株式会社蔦屋書店のプレスリリース
『哀愁しんでれら』公式サイト:aishu-cinderella.com
公式Twitterアカウント:@aishucinderella
『哀愁しんでれら』は、2016年に開催された第2回TCPにおいて、総応募数422作品の中からグランプリを受賞した企画です。数々のドラマ・映画作品の脚本を務め、また、自主製作映画『かしこい狗は、吠えずに笑う』では、2012年「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」をはじめ多くの映画賞を受賞するなど脚本家、監督としても高い評価を受けてきたグランプリ受賞者・渡部亮平が、完全オリジナル脚本で映画化いたします。
役所に勤める平凡な女性が、一晩で怒涛の不幸にあい、すべてを失ってしまう。人生を諦めようとしていた彼女だったが、8歳の娘を男手ひとつで育てる開業医と出会い、優しく、裕福で、王子様のような彼に惹かれていく。彼の娘とも仲良くなり、プロポーズを受け入れ、不幸のどん底から一気に幸せの頂点へ駆け上がる!まさにシンデレラとなった彼女は、夫と娘と共に幸せな家庭を築いていこうと決意し、新婚生活を始めるのだが、ある日、前代未聞の凶悪事件を起こしてしまう…。禁断の“裏”おとぎ話サスペンスです。
主人公・小春役は、NHK連続テレビ小説『まれ』でヒロインを務め一躍注目を浴び、以降数々の映画で主演を務めてきた土屋太鳳に決定いたしました。天真爛漫なイメージの強い彼女が、次第に狂い出す運命に身を投じるシンデレラを演じます。
本作は2021年早春に公開予定です。主演の土屋太鳳、監督の渡部亮平、プロデューサー浅野由香(カルチュア・エンタテインメント株式会社)のコメントを紹介いたします。
■土屋太鳳(主演:福浦小春役) コメント※必ず全文でのご使用をお願いいたします。
初めてこの物語を読ませていただいた時、私が感じたのは嫌悪感と疑問でした。光栄だけれど、なぜ私にと思って下さるんだろう。理由を知りたくて監督にお会いしましたが分からず、おこがましいながらお断りしました。覚悟できないまま取り組む物語ではないからです。でも、脚本は私の前に戻ってきました。4回目に戻ってきた時、急に「この物語は生まれたがってるんじゃないか」と感じたんです。脚本の中で小春が泣いているようにも感じました。私に出来ることがあるなら、一緒に泣くこと。理解できるかではなく生まれてくるものを愛すること。そう感じたころ共演者を知り、そのかたと踏み出せるならと覚悟を決めました。迷った末の撮影は得難い時間の連続でした。命が命を愛そうとする時の摩擦熱のような何かが今も心に残っています。感じていただけますよう。
■渡部亮平(監督)コメント
初めての商業監督作品をオリジナル脚本で挑戦できる喜び――。
しかも主演は、SiaのMVを見たとき表現力の高さに圧倒された土屋太鳳――。
TCPでグランプリを受賞し、夢のようなチャンスを手に入れ、なにがなんでも面白い映画を作らなければと、一心不乱に完成まで突き進みました。脚本を書いたのは7年前、25歳の頃か……。なかなか実現しなかったおかげで、幸運にも最高の舞台が整い、胸を張れる商業デビュー作となりました。
「私は幸せになれるのか?」という誰もが抱える漠然とした恐怖を、なんとか拭い去り日々を懸命に生きようとする『哀愁しんでれら』の主人公・小春は、いま現在の土屋太鳳さんにどうしても演じて欲しい役でした。撮影を通して、怒涛の展開に振り回されながら、様々な表情を見せてくれる土屋太鳳という女優の表現力の豊かさに改めて胸を打たれました。
最後に。とびきり面白い映画に仕上がりました。「幸せにならなきゃ!」という想いに無意識ながら苦しんでいる方は必見です。いい人と結婚したい。いい暮らしがしたい。いい母親になりたい。いい子に育てたい。社会から押し売りされた幸福の理想像や手放せぬ願望によって、気づかぬうち真綿で首を締めるように追い詰められていく。普通だった女の子を、まったく想像もしてなかった存在にまで変貌させてしまう。『哀愁しんでれら』は決して他人事ではなく、あなた自身が主人公になりうる物語です。あっ、白馬の王子様は登場しません。でも、もっと素敵な俳優が出演します。続報をお楽しみに!
■浅野由香(プロデューサー/カルチュア・エンタテインメント株式会社)コメント
この物語の中で生きる小春はどこにでもいる可愛らしい真面目でひたむきな女性です。小春をイメージした時に最初にはっきりと思い描けたのが土屋太鳳さんでした。いつも笑顔で頑張り、相手を気遣い、たおやかで母性を持ちながら、新しいことへ飛び込むことに躊躇しない大胆さ。小春の移りゆく様々な感情を等身大で細やかに表現してくれると確信してオファーしました。そして、いざ撮影が始まってみると、私の想像を超える小春がそこにいたのです!“土屋太鳳”という女優に新しい1ページを創ることが出来たのではないかと勝手に思っております。
この作品は弊社TSUTAYA CREATORS’ PROGRAMより選出されました。最終選考では喧々諤々の議論を呼び、この議論こそがまだ見ぬ面白さが詰まった作品の証拠ではないでしょうか。今回で渡部亮平監督は商業映画デビューとなります。その演出と脚本は、時に大胆に、時にワガママに、世界を狙える作品となりました。
土屋太鳳さん演じる小春が皆さんの隣人として現れる日は2021年早春。ぜひ劇場でお楽しみください。
■TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM(TCP)とは?
TCPとは、プロ・アマ問わず映像化可能な企画を募り、映像を創り出すクリエイターを発掘し、製作からレンタル・販売・配信までを総合的に支援するプログラムです。「名作のタネ」を業界各社と協力しながらサポートしていくことで、新しい才能が輩出される環境や、新たなクリエイターとの出会いを創出し、映画市場の活性化に寄与してまいります。受賞作には5,000万円~の総製作費を準備して、資金や制作体制をバックアップし、完成した作品は全国のTSUTAYA店舗やTSUTAYA DISCAS、TSUTAYA TVなどでオリジナル作品としてレンタル・販売展開をいたします。
>公式サイト:http://top.tsite.jp/special/tcp/
■TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2020 開催概要
<募集内容について>
集期間:3月17日(火)~5月19日(火)
応募方法と概要:
▼「企画部門」
企画書のみで応募可能。受賞した企画はTSUTAYAが映像化を行います。
▼「監督部門」
企画書と併せて演出が分かる過去作品もしくは、その企画に基づくパイロット映像をご提出いただきます。受賞者には企画の映像化とその作品の監督として参加いただきます。
▼「脚本部門」
企画書と併せてその企画に基づく脚本をご提出いただきます。受賞者は企画の映像化とその作品の脚本家として参加いただきます。
応募についての詳細はTCP2020公式サイトをご参照ください
>https://top.tsite.jp/special/tcp/apply