LIME LIGHTのプレスリリース
先週末、ネットニュースで巷を賑わした4人組アイドルユニット【Asterisk*zero】通称:アスタリ(メンバー:椎葉彩・成沢くれは・小松かやの・一宮のりか)が、2023年4月17日(月) に恵比寿リキッドルームにて3年2か月ぶりとなる3rdワンマンライブ「S・O・S -星存強奏-」を開催した。
3年2か月前といえばコロナ禍によって思うような活動ができず、決まっていたワンマンライブも開催不可に。それ以来、一度落ちた環境はなかなか戻ってこず、悔しい日々を送ってきた。
今回のライブタイトルは今の【Asterisk*zero】そのものを表す。
現状からの脱却を目指し、SENSATIONAL(心揺さぶる)、OVERCOME(打ち勝つ)。SURVIVE(生き残る)の頭文字をとったまさにS・O・Sと心の叫び。
サブタイトルの「星存強奏」は、グループ名となるAsterisk(星)を存続させるために、最高のパフォーマンスを魅せることでアイドルサバイバル時代の生き残りをかける。
2月9日、アスタリ定期公演Vol.25にて3rdワンマンライブ開催をサプライズ発表されてから、様々な企画をSNSで投稿、会場や街に出てフライヤー配布等、ワンマンライブへの動員に向けて努力をする毎日。
ワンマンを1週間後に控え、精力的にSNS投稿を行っていた矢先に大事件が起こる。
フォロワー数約4千人を持つメンバー・成沢くれはのTwitterアカウントが前兆もなくいきなり永久凍結されたのだ。違反することもなくコツコツ積み上げてきたものが一気になくなる。
そこからは毎日一人ずつのアカウントの永久凍結が続き、とうとうメンバー4人全員のアカウントが凍結されてしまった。
ラスト一週間、詰めの宣伝、動員を積み重ねていかなくてはいけないタイミングでの4人全員の永久凍結。
もう、死に体でしかない。
そんな中、この仕打ちを不公平に感じたメディアがニュースに取り上げたことにより、
凍結アイドルとしてネット上を賑わせることとなった。幸か不幸か凍結アイドルの名が浸透して一躍時の人となった。
そして、Twitter社からは凍結を解除されることもなく、ワンマン当日を迎えることとなったのだが、会場前にはファンの姿で長蛇の列。
アカウント凍結によって受けたダメージは最小限に抑えられそうで、開場を待つファンの熱気でライブの成功を予感させた。
ライブが始まり、おなじみのSEが流れる。
いつもと違うのはサポートメンバーとして、ギターにJ.K、ベースにUPERが入り、生音が入った演出に会場のボルテージは一気に上がった。
1曲目はアスタリのデビュー曲でもありユニット名にちなんだ代表曲「小さな星の歌」でスタート。
普段のライブとは違い、ギターとベースの生音に加え会場中を飛び交うレーザーで熱気はさらに加速。フロアからはアイドルライブの代名詞でもあるMix、メンバーの名前がコールされるなど会場中に叫び声が溢れ、自分の推しメンバーが歌唱している時に連続で縦に飛ぶ「推しジャン」で1曲目から盛り上がりはヒートアップ。
2曲目「ハッピーエンドの向こう側」、3曲目「もう一度だけ君の名前を呼びたかった」と続き、一気に3曲を披露。
MCでは、3年2か月振りのワンマンライブとなったこと、3年前に恵比寿リキッドルームでのワンマンライブ開催を誓い、今日その夢が遂に叶ったことなどが語られ、そのエモーショナルなMCから次の曲へ。
4曲目はこれがアスタリと言われる代表曲「ロールキャベツ」。オープニングで披露した「小さな星」とともにデビューから約4年歌い踊り継がれてきた楽曲。コールとフリコピで一気にボルテージは最高潮に。地響きのような歓声がステージに響き、メンバーカラーのレッド、ブルー、イエロー、オレンジのサイリウムの花がフロア一面に咲き乱れる。
「ロールキャベツ」から連続で初挑戦となるメドレーを披露。「お願い come in summer」、「大人スチューデント」、「桜並木とアイロニー」、「思い出タイムカプセル」、「Flower」、「サヨナラグッバイ」と約8分間を激しいダンスとともに一気に歌い上げる。
MCでは、時間の関係で全曲をフルでお届け出来ないためメドレーにした話、メンバーの成沢くれはと小松かやのがメドレー曲の編集作業に加わり、曲間を合わせるタイミングやカウントを入れるタイミングなど、編集スタジオで実際に歌ったり踊ったりしながら細かなところまでを決めた裏話を語った。
次のブロックは企画満載のブロックとなった。
11曲目となる「ガラクタ」は、人生に疲れ勇気を失い絶望の淵に立った主人公を描いた楽曲。イントロ前に、4人それぞれが歌詞の1シチュエーションを切り取ったパントマイムを初披露。静寂の中、浮かぶメンバーのシルエット、一人一人が主人公の心情を繊細に見事なまでに表現、映画のワンシーンを切り取ったかのような世界観にファンも息を呑む。
「ガラクタ」が終わり、静寂の中から一変、ドラムカウントが始まり椎葉彩の「声出せ~」の煽りで超ロックブロックに入る。
12曲目は「リセット」。叫ぶギター、唸るベース、飛び交うレーザー、髪の毛が乱れるのもお構いなしに4人のメンバーはここから一気に加速した。
「リセット」から続くロックナンバー13曲目は「モノローグ」。
この曲では間奏をロングにしてそれぞれのソロダンスを取り入れ、今回のワンマン限定ダンスパートでステージに熱を足す。
激しさを保ったまま、アスタリで一番ダンスが激しい曲となる「Real Wing」へ。
一宮のりかの煽りから、フロアのファンはヘッドバンギングや拳を天井に突き上げるなど超ロックブロックでステージとフロアが一体となり会場は熱気でくもり、それにより照明やレーザーが映える。
全く疲れを見せないメンバーたち。
この後のMCでは、「ガラクタ」、「リセット」、「モノローグ」とワンマン仕様に楽曲を変更して練習を頑張ったことなどを語る。
一宮のりかは、2022年5月にアスタリに新加入してから念願のワンマンだったことで、この光景が信じられない、1曲目の「小さな星の歌」から泣いちゃったと語り、フロアからは拍手が沸き起こった。
ラストブロック。
15曲目はこちらもアスタリの代表曲に数えられる「My Sweet Darling」。
ロックブロックから180度一変、一気にアイドル王道曲へ。
イントロが始まるとフロアからは歓声が。ロックからアイドル王道曲まで、この振り幅の広い楽曲があるのがアスタリの強みでもあるようだ。
16曲目「イロトリドリ」。アスタリの神曲と言われているほど世界観が広がる楽曲。
成沢くれはの感情溢れる落ちサビで涙するファンもいるほどだ。
フロアは4色のサイリウムが左右に振られ、虹の絨毯でフロアは彩られた。
ラスト17曲目は、これぞアスタリ締めの曲として代表される「Re:START」。
コロナ渦で思うように活動ができず人気低迷していた時期に、ここから再びスタートして生き残りたいとメンバーの椎葉彩が作詞。
落ちサビ後は、フロア全体が<マサイ>と言われる縦ジャンプで最高潮に達した。
最高の笑顔と汗だくのメンバーがステージを後にする、すぐにフロアからアンコールの声が。
コロナ渦ではアンコールは手拍子のみだったのが、声出し可能となってフロアはアンコールの大合唱。これぞ、ワンマンライブの醍醐味ともいえる瞬間が広がった。
アンコールの大声援に押されメンバーカラーのワンマンTシャツとミニスカートで再び登場した4人。
4人の想いとファンに宛てた感謝の言葉を、メンバーを代表して椎葉彩が書き綴った手紙を読んだ。
今回の 3rd ワンマンライブ、前回のワンマンライブから約3年と2か月が経ちました。
実は 3rd ワンマンライブは開催予定だったのですがコロナで開催不可になり、今日やっと開催することができてとても嬉しいです。
コロナ禍によって、今までの日常がなくなってしまい、思うような活動ができず悔しい日々を送ってきました。みんなと過ごせる時間が減っていき、このまま会えなくなるんじゃないかなって思う時もありました。
私たち Asterisk*zero は、今回のワンマンタイトルの「SOS」の通り苦しい状況なのがみんなも分かってるかもしれませんが、みんなの支えのお陰でステージに立つことができてます。本当にありがとうございます。
今回の 3rd ワンマンライブ、新衣装も作らず、新曲もお披露目せず、今この4人でできる最大限のパフォーマンスで挑んだワンマンライブ です。
今ここにたくさんの方に足を運んでもらっていますが、私たちが目標とした数字には実際に届きませんでした。自分たちなりに頑張ってはみたけれど、頑張るだけじゃ結果には繋がらないってことがもどかしくて悔しいです。
だけど、ファンのみんながたくさん宣伝してくれて、友達を誘ってくれて、招待もしてくれて、みんなが私たちに力を貸してくれて、愛をたくさん感じました。本当にありがとう!その愛を私達もこれから返していきます。大好きだよ。
今日初めて見に来てくださった方も足を運んでくださりありがとうございます。
少しでもAsterisk*zeroの魅力が伝わっていたらいいなって思います。また会えたら嬉しいです。
4/30 に 4 周年を迎えます。私たちの未来が今後、どんな形になるかは分からないけれど、Asterisk zero が存在する限り、 私たちと一緒に夢を追いかけ、ライブを作っていくことができれば、私たち 4 人は最高に嬉しいです。
と語った。
手紙を読んでいる間、涙ぐむメンバー。
そんな中、元のメンバーであった宮原愛葵(現・シークレットシャノワール)、海月るり、花ノ宮あみな、そして会場に応援に駆け付けたシークレットシャノワールのリーダー・上木ゆずかの4人が花束をもって登場。
しんみりした状況から一変して、ステージに花が咲きフロアからは歓声が上がった。みんなで写真撮影の後は、
宮原、海月、花ノ宮の3人が参戦、Asterisk*zeroの原点思い出させる「ロールキャベツ」でアンコールの1曲目を盛り上げる。当時を知るファンは、コールとフリコピで今日一番のボルテージとなった。
アンコール2曲目はオープニング披露した「小さな星の歌」。ドラムカウントで宮原、海月、花ノ宮が捌ける中、こぶしを振り上げ「オイ、オイ、オイ」のコールで、ステージとフロアが一体に。ドラムカウントが止み、一瞬の静寂が広がった時、
椎葉彩が「ラスト、声出していくぞ~」と絶叫。
その声に導かれるようにフロアが「推しジャン」とメンバーコールの嵐、ワンマンラストを大いに盛り上げた。
ライブ構成、ワンマンライブ仕様の楽曲、メドレー、パントマイム、ソロダンスと初めての企画に挑戦した3rdワンマンライブ。
派手な特効演出もなく、歌とダンスとライブ構成の生身で挑んだこれぞThe LIVE。
すべての楽曲にメンバー4人の熱い想いが詰まった最高のライブだったと感じた。
今回のワンマンライブタイトル「S・O・S-星存強奏-」
ワンマン直前にTwitterアカウントが全員凍結される緊急事態に合い、
コロナ渦の影響から動員減や人気低迷と戦ってきたユニットの100%の本気度がうかがえたライブだった。
メンバーの椎葉彩が語ったように、
アスタリの未来が今後、どんな形になるかは分からない。
しかし【Asterisk zero】という小さな星が存在する限り、
メンバーとファンとで一緒に夢を追いかけ、今回のワンマンライブのような力強いパフォーマンス、心に残るステージを作っていくことができるのであれば、小さな星たちはきっと永遠に輝き続けるであろうそんな3rdワンマンライブとなった。
「SOS」彼女たちの叫びはきっとオーディエンスたちの心の奥の奥、琴線に触れたに違いない。
[information] ▼Asterisk*zero 公式Twitter
https://twitter.com/Asterisk_zero_
[元アカウント復活までの間の臨時メンバーアカウント]▼椎葉彩
https://twitter.com/418_18chan
▼成沢くれは
https://twitter.com/aste_kurechan
▼小松かやの
https://twitter.com/kk____milk
▼一宮のりか
https://twitter.com/itimianorika
Photo by ワタナベタイシ