マカオ・MGM シアターにて史上初のデジタルコレクティブル映画「SHIP」のグローバルプレミア開催

一般社団法人アート東京のプレスリリース

一般社団法人アート東京は、2023年6月2日にマカオMGM COTAIにあるアジア初のダイナミックシアター、MGMシアターで行われた映画「SHIP」のグローバルプレミアを成功裏に終了したことを発表しました。「SHIP」は、世界初の没入型デジタルコレクティブルアートムービーです。

<アートとテクノロジーによる諸外国間の文化往来企画>

この映画「SHIP」は、アート×テクノロジーの融合よるメタバースムービーです。

デジタルテクノロジーの変革により、音楽、舞台や演劇、映画の鑑賞方法は大きく革新してきましたが、その一方でアート作品の鑑賞や売買は、美術館、ギャラリー、オークション、アートフェア等リアル世界での展開のみに限られていました。しかし、近年のデジタル化、そしてブロックチェーンやデジタルコレクティブル技術により大きな変革が起こりました。SHIPはこうしたテクノロジーの変革によって音楽、舞台や演劇、そしてアートが加わった異空間のムービーです。

<既存作品をデジタル化>

この作品は、フィジカルのアート作品をデジタル化するところから始まりました。若手アーティストによる作品を中心に伝統工芸・伝統舞踊・伝統音楽・寺社仏閣・美術館のデジタルアーカイブなど様々な美術やアート作品を3DCG化、ボリュメトリックキャプチャ化しデジタルアセットとして、グローバルに発信していくとともに、それらデジタル化した作品とリアルな作品を同時に楽しむことができ、誰もが気軽に美術品・伝統工芸などに触れあえる機会を創出しています。映画SHIPの中には、デジタルコレクティブルアート200作品以上がアクターとして登場し、物語の重要な役割を果たします。

世界遺産・二条城の3DCGが”アクター”として登場

SHIP エンドクレジットより

<新たな撮影方法>

“ボリュメトリック撮影”という、2Dカメラによる撮影画像から3D空間を再構成する技術で撮影。スタジオは、たった8m×8mの空間に約150台という圧倒的な台数の高性能カメラが壁に埋め込まれ、そのカメラで撮影した空間全体をデータ化し、任意の自由な位置や角度から狙った映像を生成。幾重にも編集し幾重にもコピーしながら、このような映像を作っています。多くのダンサーが踊っているように見えますがダンサーは実は7人しかおらず、殺陣演者が7人、合計14人の演者によって作りました。本作品の制作においては“ボリュメトリック撮影”による3Dデジタル空間とデジタルコレクティブルアートとの親和性の高さに着目、アクターとアートを同一の空間内に共存させることに成功しました。

殺陣の様子

殺陣の様子

MGM シアターにて、史上初のデジタル集合映画「SHIP」のグローバルプレミアが開催され、大盛況のうちに幕を閉じました。

グローバル・プレミアには、在香港日本国総領事館の岡田健一総領事、島美奈子領事、 マカオ特別行政区中央人民政府連絡弁公室広報文化部副部長 イン・ルタオ氏、マカオ政府観光局副局長 チェン・ワイ・トン氏、マカオ特別行政区文化局文化・クリエイティブ産業振興部部長 ホー・ホン・パン氏、MGM社長兼最高戦略・財務責任者のケネス・フェン氏、ソン・シャオドン氏、さらに200名のゲストが参加し、大盛況のうちに幕を閉じました。

登壇者挨拶では、在香港日本国総領事館の岡田大使が「世界初のNFTアート映画『SHIP』の上映を起点とし、マカオだけでなくアジア各都市と日本をアートによって繋ぎ、芸術文化による相互往来の促進を期待しています。日本とマカオ、そしてアジアのアート交流の活性化を願っています。」と述べました。

また、主催者を代表して、本作品のエグゼクティブプロデューサー・ディレクターを務める來住尚彦は「日本のアートをマカオという場所、MGMという素晴らしい会場でみなさまと共にグローバルプレミアを迎えられることを大変嬉しく感じます。新しいアート+テクノロジーで作る未来に、一歩近付けたと感じます。」と挨拶。

MGMの社長兼最高戦略・財務責任者であるケネス・フェン氏も「芸術、文化、エンターテインメント、パフォーマンスがMGMブランドの中核をなす中、マカオで実験的な映画『SHIP』をプレミア上映する共同主催者の一人になれたことを光栄に思います」と述べています。さらに「この作品は、アート、テクノロジー、エンターテインメントの革新的な融合であり、地域の芸術文化シーンに新しい火花を散らすものです。MGMシアターは、その最先端技術と世界最大の常設屋内LEDスクリーンに支えられ、この世界初の没入型デジタル集合芸術映画の上映に最適な会場であり、国内外のゲストに息を呑むような鑑賞体験を提供できると信じています。」と表現しました。

テープカットの様子

写真左から右へ

在香港日本国総領事館 領事 島美奈子氏、マカオコンベンション&エキシビション産業協会 会長 ソン・シャオドン氏、MGM社長兼最高戦略・財務責任者 ケネス・フェン氏、在香港日本国総領事館 総領事 岡田健一氏、マカオ特別行政区中央人民政府連絡弁公室広報文化部副部長 イン・ルタオ氏、マカオ政府観光局副局長 チェン・ワイ・トン氏、マカオ特別行政区文化局文化・クリエイティブ産業振興部部長 ホー・ホン・パン氏、SHIP エグゼクティブプロデューサー・ディレクター 來住尚彦

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