大阪芸術大学、美術学科 客員教授の清川あさみ先生×伝統芸能プロジェクト ”「新古典楽し座」NOBODY”に学生が舞台協力 公演前日には清川あさみ先生による学生への特別講義を実施

大阪芸術大学のプレスリリース

 大阪芸術大学(学校法人塚本学院/所在地:大阪府南河内郡/学長:塚本 邦彦)は、清川あさみ×伝統芸能プロジェクト「新古典楽し座」の一夜限りの新作『NOBODY』の舞台協力を行いました。脚本家にはいとうせいこう氏を招いた、このプロジェクトには、大阪芸術大学の美術学科、アートサイエンス学科、デザイン学科、演奏学科、放送学科などの学生達が参加し、4月28日(金)に、ロームシアター京都 ノースホール(京都市左京区岡崎最勝寺町13)で上演されました。
 上演前日の4月27日(木)には参加した学生達がリハーサルを観覧した後、清川あさみ先生と脚本を担当された、いとうせいこう氏より学生への最後の特別講義が行われました。

 

             舞台詳細動画URL:https://youtu.be/JEDxiaKrJv0

 【「新古典楽し座」とは】
  異種の伝統芸能を組み合わせ、日常で考えさせられるような素朴な問題提起を文学的なアプローチと共に描くアートパフォーマンス。人形浄瑠璃に続く、総合監修の清川あさみをはじめとして作家いとうせいこう氏など日本古来のエンタテイメントの魅力を様々な分野のプロフェッショナルと再発見する試みです。

 

 【美術学科 客員教授の清川あさみ先生による特別講義】

 

 昨年プロジェクトが発足し、清川あさみ先生による講義が行われました。そこから学生達がインスピレーションを受けたことを生かし、舞台を構成する様々な班に分かれプロジェクトに参加してきました。
  公演前日である4月27日(木)にはリハーサルの模様を見学するとともに清川あさみ先生と、いとうせいこう氏による最後の特別講義があり、様々なメッセージを学生達に伝えました。

 【メッセージ】
  今回のプロジェクトのテーマでもある「古典的なものと現代的なものを融合させ、新しい舞台を作ること」は、ゼロから物語を表現する事がとても難しく大変でしたが、ある種、未来的で素晴らしい作品になりました。
 
  引き込まれる演出のためには、どれだけ作り出す者たちが、自分の想いと考えをぶつけ合い共有できるか、が大切になってきます。その熱量みたいなものが作品にも表れます。
  
  今回は「心臓の音が聞こえてくるほどの緊迫感」「ピンと張った糸のような空気感」を作り出す事を意識し、固定概念にとらわれず様々な角度から調査をして情報をインプットしたり、学生の皆さんからのアイデアを聞きつつ、様々な視点からイメージを膨らませながら、最後はマンパワーでここまでやっと作り出すことができました。
 このプロジェクトが皆さんにも様々な業界のプロフェッショナルと交わる事により、より良い刺激になったかと思いますし、チームとして一緒に制作できて楽しかったです。ありがとうございました。
 
 【大阪芸術大学 美術学科4年生 江澤 桃さん プロジェクトに参加してのコメント】
  私は今回のプロジェクトで絵巻の製作に携わりました。清川あさみ先生に絵巻イメージを文章化したものを共有いただいて、その文章に沿って絵巻のイラストイメージを作成しました。清川あさみ先生とご一緒させていただいたことで、普段の私では思いつかないようなアイデアを目の当たりにし、多くのインスピレーションを受けました。
  プロジェクトを経ての感想として、私が大阪芸術大学美術学科で日本画を専攻していたこともあり、現代にはない古典的なものを表現するという点で、少しでも今回の舞台のお力になれていたらいいなと思っています。
 
  私自身、卒業制作で日本画と西洋のモノを融合させた作品を描くかどうか、ずっと迷っていました。しかし、今回のプロジェクトに参加させていただいたおかげで、その2つを融合させていいんだと自信をもつことができました。これからの活動にも、これからの人生にもこの経験を生かしていきたいです。
 
 【大阪芸術大学 アートサイエンス学科4年生 池田 有優さん プロジェクトに参加してのコメント】
  私は今回のプロジェクトで縦型メインキービジュアル制作に携わりました。画像の真ん中にある穴のようなものを学生3人で協力して制作しました。制作していきながら、清川あさみ先生と都度ミーティングを実施させていただく中で、「井戸のようなものを作ってほしい」「井戸そのものではなく、井戸のイメージを具現化させたものを作ってほしい」といったオーダーがあり、とても難しかったのですが、たくさん悩んだ末にやっと完成することができました。
 
  アートサイエンス学科は他の学科に比べると「ビカビカ」「ピカピカ」したイメージのものが多いのですが、私自身落ち着いたマットな質感のモノが好きなので、今回のプロジェクトに参加させていただいた経験は、卒業制作に存分に生かせるなと感じています。今後は、ピカピカしたイメージとマットな質感をかけあわせた、新しさをとりいれていきたいですし、もっともっとアナログな世界観を生かしていきたいです。
 
 <清川あさみ×伝統芸能プロジェクト “「新古典楽し座」 NOBODY” 概要>
 ■会    期:2023年4⽉28⽇(⾦)開場 18:30 開演 19:00
 ■会    場:ロームシアター京都 ノースホール(京都市左京区岡崎最勝寺町13)
 ■総合監修:清川あさみ(アーティスト)/脚本:いとうせいこう(座付き作家)
 ■主      催:株式会社Dots 共催: 株式会社マツシマホールディングス
 ■協      力:MtK Contemporary Art、大阪芸術大学美術学科ASAMI LABO
 ■プロジェクトメンバー:
 観世流林宗一郎(能楽師観世流シテ方)、大月光勲(能面師)、結城一糸(糸あやつり人形一糸座・糸あやつり人形劇団)、原摩利彦(ミュージシャン)、DAISYBALLOON(バルーンアーティストユニット)
 ■詳細URL:https://www.osaka-geidai.ac.jp/whatsnew/art_exhibition_nobody
 
 <同時開催 I’m nobody. 何者でもない 概要>
 ■出展作家:清川あさみ(美術学科 客員教授)
 ■会      期:2023年4月28日(金)~6月4日(日) 10:00~18:00 月曜休館
 ■会      場:Mtk Contemporary Art(京都市左京区岡崎南御所町20-1) 
 ■詳細URL:https://www.osaka-geidai.ac.jp/whatsnew/art_exhibition_iamnobody

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