二期会BLOCポケットオペラのプレスリリース
このワークショップは独立行政法人国立青少年教育振興機構 子どもゆめ基金の助成を受けて行われるもので、当会が本格的な教育プログラムを実施するのは今回が初の試みです。
【Webページ】https://www.facebook.com/blocpocketopera
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2023年の夏休みの幕開けはオペラを活用したとびきりの体験から
ここ数年、行動に制限のある日々を過ごしてきました。日ごとに成長していく子どもたちにとってその影響は大きいものだったかもしれません。そんな子どもたちに、音楽家とともに音楽づくりをし、一緒にオペラに出演することをゴールとしたワークショップをご用意しました。オペラ歌手が日頃使用している稽古場で、オペラ歌手と同じ体験ができるまたとない機会です。
ワークショップは「魔女の仲間として出演する演技のみのワークショップ」 と「天使や子ども役として出演する児童合唱と演技のワークショップ」の2種類がありますので、演奏が好きな子どもたちも、演奏はしないけれども音楽や歌に興味がある子どもたちにも活躍の場があります。
【開催概要】
ワークショップ名称:
ワークショップ1「みんなでつくろう!オペラ『ヘンゼルとグレーテル』ワークショップ」(略称:オペラワークショップ)
ワークショップ2「オペラ『ヘンゼルとグレーテル』に児童合唱で参加しよう!」(略称:合唱ワークショップ)
開催期間 :2023年6月17日(土)から7月23日(日)の5~7回(リハーサル含む)
※本番は7月29日(土)、30日(日)の2回
開催場所 :二期会会館(東京都渋谷区)、芸能花伝舎(東京都新宿区)、国立オリンピックセンター記念青少年総合センター(東京都渋谷区)、東京ウィメンズプラザ ホール(東京都渋谷区)
参加費 :ワークショップ1(略称:オペラワークショップ)2,500円(保険料、諸経費込み)
ワークショップ2(略称:合唱ワークショップ)3,000円(保険料、諸経費込み)
応募 :専用フォームよりお申込みください。https://forms.gle/7qozPnawvWyrPLur6
定員 :ワークショップ1(略称:オペラワークショップ)25名
ワークショップ2(略称:合唱ワークショップ)15名
参加アーティスト:
ソプラノ:金尾香織、神谷明美、小山由梨子、本田ゆりこ、村田ゆう子、角南有紀(合唱指導)
メゾソプラノ:池野博子
バリトン:大井哲也(合唱指導)
指揮:松井和彦
演技:押見春喜
ピアノ:小田切舞美、福﨑由香、真島圭
ヴァイオリン:南條由起
ヴィオラ:岩井香保里
パーカッション:山地章子
主催・問い合わせ:二期会BLOCポケットオペラ blocpocketopera@gmail.com
助成 :独立行政法人国立青少年教育振興機構 子どもゆめ基金
協力 :鈴木楽器販売株式会社
スケジュール、内容の詳細につきましては下記のチラシをご覧ください。
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ワークショップ1:「みんなでつくろう!オペラ『ヘンゼルとグレーテル』ワークショップ」の特徴
このワークショップの参加者は「魔女の仲間」として演技でオペラに出演していただきます。ダンスなどの体を動かすことやお芝居が好きなお子さんにオススメです。
オペラに関わる人や職業を切り口に、総合芸術といわれるオペラを理解
オペラには多くの人が関わっています。演奏家のような表に見える職業の他にも、お客様から見えないところで重要な仕事をしている人がたくさんいます。それらのすべての人が協力しあうことでオペラが成り立っていることをクイズを通して学びます。また、オペラ歌手の演奏を間近で聴くことで声楽家の生の歌声を体感していただけます。
音楽の対話型鑑賞
昨今浸透しつつある美術の対話型鑑賞のように、音楽を鑑賞して子どもたち同士で対話をしながらイマジネーションを膨らませていきます。さらにそれを絵で表現するという、正解のないことにチャレンジします。同じ音楽を聴いても、多様な考え方や表現があることを体験的に知ることができます。
自分たちのオリジナル作品『ヘンゼルとグレーテル』の創作
『ヘンゼルとグレーテル』をテーマに様々な楽器を使って、音楽家(声楽、弦楽器、打楽器、ピアノ)と一緒に自分たちのオリジナルの『ヘンゼルとグレーテル』を創作するという、作曲家の体験をしていただきます。音楽家がサポートしますので音楽経験は問いません。子どもたちから紡ぎ出される音からどんな作品が生まれるでしょうか?
ワークショップを開発した池野博子(メゾソプラノ、認定ワークショップデザイナー)からコメント
オペラというと自分から遠いもののように感じてしまうかもしれませんが、総合芸術と呼ばれるオペラは様々な切り口からアプローチが可能な格好の教材と言えます。このワークショップでは、職業体験のほか、作品理解(物語、音楽とも)や演奏体験、さらには作曲家や美術家のようなクリエイターの体験もふんだんに盛り込みデザインしてみました。この他にも音遊びを通して体を動かしながらのチームビルディングなど、学校とは違った体験をしていただきたいと考えています。
最後にはキャストの稽古にも合流して本番に出演する経験は、子ども達にとって忘れがたいものになるに違いありません。また間近で声楽家、ピアニストやヴァイオリニストなど音楽家のパフォーマンスを見聴きすることは、音楽の演奏経験に関わらずとても刺激的な体験になると思っています。
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ワークショップ2:「オペラ『ヘンゼルとグレーテル』に児童合唱で参加しよう!」の特徴
このワークショップの参加者は「天使、魔女に捕らえられた子ども」として演技と合唱でオペラに出演していただきます。歌うことが好きなお子さんにオススメです。
オペラ歌手が本番を迎えるまでと同じプロセスを体験
声楽家がオペラに出演するまでには様々なプロセスを踏んでいきます。発声練習や体操といった基礎訓練の他、自宅での音とりや練習、稽古場で合唱指揮者によるお稽古、指揮者による音楽稽古、そして演出家が入ってからの立ち稽古(演技)などがあります。それらのプロセスを一つ一つ体験していただくことで、歌手たちがどのようにして本番に向けてブラッシュアップしていくのかを体験的に知っていただきます。
経験豊かな音楽スタッフによる指導
声楽家としてオペラへの出演ばかりでなく、合唱指導としての経験豊かな指導者から直接指導を受けられます。また指揮者や演出家からの演技指導など、ワークショップを通してオペラ出演への興味や関心を促していきます。
舞台を創り上げる楽しさを体験
オペラのキャストとともに出演者の一人として一つの舞台を創り上げることは、他者と協働する力や集中力が必要です。しかしそれらを経ての本番は達成感と喜びを得られるものと思います。
ワークショップを開発した榎本真美(ソプラノ)からコメント
少子化やデジタル化が進む現代では、子ども達のリアルな体験の場が少なくなってきているという話を最近よく耳にします。ここ数年はコロナ禍の影響で、学校での活動に制限があったり、様々な行事が中止になったり、旅行にも出かけられず、友達と遊ぶこともできず、日常の体験の機会まで奪われてしまいました。
オペラ『ヘンゼルとグレーテル』の上演にあたり、私達は子ども達にぜひオペラの舞台を体験して欲しいと考えました。舞台で歌ったり、表現したりする非日常の体験はもちろん、学校を越えて仲間と出会い、大人も子どもも一緒に活動し、みんなで一つの舞台を作り上げることで、新たな発見や感動に出会えるはず!その体験はきっと特別なものになるでしょう。たくさんの子ども達の笑顔に出会えることを楽しみにしています。
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公演概要
2つのワークショップ参加者はオペラ『ヘンゼルとグレーテル』に出演していただきます。このオペラは19世紀後半に活躍したドイツの作曲家E.フンパーディンクの作品で、グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』を原作としています。親しみやすい内容でありながら、子どもばかりでなくあらゆる世代に愛され、今も世界中で上演され続けているオペラです。
オリジナルはドイツ語での上演ですが、今回は二期会BLOCポケットオペラのオリジナル日本語訳詞で上演します。
【開催概要】
開催日時 :2023年7月29日(土)17時開演、7月30日(日)、14時開演(いずれも開場は開演30分前)
会場 :東京ウィメンズプラザ ホール(東京都渋谷区神宮前5-53-67)
・東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅 B2出口から徒歩7分)
・各線 渋谷駅 宮益坂口より徒歩12分
・都バス(渋88系統)渋谷駅から2つ目(4分)青山学院前バス停から徒歩2分
入場料 :全席自由 一般 4,000円 小学生以下 2,000円(4歳以上入場可)
チケットのお求め:2023年5月29日(月)10:00販売開始
チケットぴあ
http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=2316520
Pコード 243191
二期会BLOCポケットオペラ
https://forms.gle/uZ2uqb6hV3dxuF918
出演&スタッフ :
指揮 松井和彦
演出 二期会BLOCポケットオペラ
演出アドヴァイザー 押見春喜
訳詞 二期会BLOCポケットオペラ訳詞プロジェクト 刀根敬子 三浦恵里加 石井恵子
公演監督 冨田真理
29日(土)/30日(日)
ヘンゼル 伊丹千恵 / 川原千晶
グレーテル 村田ゆう子 / 上石知加子
お菓子の魔女 池野博子 / 石井恵子
お父さん 大井哲也(両日)
お母さん 冨田真理 / 関口志津子
砂の精 金尾香織 / 榎本真美
露の精 角南有紀 / 齋藤由美子
合唱 ポケットキッズ合唱団(両日)
ピアノ 平川寿乃 / 山口佳代
主催・後援 :
主催 二期会BLOCポケットオペラ
後援 公益財団法人東京二期会
イベントページ:https://fb.me/e/2l7iZd9Qw
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オリジナル日本語訳詞について
『ヘンゼルとグレーテル』はこれまでも様々な日本語訳詞で上演されてきました。今回は当会が約5年の年月を費やして完成させたオリジナル日本語訳詞で上演いたします。訳詞を制作するにあたって「訳詞プロジェクト」を立ち上げ、当会のメンバーや音楽アドヴァイザーが役割分担しながら全員でかかわって作り上げたものです。
代表 冨田真理(ソプラノ)からのコメント
これまでも様々な日本語訳詞で歌われてきたこの作品を私たちが新制作するにあたって、一つの指針を設けました。それは「今の子どもたちが歌詞を聞いてすぐにイメージが湧くこと」です。原語であるドイツ語の意味に忠実であるだけでなく、その語感をうまく日本語に置き換えられるような工夫を重ね、慎重に検討を重ねて完成させました。決して簡単な道のりではありませんでしたが、時にはドイツの研究者から歌詞の背景にあるドイツ文化のお話を聞きアドバイスを受けるなど、様々な方法で取り組みました。私たちは声楽家団体ですので、歌いやすさにもこだわっていることは大きな特徴と言えると思います。
訳詞を作った後には、実際に歌唱をしてみて改良を重ねました。これにより一層自然な日本語としてお客様にお聴きいただけるものになっていると思います。またオペラを日本語で歌唱することは技術的な難しさを伴うものですが、作り上げた訳詞が子どもたちに届くような演奏にするべく、日々研鑽を重ねています。
「あなたのポケットにオペラを」をコンセプトに掲げる私たちは、本年4月に“誰でもオペラを楽しめる「オペラの子ども食堂」のような場を作りたい!:どんな人でも楽しめるようなオペラを目指し、オリジナル訳詞によるオペラ『ヘンゼルとグレーテル』を全国10か所で上演したい。”と、夢を掲げました。この夢の実現に向けて繰り返しの鑑賞に応えられる仕上がりになるものと考えています。約5年の歳月をかけて制作してきた訳詞がいよいよお披露目の日を迎えます。ワークショップに参加してくれる子どもたちと共にお届けることを楽しみにしています。どうぞご期待ください。
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二期会BLOCポケットオペラについて
二期会BLOCポケットオペラは東京二期会の会員、準会員をメンバーとし、2017年4月に誕生しました。
地域社会の音楽芸術、とりわけ小規模オペラの普及を目的に活動しています。
「あなたのポケットにオペラを」をコンセプトに、皆様の身近に低料金で高品質な演奏をお届け致します。
【Webページ】https://www.facebook.com/blocpocketopera
“誰でもオペラを楽しめる「オペラの子ども食堂」のような場を作りたい!:どんな人でも楽しめるようなオペラを目指し、オリジナル訳詞によるオペラ『ヘンゼルとグレーテル』を全国10か所で上演したい。”(2023年4月1日)