ヤマハ デジタルミキシングコンソール『DM7』『DM7 Compact』ヤマハ エクスパンションコントローラー『DM7 Control』

ヤマハ株式会社のプレスリリース

ヤマハ株式会社は、プロフェッショナルオーディオ機器の新製品として、豊富な入出力端子を備えた拡張性の高いオールインワンのデジタルミキシングコンソール『DM7』『DM7 Compact』を2023年9月に、エクスパンションコントローラー『DM7 Control』を2023年11月に発売します。

『DM7』(右奥)、『DM7 Compact』(左手前) 『DM7』+『DM7 Control』(右手前)、『DM7 Compact』+『DM7 Control』(左奥)『DM7』(右奥)、『DM7 Compact』(左手前) 『DM7』+『DM7 Control』(右手前)、『DM7 Compact』+『DM7 Control』(左奥)

今回発売する『DM7』『DM7 Compact』は、ライブなどのイベント会場や、劇場・放送・音楽制作スタジオなどの固定設備に最適なデジタルミキシングコンソールです。『DM7』は幅79.3cm、奥行56.4cmの筐体に32入力/16出力と120入力チャンネルのミキシングキャパシティを、『DM7 Compact』は幅46.8cm、奥行56.4cmとコンパクトサイズながら16入力/16出力と72入力チャンネルのミキシングキャパシティを備えています。また、最大96kHzのサンプリングレートや、多チャンネルを1本のケーブルで伝送可能なオーディオネットワーク規格「Dante」に対応しました。ゲインをリアルタイムで最適化し自然な音量制御を実現する「Dan Dugan オートマチックミキサー」を標準装備し、台本のないスピーチなどでもハウリングを抑制したミキシングも可能です。さらに、1台の『DM7』『DM7 Compact』を2台の別々のミキサーのように機能させる「Split Mode」や準備の時間を短縮できる「Assist」機能を新たに搭載しました。操作画面は、直感的な新ユーザーインターフェースを採用し、12.1インチのタッチスクリーンを『DM7』では2枚『DM7 Compact』は1枚搭載、レベルメーターなどを表示する7インチのタッチスクリーンを両モデルとも1枚搭載しています。『DM7 Control』は、パンナーやモニターコントール、シーンメモリーなどの操作が可能な『DM7』『DM7 Compact』専用のコントロール拡張ユニットです。

品 名

モデル名(品番)

価格

発売時期

デジタルミキシングコンソール

DM7

オープン価格

2023年9月

デジタルミキシングコンソール

DM7 Compact

オープン価格

2023年9月

エクスパンションコントローラー

DM7 Control

オープン価格

2023年11月

<『DM7』『DM7 Compact』主な特長>

1. 透明で色づけのない入力段と、音質に深みを加えるミキシングを実現

『DM7』『DM7 Compact』は、透明で色づけのない音質を実現するため、電源やアース、入力端子、回路レイアウトなどで従来パーツから改良を施しました。また、チャンネルストリップには、フラッグシップの「RIVAGE PMシリーズ」と同じ4種類の「チャンネルEQ」に加え、「FET Limiter」と「Diode Bridge Compressor」を新搭載し、ダイナミクス調整の幅を広げています。さらに、原音と圧縮音を簡単にミックスしパラレルコンプレッション可能な「Mix Balance」も新たに搭載しました。加えて、最大64チャンネルのオートミキシングが可能な「Dan Duganオートマチックミキサー」を標準装備し、EQラックのリソースを消費することなくチャンネルストリップからアクセスできます。そのほか、Rupert Neve Designs社との共同開発によるイコライザー「Portico 5033」やコンプレッサー/リミッター「Portico 5043」、ダイナミックノイズサプレッサー「DaNSe」や「ダイナミックEQ」など、ヤマハ独自の「VCM(Virtual Circuitry Modeling)」プラグインを多数収録しています。「FX RACK」には、新搭載の「REV HD」「REV R3」をはじめ、43種類の高品位なエフェクトを搭載したマルチエフェクトプロセッサーを用意し、より深みのある音作りを実現しました。

2. よりシンプルで効率的な操作を実現する新ユーザーインターフェース

『DM7』『DM7 Compact』は、シンプルで効率的な操作を実現するため、多くの人に慣れ親しみのあるタッチスクリーンでの操作を用いた直感的な新ユーザーインターフェースを採用しました。12.1インチ×2枚の大型マルチタッチスクリーン(『DM7 Compact』は1枚)は、物理的な画面エンコーダーと「タッチ&ターン」ノブを使って、正確かつマルチタッチによる操作が可能です。また、7インチ×1枚のユーティリティスクリーンを搭載し、シーンリスト、User Defined Key、メーターなど、必要な情報や機能にいつでもアクセスができます。さらに、チャンネルストリップの情報を一覧表示し操作したいパラメーターにすばやくアクセスできる「Selected Channel View」を新搭載しました。加えて、入力メーターにはヒストグラム表示が追加され、ヘッドアンプのレベル管理に役立ちます。

Selected Channel ViewSelected Channel View

3. 見た目の美しさと操作性を追求した外観デザイン

『DM7』『DM7 Compact』の外観は、ヤマハミキサーの持つ滑らかなラインを継承した、一貫性のあるデザインを採用しました。ボタンやツマミのレイアウト、機能、グラフィックなどサウンドエンジニアがミキシングする際の見た目の美しさや親しみやすい操作性も追求しています。また、ストリップライトとフェーダー面をつなぐサイドパッドを滑らかな曲線でデザインし、一体感を持たせています。サイドパッドは、ストリップライトからの光漏れを防ぐとともに、USBメモリーやツマミなどへの誤接触を回避する形状です。さらに、ディスプレイの角度、フェーダーやボタンのピッチ、ストリップライトの位置などを工夫し、高い操作性と視認性を維持しながらコンパクトな筐体を実現しました。『DM7 Compact』は質量16.5kgと持ち運びしやすく、サイドパッドを取り外すことでラックマウントによる設置も可能です。

画面を照らすストリップライト画面を照らすストリップライト

4. サウンドエンジニアの創造を引き出す新機能

●1台を2台分ミキサーとして使える「Split Mode」

1台の『DM7』または『DM7 Compact』を2台の別々のミキサーのように機能させる「Split Mode」を新たに搭載しました。「Split Mode」を使うと、本来2台のミキサーが必要なFOH(メイン卓)とモニター、FOHと配信といった用途に際し、スペースの関係でミキサーが1台しか置けない場合にも、2台のミキサーがある環境と変わらないミキシングを可能にします。

●新機能「Assist」によるセットアップの効率化

新機能「HA Assist」は、入力信号レベルに応じて適切なHA(ヘッドアンプ)レベルを、「Naming Assist」は入力信号情報から各チャンネルのアイコン/チャンネル名を、「Fader Assist」は割り当てられたチャンネルのフェーダーバランスを提案します。これにより、サウンドエンジニアがよりクリエイティブな作業やコミュニケーションに集中できるよう、セットアップや準備の時間を短縮することができます。

●オーディオネットワーク規格「Dante」に対応

オーディオネットワーク規格「Dante」に対応し、最大144chかつ低遅延の高音質伝送と柔軟で拡張性の高いオーディオシステムを実現します。ヘッドアンプリモートやデバイスコントロールにも対応しており、ミキサーからDante対応機器のパッチ設定やコントロールが容易に行えます。

●その他の主な機能

リアパネルに搭載した18入力/出力のUSB-CポートとPCとを接続することで、ストリーミング配信・会議システムと連携するだけなく、DAWリモートによる本体フェーダーやキーからのソフトウェアの操作も可能です。

5. 機能や操作性を拡張するオプション&アプリケーション

●組み合わせて機能・操作性を拡張できる『DM7 Control』

『DM7』『DM7 Compact』は、エクスパンションコントローラー『DM7 Control』と接続することでフェーダー2本、User Defined Key、DAWコントロール用ジョグホイール、シーンメモリー、パンナー、モニターコントロールを追加可能です。ミュージカルなど総合的なトリガーやシーンチェンジが必要な作品や、モニターやDAWのハンズオンコントロールが重要な放送局などで、快適な操作環境を提供します。また『DM7 Control』には、5.1chサラウンド対応、ミックスマイナス、ラウドネスメーターなど、放送用途に必要な機能を備えた専用ソフトウェア「Broadcast Package」とミュージカルなどの劇場用途に有効な機能として、Actor Library、DCA Scene Grid、AFC Imageコントロールなどを搭載した「Theatre Package」をバンドルしています。『DM7 Control」を必要としない『DM7』『DM7 Compact』のユーザーも個別購入することができます。

●PYカードスロットを搭載

『DM7』『DM7 Compact』のリアパネルにはコンソールの機能や接続性をカスタマイズできるPYカードスロットを搭載しています。「PY64-MD」(MADI 64入力/出力)、「PY8-AE」(AES/EBU D-sub 25ピン8入力/出力)、「PY-MIDI-GPI」(MID/GPIコントロール端子拡張用のDIN 5ピンおよびD-sub 15ピン端子)の3種類を用意しています。

●音楽制作などに対応するソフトウェアをバンドル

『DM7』『DM7 Compact』には、サウンドエンジニアが好みのエフェクトラックを作成できるプラグインホストソフトウェア「VST Rack Elements」と、ライブレコーディングに最適なスタインバーグのDAWソフトウェア「Nuendo Live」をバンドルしています。

●各種アプリケーションによる快適な操作

専用アプリケーション「DM7 Editor」「DM7 StageMix」や、汎用アプリケーション「MonitorMix」「ProVisionaire Contol」「ProVisionaire Touch」を用意し、オフラインでの準備やワイヤレスミキシング、モニターミキシング、コントロール(周辺機器含む)が可能です。また、OSC(Open Sound Control)サーバー機能を搭載しており、OSC対応機器から『DM7』『DM7 Compact』を操作することが可能です。

仕様の詳細については、ヤマハプロオーディオ製品サイトをご覧ください。
https://jp.yamaha.com//products/proaudio/mixers/dm7/index.html

<関連リンク>

https://jp.yamaha.com/products/proaudio/mixers/

<関連画像>

デジタルミキシングコンソール『DM7』デジタルミキシングコンソール『DM7』

デジタルミキシングコンソール『DM7 Compact』デジタルミキシングコンソール『DM7 Compact』

ヤマハ 企業情報サイト/ニュースリリース
https://www.yamaha.com/ja/news_release/

※文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
※このニュースリリースに掲載されている情報などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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