横浜赤レンガ倉庫1号館 次期振付家に小㞍健太が決定!

公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団のプレスリリース

横浜赤レンガ倉庫1号館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)では、本年12月の開催で29回目となる「ヨコハマダンスコレクション」や「HOTPOT 東アジア・ダンスプラットフォーム」など多様なダンス事業を展開し、2002年の開館以来、ダンスアーティストの活動環境の整備と舞踊をはじめとする舞台芸術の振興に取り組んでいます。

Photo:Sugawara KotaPhoto:Sugawara Kota

2022年4月には館独自の振付家制度を始動し、初代振付家の梅田宏明(うめだひろあき)と共に、横浜の企業、大学、文化拠点、区民文化センター等と連携して創造、上演、普及、アーカイブ等の活動を展開中です。

※梅田宏明の活動についてはこちらをご覧ください。https://akarenga.yafjp.org/news/2082/

小㞍 健太 Photo: momoko japan小㞍 健太 Photo: momoko japan

2期目(2024年4月~2026年3月)となる振付家制度では、3月から公募を開始し、31名のエントリーから一次選考(書類選考)と二次選考(6名の審査員との面談)を経て、小㞍健太(こじりけんた)が次期振付家に決定しました。

選考は、創造性、実現性、影響力、社会性、地域性、国際性の6つの視点で行われ、これまでの国内外での活動経験や、横浜を拠点として地域に根ざした活動計画が高く評価されました。

小㞍健太は1999年に渡欧後、バレエ団やダンスカンパニーに所属し世界的な振付家の作品に多数出演。2010年に日本とオランダを拠点にフリーランス活動を始め、2017年よりアーティスト、研究者、技術者と協働リサーチやクリエーションを行うプロジェクトを始動し、ダンス表現における身体の在り方を探求しています。また、バレエ、オペラ、ミュージカル、フィギュアスケートの振付など幅広い活動を行っています。

今後、2024年4月からの活動開始に向けて、実践的な活動プログラムの策定にあたりますが、様々な対話機会に参加して横浜の文化拠点や地域との協働関係を深めながら、舞踊をはじめ舞台芸術の価値を広げる展開を目指します。

■活動期間                                                     

2024年4月から2026年3月までの2年間

■主な活動内容                                                  

次の4つの活動をベースに、横浜の文化拠点や関係者、当館の専門人材等との対話により2年間の活動内容を構成します。

(1)創造活動・・・当館や横浜市内の団体や個人と連携してリサーチや創作を行う。

(2)上演活動・・・過去上演作の再創作や新作の上演。

(3)普及活動・・・市民、学生、子ども、シニア、若手振付家等対象の活動。

(4)アーカイブ・・上記の活動を中心とした報告会や活動記録の公開。

■審査員                                                      

石井達朗(舞踊評論家、慶応大学名誉教授)   堀内真人(KAAT神奈川芸術劇場事業部長)

新井鷗子(横浜みなとみらいホール館長)          布目英一(横浜にぎわい座館長)

帆足亜紀(横浜美術館国際グループ兼学芸グループ グループ長/横浜トリエンナーレ組織委員会総合ディレクター補佐)

小野晋司(横浜赤レンガ倉庫1号館館長)

  • 横浜赤レンガ倉庫1号館 次期振付家

Photo:Carl ThorborgPhoto:Carl Thorborg

小㞍 健太 Kojiri Kenta

3歳よりクラシックバレエを始める。1999年ローザンヌ国際バレエコンクールにて、プロフェッショナル・スカラシップ賞受賞をきっかけに18歳で渡欧。モナコ公国モンテカルロバレエ団を経て、振付家イリ・キリアン率いるネザーランド・ダンス・シアター(NDT)に在籍。日本人男性として初めてメインカンパニーのNDT1に入団。

2010年キリアンの退団を機に、振付家、ダンサーとして日本とオランダを拠点にフリーランスとなる。『Study for Self/portrait』、小㞍健太+森永泰弘 『The Threshold』、『ころり』などの作品制作を軸に、シルヴィ・ギエム『6000 Miles Away』、スウェーデン王立バレエ団、Noismなどに客演。

2017年より、アーティスト、研究者、技術者と協働リサーチ・クリエーションを行うプロジェクト「SandD (Project“Surface and Destroy”) 」を始動し、同年および2019年に城崎国際アートセンター「アーティスト・イン・レジデンス プログラム」にて滞在制作を行う。

2022年より、穂の国とよはし芸術劇場 PLAT、Dance Base Yokohama のレジデンスアーティスト、「Vitality.Swiss」プログラムアンバサダー(スイス大使館)を務める。

2023年6月には初めての海外単独公演となる『At the Core』(再演改訂版、アルディッティ弦楽四重奏団共演)をパリ日本文化会館にて上演予定。またフランス国立ダンスセンター(CND)「CAMPING」に講師として招聘される。

近年は、オペラ、ミュージカル、フィギュアスケートの振付、さいたまダンス・ラボラトリ講師/ナビゲーター、フィギュアスケート日本代表選手の指導を担うなど、活動は多岐にわたる。

■近年の上演歴                                                  

2022.8-9 『Kizuki-au 築き合う』(「Vitality.Swiss」連携企画事業 – 国際芸術祭「あいち2022」)

2022.5 『Study for Self/portrait 2022』(KAAT 神奈川芸術劇場 アトリウム)

2022.5 『ころり』(KAAT 神奈川芸術劇場 中スタジオ)

2021.8 『Study for Self/portrait 2021』(彩の国さいたま芸術劇場 大ホール舞台上)

2021.1 『The Threshold』(ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール)

2020.9 『Study for Self/portrait 2020』(駐日オランダ王国大使公邸)

2019.11 『Arditti Quartet × Kenta Kojiri, 2019』(神奈川県立音楽堂、愛知県芸術劇場 小ホール)

2017.8 『Study for Self/portrait 2017』(原美術館 ザ・ホール)

■主な受賞歴                                                   

2004年 第5回世界バレエ・モダンダンスコンクール モダンの部銅賞

1999年 ローザンヌ国際バレエコンクール プロフェッショナル・スカラシップ賞

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