編集時間を50%削減!中京テレビ放送と共同開発した「自動ワイプ編集FALCON」2023年6月から提供開始!

株式会社ユニゾンシステムズのプレスリリース

株式会社ユニゾンシステムズ(本社:福岡県福岡市中央区、代表取締役:今村勉也、以下「ユニゾ ンシステムズ」)は、中京テレビ放送株式会社(本社:愛知県名古屋市中村区、代表取締役社長:丸山公夫、以下「中京テレビ放送様」)と共同で、ワイプ映像※の自動加工に関する新アプリ「自動ワイプ編集FALCON(Face Align by CHUKYO TV&UNIXON)」を開発しました。なお、本格的な運用は2023年1月の中京テレビ放送様制作番組の「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」から開始しており、他社様へのサービスの提供は6月から開始する予定です。

※ワイプ映像とは、「画面の一角に丸や四角い小窓で、VTRを視聴している出演者の様子や表情などを、VTRに重ねて表示する手法」を指しています。

 ■開発の背景

 今回開発したアプリは、AIによる顔認識と画像処理を用いて、出演者の顔を自動で画面中央に固定することで、編集作業の負荷を減らし、より簡易で短時間の編集を可能にしています。

 放送業界において、特に大きな課題となっているものの一つに、素材をつないでいくカット編集やワイプ編集、エフェクト処理やテロップ付けなどを含めた映像編集にかかる負荷が挙げられます。今では様々な業界においてDX化が進められていますが、放送業界においても様々なシステムを導入することにより、省力化・省人化の動きがさらに加速しています。

 こうした流れの中で、中京テレビ放送様は早い段階から、AIの導入による業務改善に力を入れてこられました。これまでの中京テレビ放送様の働き方改革に対する、継続的な取り組みに共感したことから今回の共同開発に至りました。

本アプリに関しては、2022年9月ごろから共同開発を開始して参りました。その結果、「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」の編集作業において、編集工程を一部自動化することで、作業効率化と編集マンの労務軽減を実現しました。

 今後もユニゾンシステムズは、放送業界を含め動画にかかわるシステムの開発を通して、「不可能を可能に、Hello! Impossible」の精神で、新たな価値を社会に提供して参ります。

 ■本アプリの特徴

 今回開発した本アプリは、番組に出演する人物の顔を中央に固定したまま、常に追跡することでワイプ映像などの動画編集作業をより効率化する自動編集アプリです。

 特にリアクションで動きのあるタレントの顔を、常にワイプ中央に配置する編集に膨大な時間がかかっていたことが課題として挙がっていたため、下記のような形で運用しています。

 ① 番組ディレクターが各出演者をスイッチしてつないでいくカット編集を行った後、映像ファイルを書き出す

 ② 書き出した映像ファイルを本アプリで読み込み、各出演者の位置をセンタリングしながら顔のサイズが一定になるような自動編集を行う

 ③ 自動編集で完成した映像ファイルを使って、編集マンがワイプに入れる本編集を行っていく

上記のように、実際の運用フローでは本アプリで一度自動編集を行い、その後に本編集をする形で編集作業は行われています。

*実際のデモ動画はこちら*

 

本アプリを導入することにより、丸1日かかっていたワイプ編集の時間を50%削減することが可能となりました。(1放送あたり4時間、年間で約200時間の編集時間を短縮)

 今後は他の放送局や他プロダクションへ本アプリを広く広めていくことも視野に入れ、さらなる業務改善のため、自動編集の精度向上やアプリの拡張、オプション機能の追加も検討しております。

 ※共同リリースのため、重複して配信される場合がございますが、あらかじめご了承ください。

 ■中京テレビ放送ご担当者様のエンドースメント

 「中京テレビでは、新技術活用による業務改善やシステム開発に力を入れています。開発を加速させるためのパートナー企業を探していたところ、以前からPoCなどに協力していただいているユニゾンシステムズ様に賛同をいただき、タッグを組むことになりました。今回共同開発したアプリをはじめ、放送業界のDX化を実現するために、ユニゾンシステムズ様とは今後も様々な開発を継続していきたいと思っています。」

 ■株式会社ユニゾンシステムズについて 

株式会社ユニゾンシステムズは、創業32周年を迎えたITベンダーです。これまで放送局に特化した基幹システムを開発してきましたが、ここ数年は様々な業態で映像を取り扱う機会が増えてきたことから、これまで当社が培ってきた映像管理のノウハウを活かしたシステム開発に力をいれております。映像はそれだけでも様々な情報を含み、事実を映し出すものであり、ビジネスにおける映像の役割や活用シーンは、今後も拡張していくと考えられます。当社はこれからもITによる映像の切り出しや加工技術等を通して、様々な業態、様々な利用シーンに合わせた映像の活用方法を社会に提案していきます。

 https://www.unixon.co.jp

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