スズキ・メソードのプレスリリース
公益社団法人才能教育研究会(スズキ・メソード 会長 早野龍五)は、
2020 年4 月1 日からの新年度開始に合わせて、ヴァイオリン・チェロ・
ピアノ・フルート科及び0 ~ 3 歳児コースに特別講師10 名をお招きし
ました。本年よりスズキ・メソード指導者養成コースや本会イベントで
の指導者、生徒への指導を行います。特別講師の方々はスズキ・メソー
ド出身、もしくはスズキ・メソードと密接な関係のある皆様です。10 名
の方々のプロフィールを下記に掲載しています。
≪特別講師長及びピアノ科特別講師≫
東 誠三 Seizo Azuma<Pianist >
幼少より、スズキ・メソード片岡ハルコ氏の下でピアノの基礎教育を受けた後、東京音楽大学付属高校から東京音楽大学へ。1983年日本音楽コンクール優勝後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に留学し、J.ルヴィエ、J.C.ペヌティエ氏らに師事。ポッツォーリ国際コンクール第1位、ヴィオッティ・ヴァルセジア国際コンクール第1位など輝かしい実績を持つ。主要オーケストラへの客演、リサイタル活動の他、室内楽にも強い意欲を示し、東京フィル・コンサートマスター三浦章広 (Vn)、N響首席チェリスト、藤森亮一(Vc)と結成した「ボアヴェール・トリオ」での活動を始め、多くのトップ・ソリストたちと共演。
現在、東京藝術大学教授、東京音楽大学客員教授、日本音楽コンクール他、国内外の主要コンクールでの審査員を務めている。日本ショパン協会理事。2007年より国際スズキ・メソード音楽院教授、2018年よりスズキ・メソード特別講師及び特別講師長。
≪ヴァイオリン科特別講師≫
竹澤恭子 Kyoko Takezawa < Violinist >
3歳よりスズキ・メソードでヴァイオリンを始め山村晶一、小林健次両氏に師事。桐朋女子高校音楽科在学中に第51回日本音楽コンクール第1位、併せてレウカディア賞、黒柳賞を受賞。ジュリアード音楽院でドロシー・ディレイ、川崎雅夫両氏に師事し、1986年インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールで圧倒的な優勝を飾る。これまで、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ロンドン響、ニューヨーク・フィル、ボストン響、シカゴ響など、世界の主要オーケストラと 共演。指揮者ではヘルベルト・ブロムシュテット、ズービン・メータ、小沢征爾など、室内楽では、アイザック・スターン、ヨーヨー・マ、東京クヮルテットらと共演。ルツェルンなの世界各地の音楽祭やロンティボーなどの国際コンクール審査員にも定期的に招かれるなど、幅広い活動を続けている。
現在、桐朋学園大学特任教授、洗足学園音楽大学客員教授。この4月から東京音楽大学教授に就任。2018年よりスズキ・メソード特別講師。
江口有香 Yuka Eguchi< Violinist >
3歳よりスズキ・メソードでヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科に在学中、第55回日本音楽コンクール第1位。インディアナ州立大学音楽学部在学中にワシントン国際コンクール第4位。同大学卒業後 1993年パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第3位。帰国後はソロ活動、アンサンブル活動や後進の指導で幅広く活躍し、トウキョウ・モーツァルト・プレーヤーズ・コンサートマスター(2006年~ 2011年)、日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター(2007年~ 2014年)を歴任。2015 年よりニュージーランド交響楽団アシスタントコンサートマスターを務める他、国内のオーケストラのゲストコンサートマスターを務める。これまでに8枚のCDをリリース。ヴァイオリンを蔵持典与、安田広務、故・鈴木鎮一、小林健次、故・J.Gingold、故・F.Gulli 、Yuval Yaron、室内楽を故・J.Starker, 故・G.Sebok各氏に師事。
2018年よりスズキ・メソード特別講師。ニュージーランド在住。
公式サイト:https://eggyuka.jimdo.com/
荻原尚子 Naoko Ogihara< Violinist >
豊田市出身のケルンWDR交響楽団コンサートマスター。4歳よりスズキ・メソードでヴァイオリンを始める。ベルリン芸術大学にて豊田耕兒氏に、ハンブルク音楽演劇大学大学院にてコリヤ・ブラッハー氏に師事。ブラッハー氏のアシスタントを務め、2003年最優秀にて修了し、マーラー・チェンバー・オーケストラ入団。その後、2007年にケルンWDR交響楽団コンサートマスターに就任し現在に至る。2002 年の日本でのデビューリサイタル後、日本、ヨーロッパ、アメリカ各地でソロ・室内楽奏者としても活発に演奏活動を行ない、ケルンWDR交響楽団、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団などと共演をする。室内楽やオーケストラではLuzern Festival( スイス・ルツェルン ) やセイジ・オザワ松本フェステイバル等日欧の主要な音楽祭に招待される。
最近では読売交響楽団、京都市交響楽団にてゲストコンサートマスターを務める。2018年よりスズキ・メソード特別講師。
≪チェロ科特別講師≫
倉田澄子 Sumiko Kurata<Cellist>
チェロを堤清氏(剛氏父上)より手ほどきを受け、齋藤秀雄氏に師事。桐朋女子高等学校音楽科在学中、日本音楽コンクールに入賞。同大学在学中フランス政府給費生として渡仏。P. トルトゥリエに師事。パリ国立高等音楽院のチェロ科と室内学科を首席で卒業。帰国後はリサイタルや N響、都響、読響、日フィル他と共演。中国瀋陽音楽学院教授、ロシア・サンクトペテルブルグの音楽祭、フランスのマスタークラス等での指導の他、日本・ヨーロッパ・中国各地で演奏活動を重ねる。
桐朋学園「第 7 回・生江賞」受賞。現在、桐朋学園大学名誉教授・特命教授。内外のコンクールの審査員を務めるなど後進の指導に力を注ぎ、レッスンビデオも多数。スズキ・メソードとは2003年夏期学校での指導をきっかけに交流が深まり2020年4月より特別講師に就任。
菊地知也 Tomoya Kikuchi< Cellist>
6歳より才能教育研究会の故佐藤良雄氏に師事。東京藝術大学附属音楽高等学校を経て東京藝術大学卒業。第6、8回霧島国際音楽祭にて奨励賞受賞。第60回日本音楽コンクール第 1 位、併せて増沢賞、特別賞受賞。 第1回全日本ビバホールチェロコンクール第1位。霧島国際音楽祭などの多くの音楽祭に参加し、紀尾井ホール室内管弦楽団、アンサンブル・ノマド、アクロス弦楽合奏団、カルテット・プラチナム、アンサンブル・ロココのメンバーとしての室内楽活動やソリストとしても活躍。桐朋学園大学、桐朋学園芸術短期大学非常勤講師として後進の指導にもあたっている。現在、日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・チェリスト。一般財団法人日本チェロ協会理事。2020年4月よりスズキ・メソード特別講師に就任。
山本裕康 Hiroyasu Yamamoto<Cellist >
10歳の頃よりスズキ・メソード中島顕氏の元でチェロを始める。桐朋学園大学卒。同大学にて井上頼豊、秋津智承、山崎伸子、ピュイグ・ロジェ氏に師事。在学中、1987年第56回日本音楽コンクール第 1 位、第 1 回 日本室内楽コンクール第 1 位など数々の受賞歴を持つ。キジアーナ音楽院などで R. ブレンゴラー氏の元で室内楽、2重奏ソナタの研鑽を積む。
1990年東京都交響楽団首席奏者に就任。1994年広島交響楽団客演ソロ奏者、神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席奏者を歴任。サイトウ・キネン・オーケストラ、宮崎国際音楽祭に毎年参加。
現在、京都市交響楽団特別首席奏者、セントラル愛知交響楽団首席奏者、東京音楽大学専任講師。2020年 4 月よりスズキ・メソード特別講師に就任。
≪フルート科特別講師≫
宮前丈明 Takeaki Miyamae<Flutist >
9 歳よりスズキ・メソードでフルートを始め、髙橋利夫氏に師事。1977年、巨匠マルセル・モイーズ氏の来日時のマスタークラスを最年少11 歳で受講し、以降モイーズ氏にも師事。その後、医師免許・医学博士を取得、脳科学研究に十年間携わった後、フルート奏者として本格
的な活動を再開。
英国トリニティ・カレッジ・ロンドン演奏家ディプロマ取得。レオポルド・ベラン国際音楽コンクール第 1 位 をはじめ、欧米の国際音楽コンクールにて受賞多数。
日本、米国、欧州での活発な演奏活動の傍ら、医学的見地も取り入れた生理学的に合理的で無理のないアプローチをモットーとした奏法体系を構築し、音楽学校や大学でマスタークラスを行なうなど指導活動を展開している。
現在、Levine Music フルート科講師 (ワシントン DC)、米ピッツバーグ大学医療センター精神科研究員、総説「音楽経験と脳」(Brain and Nerve 2018 年6月号 医学書院)。2016 年より国際スズキ・メソード音楽院教授、2018年よりスズキ・メソード特別講師。
≪ピアノ科特別講師≫
臼井文代 Fumiyo Usui< Pianist>
4 歳より、スズキ・メソード松本支部にて、ピアノとヴァイオリンを始める。東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業。ベルリン芸術大学ピアノ科卒業。ベルリン芸大在学中は豊田耕兒先生クラス他にて伴奏も学ぶ。1990年パリにおける第8回クロード・カーン国際ピアノコンクール第3位。1998年カワイクラシックオーディション ピアノ伴奏部門優秀賞。帰国後は1996年より現在まで国際スズキ・メソード音楽院他にて伴奏・ピアノ指導を 通じて多くの指導者養成に携わってきた。また、安曇野市でのモーツァルト・ベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏を含む45回に渡るサロンコンサートなどの意欲的なソロ活動に加え、多彩なアンサンブル活動も行って いる。ピアノを片岡ハルコ、辛島輝治、R. ベッカー、G.シェボックの各氏に師事。現在、長野音大予備校講師。2020年4月よりスズキ・ メソード特別講師に就任。
≪0 ~ 3 歳児コース特別講師≫
村尾忠廣 Tadahiro Murao
1971年東京藝術大学、同大学院音楽学専門課程修了。1982 ~ 1983年ペンシルヴァニア大学交換研究員(音楽認知の分析)。専門は認知音楽学 音楽教育学。これまでに、香港教育大学・愛知教育大学名誉教授、帝塚山大学 現代生活学部教授・学部長(2009 ~ 2018)、日本音楽教育学会会長(2001 ~ 2004)、ISME(国際音楽教育学会) 理事(2000 ~ 2004)、ISMEリサーチ委員会委員長(1998- ~ 2000)、日本音楽知覚認知学会副会長(1996 ~ 2000)、APSMER アジア太平洋音楽教育学会委員長( 2006 ~ 2009)などの数多くの要職を歴任。一貫して幼児音楽教育 分野の研究や教育現場発展に取り組む。
スズキ・メソードとは創始者鈴木鎮一時代から交流が深く、0~ 3歳児コース教室では2008年開設当初からレッスンプログラム・教室運営等を指導、現在はスズキ・メソード独自の0~3歳児コース指導者養成や教材開発に取り組む。2014 ~ 2017年スズキ・メソード(公益社団法人才能教育研究会)理事、2018年よりスズキ・メソード 0~3歳児コース特別講師。
単著
『調子外れを治す』(音楽之友社)、『唱歌・童謡・わらべ唄の伴奏和声』(帝塚山大学出版会)
世界 46 の国と地域で 40 万人がスズキ・メソードで学んでいます
スズキ・メソードとは
鈴木鎮一が創始した、幼児からの音楽教育法として国内はもとより広く世界に普及しています。ヴァイオリン、ピアノ、チェロ、フルー トなどの楽器を通して、高い感性と美しい心を育み、集中力、忍耐力を養うという、音楽教育の域を超えた人間教育として注目を集めています。この教育法は「母語教育法」とも言われるように、すべての子どもが自由自在に言葉を話していることに着目しています。母親 が子どもに言葉を語りかけるときの繰り返しと愛情を重視し、「どの子も育つ、育て方ひとつ」「人は環境の子なり」という理念に基づいて、研究を続けています。
才能教育研究会はスズキ・メソードの礎となる松本音楽院が1946年に松本市に開設されてから、2021 年には75周年を迎えます。 現在、国内においては2~3歳から大人にいたるまでの約1万5,000人が約 1,000人の先生とともに、また海外では世界46の国と地域で40 万人にのぼる子どもたちが、スズキ・メソードで学んでいます。