記念式典は「異彩」の衣装で。ヘラルボニー、約50年ぶりに開催「植樹祭」の衣装をプロデュース。

ヘラルボニーのプレスリリース

株式会社ヘラルボニー(本社:岩手県盛岡市、以下:ヘラルボニー)は、2023年6月4日に岩手県陸前高田市で行われる第73回全国植樹祭(以下:植樹祭)の衣装プロデュースを行いました。この衣装は、植樹祭当日、式典のメインアトラクションの中で披露される創作ダンスで子どもダンサー約40名が着用します。

  • 背景

 約50年ぶりに岩手県で開催される植樹祭(※)は、岩手県の森林環境を次の世代に引き継ぐこと、東日本大震災津波からの復興の姿を国内外へ発信することなどを開催理念としています。ヘラルボニーは「ヘラルボニーを、100年後も残り続ける価値にすること」を目指し、岩手県に本社を構え事業を展開しています。今回のプロジェクトを実施するにあたり植樹祭を通して「次世代に根付く価値を岩手に残したい」という岩手県の想いに共感し、企画を推進してきました。


 植樹祭は「緑をつなごう 輝くイーハトーブの森から」を大会テーマに掲げ、記念式典では大会テーマを創作ダンスなどで表現するプログラムが設けられています。小学1年生から中学1年生の約40名が、輝く三陸の海を前に約8分間の創作ダンスを披露します。ダンサーが身にまとう異彩で彩られた衣装には、開催主体である岩手県と、ヘラルボニーの想いが集約されています。

※植樹祭について

 国土緑化運動の一つで、天皇皇后両陛下のご臨席を賜り、毎年開催されています。都道府県の持ち回りで行われる植樹祭が、岩手県で開催されるのは1974年以来、約50年ぶりのことです。2011年の東日本大震災で、約7万本の松が流失した被災地、陸前高田市で行われるのは初めてです。

  • デザイナーについて

トータルプロデュース:佐々木春樹 氏

  • 経歴

 岩手県山田町出身。大人げない大人の服「FRAPBOIS(フラボア)」のデザイナーを15年以上に渡り歴任したのち、創業期よりヘラルボニーのデザイナー兼取締役として2023年1月まで活動。現在は「北日本製袋株式會社」の社外取締役を務める。アパレル全般の深い見識に限らず、サステナブル領域にも精通。佐々木氏の実家は林業を家業とする。

佐々木氏執筆 note : https://note.com/heralbony/n/naf9e89a2840d

  • 衣装製作について

 岩手県在住の作家のアート6種類を布にプリントしワークショップ形式で製作。身長や体型も様々な子どもダンサーそれぞれの「心地よい」を追求するため、ダンサー各自が、世界に一つだけの衣装を製作しました。

 6種類の作品、3種類の型から好きなものを選んだ後、直径140cmの図形をハサミで切り取り、デザイナー佐々木氏の指導の下、製作。

  • 作家・デザイン

1:佐々木早苗(るんびにい美術館/岩手県花巻市) 作品名:「(無題)」

2:小林覚(るんびにい美術館/岩手県花巻市) 作品名:「let it be」「埴生の宿」 

3:工藤みどり(るんびにい美術館/岩手県花巻市) 作品名:「(無題)」

4:八重樫道代(るんびにい美術館/岩手県花巻市) 作品名:「おりがみ」

5:田崎飛鳥(陸前高田市) 作品名:「赤い森」

  • 式典のアトラクションについて

  式典で披露するアトラクションは、宮沢賢治の童話『虔十(けんじゅう)公園林』を中心に展開されます。

 ヘラルボニーは「障害=欠落」ではなく、「障害があるからこそ出来ることがある」と考え、「ありのままが肯定される社会」を目指しています。「虔十公園林」を通して宮沢賢治が残したメッセージとヘラルボニーの想い描く世界に重なり合う部分を感じ、宮沢賢治の世界が被災地・陸前高田市(※)で表現されるという機会は、私たちと深いつながりがあると考え、岩手県と共に企画を推進しました。

※岩手県陸前高田市について

 高田松原は松林と弓なりの砂浜が美しく調和する白砂青松の景勝地で、砂浜の全長は約1.9キロメートル、田畑を砂や潮風等の害から守り続けてきました。2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による津波により松原は流失してしまいましたが、現在、国指定名勝を継続したままで松原の再生に向けた取り組みが進められています。

【株式会社ヘラルボニー概要】

 ヘラルボニーは「異彩を、 放て。」をミッションに掲げる、福祉実験ユニットです。

国内外の主に知的な障害のある福祉施設、作家と契約を結び、2,000点を超える高解像度アートデータの著作権管理を軸とするライセンスビジネスをはじめ、作品をファッションやインテリアなどのプロダクトに落とし込む、アートライフスタイルブランド「HERALBONY」の運営や、建設現場の仮囲いに作品を転用する「全日本仮囲いアートミュージアム」など、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開しています。これらの社会実装を通じて「障害」のイメージ変容と、福祉を起点とした新たな文化の創造を目指します。社名である「ヘラルボニー」は、知的障害のある両代表の兄・松⽥翔太が7歳の頃⾃由帳に記した謎の⾔葉です。「⼀⾒意味がないと思われるものを世の中に新しい価値として創出したい」という意味を込めています。

会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.

所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38

代表者:代表取締役社長 松田 崇弥、代表取締役副社長 松田 文登

公式サイト:

https://www.heralbony.jp

https://www.heralbony.com


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