さんとは双子の姉妹。

11.押野 朱美さん/「アイヌ民族と文化は過去のものではなく現在進行形」

 

北海道白老町在住、ウポポイ(民族共生象徴空間)職員。幼い頃からお婆ちゃん子で、気づくとアイヌの歌や踊り、アイヌ語の学習にも励むようになっていた。2013年から白老町の旧アイヌ民族博物館で働き始め、現在に至る。動画10の秋山里架さんとは双子の姉妹。お婆ちゃんから託された“タマサイ(首飾り)”を博物館で展示。受け継いできたアイヌ文化と“アイヌ文化の今”を知ってもらうきっかけになることを願っている。

12.天内 重樹さん/「いろいろある中にアイヌ文化があって根付いていけばいい」

 

北海道白糠町在住、白糠アイヌ協会会長。小学校の時に、マレプを用いたアイヌの伝統的鮭漁に出会い、成人後、エカシ(アイヌの古老)に師事して漁法を正式に学ぶ。現在は毎年茶路川でマレプ漁を行い、子ども達に命をいただくことへの感謝、食べ物の大切さなどについて実践的な「食育」を行っている。

13.川村 久恵さん/「アイヌ文化を感動とともに伝えていきたい」

 

北海道旭川市在住、川村カ子トアイヌ記念館副館長。
現在の記念館は旧館の建物が老朽化し、2023年に同敷地内に新築されている。記念館の展示品の一つ一つが、この地でアイヌが生きてきたことの証であり「人が出会い、何かに感動出来るような場にしていきたい」と、新たな博物館への抱負を語る。アイヌの女性ヴォーカル・グループ「MAREWREW(マレウレウ)」のメンバーでもある。

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