公益財団法人東京二期会のプレスリリース
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コロナ禍を乗り越えた今こそ、合唱の響きを届けたい!
2020年春から長期化していたコロナ禍は、人々のあらゆる行動に制限を与えてきました。その中でも、とりわけ大きな影響を与えたもののひとつが、大人数で歌唱する「合唱」でした。全国多くの市民合唱団や学校の合唱部が本来の活動ができず活動を休止するなど、苦境に立たされてきました。
東京二期会のオペラ公演に出演する二期会合唱団も例外ではありませんでした。舞台上において人数を絞り、一定の距離をとるなどの対策が必要とされ、多くの制限を乗り越えて公演を実現させなければなりませんでした。
だからこそ、今コンサートホールに制限のない合唱の歌声を響かせることは、コロナ禍を乗り越えてきたことのひとつの象徴になると考えています。そこで、東京二期会は、2021年の初頭から展開してきた〈二期会創立70周年記念公演シリーズ〉の最後として、2つの祈りの合唱曲、モーツァルト「レクイエム」とストラヴィンスキー「詩篇交響曲」の演奏をお贈りいたします。
「レクイエム」は、モーツァルトが未完のまま最後に残した作品で、宗教音楽の最高傑作のひとつと呼ばれています。東京二期会では、2020年に中止となり21年夏に新型コロナウィルス感染拡大防止のガイドラインに則った中で演奏したヴェルディ「レクイエム」に続き、あらためてコロナ禍で喪われた多くの方々に哀悼の意を込めて演奏いたします。「詩篇交響曲」は、ストラヴィンスキーの中期を代表する楽曲のひとつで、「主をたたえよ」と高らかに歌いあげる終楽章に、未来への希望を託してお届けいたします。
この日のために特別編成された二期会合唱団と、東京二期会を代表するソリスト、ソプラノ盛田麻央、メゾソプラノ富岡明子、テノール松原友、バス ジョン ハオで贈る祈りの歌をどうぞお聴きください。
2021年ヴェルディ「レクイエム」演奏会より
2021年ヴェルディ「レクイエム」演奏会より
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才気煥発!注目の指揮者、上岡敏之との新プロジェクトが始動
指揮:上岡敏之(c)武藤章
指揮は、日本国内外で大きな注目を集める上岡敏之が務めます。欧州を本拠地として活躍する上岡は、コペンハーゲン・フィルの音楽監督を務めながら、ケルン放送交響楽団、バンベルク交響楽団、バイエルン放送交響楽団などに客演。日本でも、読売日本交響楽団、NHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等に登場するほか、2016年から5年間新日本フィルハーモニー交響楽団の音楽監督を務めました。本公演にて、東京二期会に初登場を果たす上岡ですが、引き続きオペラ公演での指揮の計画が進行中。今後のプロダクションにもご期待をいただきたく、今回のコンサートを「上岡敏之×東京二期会プロジェクトⅠ」と題してお贈りいたします。
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プロフィール 指揮:上岡敏之
東京生まれ。東京藝術大学でマルティン・メルツァーに指揮を師事し、作曲、ピアノ、ヴァイオリンも並行して学ぶ。1982年、名誉ある安宅賞を受賞。後にロータリー国際奨学生として、ハンブルク音楽大学に留学、クラウスペーター・ザイベルに指揮を師事。キール市立劇場ソロ・コレペティトール及びカペルマイスターとして歌劇場でのキャリアをスタートさせた。
これまでに、ヘッセン州立歌劇場音楽総監督、北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者等を歴任。2004年からヴッパータール市立歌劇場音楽総監督に就任。その後、ザールラント州立歌劇場音楽総監督、ヴッパータール響首席指揮者、ヴッパータール市立歌劇場インテンダントの要職を務めた。ヴッパータール響とは二度の日本ツアーを行い、絶賛を博した。2016/17シーズンよりコペンハーゲン・フィル首席指揮者に就任。ケルン放送交響楽団、バンベルク交響楽団、バイエルン放送交響楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団などに客演する。
日本では、これまでに、読売日本交響楽団、NHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団などに客演し、2016年シーズンから5年間にわたり新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督を務めた。
欧州を中心に活躍し、オペラ、コンサートの両面において、高い音楽性、きめ細かい解釈、そしてオーケストラの個性を引き出す力が、国際的に高く評価されている。
2002年ホテルオークラ音楽賞、2007年第15回渡邉暁雄音楽基金 音楽賞・特別賞、2014年第13回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。
ヴッパータール響とのコンビでは、コロムビアとオクタヴィアより8枚のCDをリリースし、いずれも高い評価を得る。新日本フィル音楽監督在任中はライブ録音も継続的にリリースし、好評を博す。
現在、コペンハーゲン・フィル首席指揮者、ザールブリュッケン音楽大学指揮科正教授。
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上岡敏之からのメッセージ
指揮:上岡敏之(c)青柳聡
〈私は、日本で高校生の頃から、数限りなく二期会のオペラを観賞させていただきました。そのおかげで、私のドイツでの歌劇場生活が始まったと言っても、決して過言ではありません。今回初めて共演させていただくことができて、とても光栄です。
選曲は、まず最初にモーツァルト「レクイエム」というご提案があったので、それに合う曲を考えさせていただきました。演奏会が12月ということもあり、同じラテン語で、ヘンデル「メサイア」の代わりなるような、神を讃美する‘アレルヤ’があるストラヴィンスキー「詩篇交響曲」を推薦させていただきました〉
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〈二期会創立70周年記念シリーズ〉ファイナルイヤー寄付のご案内
2021年から3年間にわたり展開してきた<二期会創立70周年記念公演シリーズ>。最終となる今年は、2月公演『トゥーランドット』から始まり、4月『平和の日』(日本初演)を公演し、今後も7月『椿姫』、9・10月『ドン・カルロ』(新制作)、11月『午後の曳航』 (2005年改訂ドイツ語版 日本初演)の公演を予定しています。そして、このシリーズの締めくくりとして当演奏会を開催いたします。
コロナ禍を乗り越えて、今後も80周年、100周年へと声楽芸術を発信し続けていくために、皆様からのご寄付を募集いたします。ご支援いただいた方には、当演奏会にご来場いただけるようご案内いたします。
ぜひこの機会に、皆様からのあたたかいご支援をいただけますようお願い申し上げます。
<二期会創立70周年記念公演シリーズ>ファイナルイヤー寄付 概要
・寄付募集期間:2023年6月1日(木)から11月30日(木)まで
・募集内容・金額
◆特別支援コース (一口50万円)
「東京二期会・二期会21プレゼンツ・スペシャルコンサート」入場券(2枚まで)
二期会バッジの進呈
*寄付控除対象コースです
◆支援コース (一口10万円)
「東京二期会・二期会21プレゼンツ・スペシャルコンサート」入場券(2枚まで)
二期会バッジの進呈
*寄付控除対象コースです
◆ライト支援コース (一口1万円)
「東京二期会・二期会21プレゼンツ・スペシャルコンサート」C席相当チケット1枚
二期会バッジの進呈
*ライト支援コースは、寄付控除対象外となります。予めご了承ください。
・いずれのコースでも、オペラ公演プログラム・ホームページにご芳名を掲載させていただきます(ご希望の方
には匿名でも承ります)。
お申込・お問合せは「公益財団法人東京二期会 マーケティング部」へお願いいたします。
TEL: 03-3796-1831(二期会チケットセンター内) E-mail: donation@nikikai.net
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公演の概要について
東京二期会・二期会21 プレゼンツ・スペシャルコンサート
上岡敏之×東京二期会プロジェクト I
モーツァルト「レクイエム」/ ストラヴィンスキー「詩篇交響曲」
会場:東京芸術劇場 コンサートホール
公演日:2023年12月9日(土) 18:00開演(17:00開場)、10日(日) 14:00開演(13:00開場)
指揮:上岡敏之
ソプラノ:盛田麻央
メゾソプラノ:富岡明子
テノール:松原 友
バス:ジョン ハオ
※やむを得ない事情により出演者が変更となる場合がございます。
合唱:二期会合唱団
管弦楽:読売日本交響楽団
合唱指揮:根本卓也
プログラム: I.ストラヴィンスキー作曲 「詩篇交響曲」
W.A.モーツァルト作曲 「レクイエム」ニ短調 K.626(ジュスマイヤー版)
チケット料金(全席指定・税込)
S10,000円 A8,000円 B6,000円 C4,000円 学⽣2,000円
※チケットお申込みと同時に「二期会オペラ愛好会」へもご入会いただけます。
発売日:二期会オペラ愛好会先行 2023年6月17日(土)~
一般発売 2023年7月1日(土)~
チケットのご予約・お問合せ:二期会チケットセンター
TEL.03-3796-1831(月~金=10:00-18:00/土=10:00-15:00/日・祝=休)
インターネットご予約は、「二期会チケット」で「検索」 http://www.nikikai.net/ticket
その他プレイガイド
チケットスペース 03-3234-9999
イープラス https://eplus.jp/
チケットぴあ https://t.pia.jp/(Pコード:244-238)
ローソンチケット https://l-tike.com(Lコード:32039)
主催:公益財団法人東京二期会、株式会社二期会21