【イベントレポート】笑福亭鶴瓶、初の生配信番組『無学 鶴の間』に歌舞伎俳優の坂東彌十郎が登場!

株式会社 U-NEXTのプレスリリース

USEN-NEXT GROUPの株式会社U-NEXT(本社:東京都品川区、代表取締役社長:堤 天心)が運営する動画配信サービス「U-NEXT」は、2023年5月6日(土)にU-NEXTオリジナルとして独占生配信した笑福亭鶴瓶による初の生配信番組『無学 鶴の間』のイベントレポートを公開いたします。

無学とは、50年前に笑福亭鶴瓶が弟子として通っていた、六代目・笑福亭松鶴の旧居で大阪・帝塚山にある寄席小屋。これまで寄席小屋「無学」では、わずか74人のお客さんだけに、落語会や演芸、コンサートなど、秘密のゲストを招いて行う「帝塚山 無学の会」が20年以上にわたって毎月開催されてきました。『無学 鶴の間』は、その生配信版として、U-NEXTを通して笑福亭鶴瓶とゲストとの2人きりのトークライブをお届けする企画です。

歌舞伎俳優の坂東彌十郎をゲストに迎えて5月6日(土)に開催された『無学 鶴の間』第13回のレポートを公開いたします。

  • イベントレポート

『無学 鶴の間』第13回のゲストには、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で初代執権・北条時政を演じ注目を集めた歌舞伎俳優の坂東彌十郎が登場。彌十郎とは昔から飲み仲間だったと明かした鶴瓶が「ドキドキしているんですよ。こういう形で(トークを)やったことなかったから。彌十郎が飲みに行ってる時に電話がかかってくるんですけど、そういう仲なのは知らないでしょ」と会場に呼びかけると、彌十郎が「なんかシラフでしゃべってるのは気持ち悪いですね」と返し、ドッと沸いた会場内。

「今日(のゲスト)は誰だろうと思う方もいらっしゃるかもしれませんね」と謙そんする彌十郎だったが、鶴瓶が「『鎌倉殿の13人』で、小栗旬のお父さん役をやった人だと知ってる人は手を挙げて」と客席に呼びかけると、大勢が挙手。その様子に「ありがたいですね」と笑顔を見せた彌十郎だったが、「でも13人の中のひとりじゃないんでしょ?」という鶴瓶のまさかのコメントに、彌十郎も思わず「ひとりですよ。初代執権ですから。ちゃんと観ていないでしょ」とツッコんでみせて、会場は大笑いとなった。

それまでも「暴れん坊将軍」や「水戸黄門」といったドラマ作品に単発で出たことはあるものの、連続ドラマに出演したのは「鎌倉殿の13人」が初だったという。「こうやってここにいられるのは本当に三谷(幸喜)さんのおかげですよ」としみじみと切り出した彌十郎は、「2019年に三谷さんが演出をしている舞台に出た時に、稽古場で『彌十郎さん、映像やらないんですか』と聞かれて。『いや、チャンスがなくて』と返したら『一回やりましょう』とおっしゃっただけなんです」と述懐。だがそれは社交辞令ではなく、実際にオファーがきたことに驚いたというが、「その代わり舞台を13カ月休んでもらえますかと。それはちょっと悩みました。でもそれこそ、うちの親戚の(十代目 坂東)三津五郎や、(十八代目 中村)勘三郎さんが亡くなって、これから自分のやりたいことをいろいろやってみようと思ったので、少し考えてから『やらせていただきます』と言いました」という。

そしてその後も、勘三郎がアメリカに所有していた別荘で鶴瓶がいたずらをした話や、一緒にまわったゴルフの話、そして鶴瓶が勘三郎の姉・波乃久里子と連続して舞台共演した際に勘三郎が言い放ったひと言など、勘三郎との思い出を懐かしそうに話し合う二人。彌十郎が「僕は勘三郎さんと鶴瓶さんが飲んでいる後ろにくっついていましたから、見ていると面白いんですよ。どっちも負けず嫌いだから」と語ると、鶴瓶は「俺はそれほど負けず嫌いというわけではないんだけど、あの男には負けたくないというところはあるよね」と返答。「それが負けず嫌いなんですよ」という彌十郎のツッコミに、会場は大いに沸いた。

父の坂東好太郎は、歌舞伎俳優であるだけでなく、巨匠・溝口健二の作品などにも出演する映画スターでもあった。「おやじは映画の世界にいたんですが、でもなぜか自分は歌舞伎の道に進みたいと思ってましたね」という彌十郎。だが父親が映画の世界にいたことで助けられた事もあったという。京都・太秦の撮影所のスタッフといえば、職人かたぎで、特に厳しいと言われおり、戦々恐々とする俳優は数多くいたが、「ありがたいことに、おやじが東映にいたんで。今から何十年も前ですけど、『暴れん坊将軍』とかに単発で行くと、おやじのところに遊びに来ていた人たちがいて。『ぼん、何しに来たん?』と。それで衣装合わせやかつら合わせにもついてきてくれて。それは良かったですね」。

 

そんな彌十郎の活躍ぶりについて「ほんとにうれしいんですよ。大河は出るわ、いろんなものに出だして。勘三郎も喜んでると思うわ」と喜んでみせた鶴瓶。その言葉に深くうなずいた彌十郎が「電話をいただくと、紹介したい監督がいるんだとお話してくださった」としみじみ。そこで鶴瓶が「ここでちゃんと言っておいた方がええわ。(映像は)何でもやるの?」と問いかけると、彌十郎は「何でもやります」とキッパリ。その心意気に、会場からは高らかな拍手が鳴り響いた。

 

その流れで「(彌十郎は)迫力があるもんな。悪役をすることの気持ちよさってあるよね」と評した鶴瓶に、彌十郎も「芝居をしたという気がしますね。ただ『鎌倉殿の13人』の北条時政は悪役じゃなかった。みんな時政というだけできっと悪い役なんだろうと思うけどそうじゃない。時政を演じて皆さんに褒めていただいたんですが、うちのカミさんは『何やってるのあれ。普段と一緒じゃない』と言っていて。ちゃんと芝居してるんだけどなぁ」とボヤくひと幕も。

 

そしてそこから主人公の宿敵となる詐欺師を演じたドラマ「クロサギ」の話に。「あれは悪役だったので振り切ってやれました」と満足げな彌十郎に、「俺も『七人の秘書』でめっちゃ悪役だったよ」と続けた鶴瓶。すかさず「参考にさせていただきました」と返した彌十郎の言葉に会場は大笑い。さらに「平野紫耀くん、いい子でしたね」としみじみ語った彌十郎が、「僕は最後にやられるけど、かなり思い切り芝居できましたね。面白かったですね。彼も入り込んでやってくれたので」と感謝するひと幕もあった。

 

そんな彌十郎はヨーロッパのスイスに魅せられ、これまで20回以上訪れているという。「リフレッシュの仕方が別格なんですよ。スイスは歩かないと仕方ないところなので。山の上を気持ち良く」とその魅力を語る彌十郎。スイスに行くきっかけは「(二代目 市川)猿翁さんの海外公演で、チューリッヒと言うところで、次の公演まで5日間空いたんです。それでグリンデルヴァルトという有名な村に行ったんですが、行ってみたら、ウワーッと感動して。それまで海派だったのに山が好きになった」と明かす。

 

さらに「それまで一人旅ってしたことがなかったんですけど、安全なんですよ。治安がいいし、

景色もいいし、人もいい。最高です」とスイスの魅力を語る彌十郎。「今はコロナで行けてないんですが、今度はカミさんを連れて行きたいと思っています」と付け加えた。

 

近年は長男の坂東新悟とともに、自主公演「やごの会」を開催している彌十郎。「最初は日本橋で1回やって、それからもともと夢だったヨーロッパ公演をやりました。でもその時は、今みたいに皆さんに顔を知っていただいている状況ではなかったので、スポンサーをとるのは大変でした」と振り返ると、「パリとジュネーブとマドリードでやりました。鳴物さんと地方さんを連れていって、役者はうちの弟子と、うちのせがれの5人。それと大道具さん。所作舞台はコンテナで運んで。約20日間やった。そこは借金でしたけど、そんなに大きくなかったし、国も補助してくれたので、これをうまくやれば定期的にできるなと思ったんです。そうしたらコロナ禍になっちゃったんですが」とコメント。

 

「歌舞伎は世界に通じるやんか。それはスゴいよね」という鶴瓶に、彌十郎も「これはスゴいです。各国によって喜び方は違いますけど、歌舞伎をやればまず満席です。スペインなんかスゴいですね。それこそ総立ちでブラボーと。スタンディングオベーションになってから5回ありましたから。北欧、オランダに行くとまた違う反応ですし、ニューヨークでも違う。本当に国によって感じが違います。面白いですね」とコメント。鶴瓶も改めて「世界をまわってるってスゴいよ」としみじみ感心している様子だった。

 

そんな彌十郎の夢は「ヨーロッパ公演を定期的にやるようにしたいということ。あとは歌舞伎の劇場って実は日本にあまりないんです。花道があって、回り舞台があって、セリがある劇場。それで一カ月公演ができる劇場となると10くらいしかない。それはつまり世界に10個しかないということ。日本にはオペラの劇場はたくさんあるのに、世界には歌舞伎の劇場がないというのが悔しくて。だから生きている間にひとつはパリに、劇場をつくりたいですね」という大きな夢を語ると、会場からは大きな拍手が鳴り響いた。

 

【『無学 鶴の間』第13回 見逃し配信はこちら】

https://video.unext.jp/?lc=LIV0000001190

 

【番組公式Twitter】

https://twitter.com/mugakutsurunoma

 

【『無学 鶴の間』(第13回)配信情報】

◆配信期間

見逃し配信:配信中

※配信開始から一定期間経過後、見放題作品へ切替えて配信を継続する予定です。

◆出演 笑福亭鶴瓶、<ゲスト>坂東彌十郎

◆会場 帝塚山無学

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