ロングランプランニング株式会社のプレスリリース
チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて7月8日(土) 10:00より発売開始です。
カンフェティにて7月8日(土) 10:00よりチケット発売開始
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作曲家、林光がこんにゃく座に書き下ろした幻のオペラが45年ぶりに蘇る
オペラ『浮かれのひょう六機織唄』新演出 チケット発売中!
◆民話オペラから活動を開始した〈こんにゃく座〉と作曲家〈林光〉との出会い
こんにゃく座は1971年創立当時、台本/若林一郎、作曲/林光のオペラ『あまんじゃくとうりこひめ』の全国巡回公演から活動を開始しました。1974年、札幌の学校公演を観に来た林光は、こんにゃく座のオペラに大きな可能性を感じ、その翌年こんにゃく座の座付作曲家となります。1975年から2011年までの36年間に大小あわせて25作品のオペラが作曲しましたが、その第1作目が1975年オペラ『おこんじょうるり』、それに続く第2作目が1977年オペラ『浮かれのひょう六機織唄』でした。
◆林光が民話オペラに託した〈日本オペラの夢〉が詰め込まれています
今から46年前の初演当時のこんにゃく座の機関紙を読み返すと、台本作家、作曲家、演出家の公演に対する想いや、配役を決めるオーディションの様子が実に生き生きと書かれています。こんにゃく座の方向性について試行錯誤しながらも、世の中に座の存在をしっかりと印象づけたいという意気込みが伝わってきます。
この作品にはこんにゃく座の座付作曲家となって間もないころの林光が民話オペラに託した〈日本オペラの夢〉が詰め込まれています。素朴でありながらも人の心の機微を描いた民話オペラならではの懐かしさと、予想外の物語展開に新鮮さを感じて頂けることでしょう。決して古びることのない、その生き生きとした音楽を再発見し、いま一度、民話オペラの楽しさをお届けしたいと考えています。
◆「ひょう六」役を演じた経験を生かした、大石哲史による演出に期待
演出を手がける大石哲史はこんにゃく座の歌い手として活躍する一方、これまでさまざまなオペラの演出もおこなってきました。(こんにゃく座では、『そしてみんなうそをついた』(2008)、『想稿・銀河鉄道の夜』(2010・2016)、『森は生きている』(2012)、オペラ『末摘花』(2020)等がある。)
こんにゃく座に入座する前、大石は京都オペラグループのオペラ『浮かれのひょう六機織唄』公演に「ひょう六」役として出演した経験があります。歌い手として音楽や物語の特性を知り尽くした大石だからこその丁寧な作品づくりができることを期待しています。
【ものがたり】
村いちばんのモテモテ男ひょう六は歌と踊り、色事にかけては人並み以上
でもちっとも働かない困ったヤツ
しかしある時ひょう六に凶作でピンチ続きのこの村を救うため大きな役目が舞い込んだ
となり村は評判の機織娘、お糸の織り出す布のおかげでたいそう豊かに栄えている
「ひょう六、おまえ、お糸を口説きたぶらかし、お糸の機織りの技で、この村のピンチを救っておくれ」
天下はれて ひょう六は
ああ堂々の
色じかけの旅へと出発する
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スタッフプロフィール
台本/若林一郎(わかばやし いちろう)
1931年東京生まれ。放送作家、劇作家。鎌倉アカデミア演劇科卒。
「ものしり博士」(NHK)、「オバケのQ太郎」など、子ども向け番組の台本を担当する他、「ヤッターマン」「忍者ハットリくん」などのアニメソングの歌詞も数多く手がけている。
舞台作品に「かぐや姫」「星は歌っている」など多数。著書に「紙芝居をつくる」(共著)がある。
林光とともに学校演劇OB劇団の公演で音楽劇「アラジンと魔法のランプ」をつくった。
オペラ台本としては、『あまんじゃくとうりこひめ』(作曲:林光)、『おこんじょうるり』(原作:さねとうあきら、作曲:林光)、『ばく』(作曲:横山菁児)、『昔噺人買太郎兵衛』(作曲:間宮芳生)がある。こんにゃく座創立当初は顧問を務めた。
作曲/林光(はやし ひかる)
1931年生まれ。長年オペラシアターこんにゃく座芸術監督兼座付作曲家をつとめる。
1941年から尾高尚忠氏に作曲を学ぶ。東京芸術大学作曲科に入学。1953年同校を中退、同年、間宮芳生・外山雄三氏とともに作曲家グループ「山羊の会」を結成し、次々と作品を発表しはじめる。
1953年に『交響曲ト調』により〈芸術祭賞〉を受賞、1961年映画「裸の島」(新藤兼人監督)の音楽にたいし〈第2回モスクワ映画祭作曲賞〉を、1995年「ヴィオラ協奏曲《悲歌》」により〈第44回尾高賞〉を、1998年にはオペラの作曲活動全般に対し〈第30回サントリー音楽賞〉を受賞。
こんにゃく座が初演した主なオペラ作品は、『セロ弾きのゴーシュ』(1986)、『吾輩は猫である』(1998)、『三人姉妹』(2001)、『イヌの仇討あるいは吉良の決断』(2002)、『ねこのくにのおきゃくさま』(2011)など多数。『第三交響曲〈八月の正午に太陽は…〉』(1990)をはじめ多くの室内楽、ピアノ曲などの器楽曲群がある。
そして「ソング」と呼ばれる個性的な歌の数々と合唱曲などの声楽曲は、親しみやすさとわかりやすさ、さらに的確なテキストの「読み」に裏付けされた魅力があり、声楽家・評論家ばかりでなく、子どもたちの心にもしっかりと届くものが多い。60年に及ぶ活動の集大成として、2008年7月小学館より『林光の音楽』(CD20枚+書籍1巻)が発売された。2012年1月5日没。
演出/大石哲史(おおいし さとし)
1955年京都市生まれ。京都市立芸術大学音楽学部声楽科卒業。関西二期会などを経て、1981年こんにゃく座に歌役者として入座。
入座後、こんにゃく座のほとんどの作品に出演している。主な出演作に、『フィガロの結婚』の〈フィガロ〉〈伯爵〉、『セロ弾きのゴーシュ』の〈ゴーシュ〉〈野ねずみのおっ母さん〉、『森は生きている』の〈博士〉、など多数。また、演出家としても『そしてみんなうそをついた』(2008)、『想稿・銀河鉄道の夜』(2010・2016)、『森は生きている』(2012)、『末摘花』(2020)などを手がける。
ワークショップ、歌唱指導者としても各方面で活動。富士見市民文化会館キラリ☆ふじみとの共同プロジェクトでは、市民公募による市民参加型の歌劇団である「キラリ☆かげき団」の中心的な指導を担っており、こんにゃく座外でも、東京、名古屋、大阪、熊本、仙台などで定期的な「うたのワークショップ」を独自の体験と経験を生かしつつ展開、日本語で歌うことの楽しさをひろげている。
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オペラシアターこんにゃく座とは
オペラシアターこんにゃく座は、〈新しい日本のオペラの創造と普及〉を目的に掲げ、日本語のオペラ作品をレパートリーとするオペラ劇団として、1971年に創立され、今年創立53年目となる。
長年に渡る活動の中で、ことばがよく聞きとれるこんにゃく座のオペラは、音楽的にも演劇的にも高い評価を得ている。また、海外公演も積極的に行なっており、国際交流の面でも実績を積み重ねている。
林光は、1975年よりこんにゃく座の音楽監督、1997年より2012年に他界するまで芸術監督をつとめた。
こんにゃく座のレパートリーは、二人の座付作曲家、林光、萩京子の作曲によるものが多く、代表作に、林光作曲、オペラ『セロ弾きのゴーシュ』、オペラ『森は生きている』、オペラ『変身』、萩京子作曲、オペラ『金色夜叉』、オペラ『ロはロボットのロ』、オペラ『アルレッキーノ』─二人の主人を一度に持つと─などがある。
現在こんにゃく座は、音楽監督・萩京子、専属の歌役者37名、制作者8名を擁し、東京での主催公演のほかに、一年を通じて全国的に公演を展開し、年間公演数は、200回を数える。
1998年より公演・団体への文化庁による助成を受け、現在も継続中(現・学校巡回公演事業としてオペラ『森は生きている』、オペラ『ロはロボットのロ』の2作品で採択中)。
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公演概要
オペラシアターこんにゃく座
オペラ『浮かれのひょう六機織唄』新演出
公演期間:2023年9月7日 (木) ~2023年9月10日 (日)
会場:俳優座劇場(東京都港区六本木4-9-2)
■出演者
【松組】
金村慎太郎、高岡由季、川中裕子、彦坂仁美、壹岐隆邦、佐山陽規、高野うるお、沖まどか、熊谷みさと、小田藍乃、小林ゆず子、入江茉奈、花島春枝、鈴木裕加、飯野薫、富山直人、沢井栄次、武田茂、吉田進也、服部真理子(ピアノ)
【梅組】
吉田進也、鈴木裕加、飯野薫、花島春枝、沢井栄次、武田茂、富山直人、沖まどか、熊谷みさと、小田藍乃、小林ゆず子、入江茉奈、彦坂仁美、川中裕子、高岡由季、高野うるお、壹岐隆邦、金村慎太郎、佐山陽規、入川舜(ピアノ)
■スタッフ
台本:若林一郎
作曲:林光
演出:大石哲史
美術:池田ともゆき
衣裳:宮本宣子
照明:成瀬一裕
振付:山田うん
舞台監督:久寿田義晴
演出助手:城田美樹
音楽監督:萩京子
宣伝美術:森英二郎(絵・題字)・小田善久(デザイン)
■公演スケジュール
9月7日(木)19:00松組
9月8日(金)14:00梅組/19:00松組
9月9日(土)13:00松組/18:00梅組
9月10日(日)13:00梅組
※開場は、開演の30分前です。
■チケット料金
前売 一般:6,000円 学生・こども:2,000円*当日要学生証
当日 一般:6,500円 学生・こども:2,500円*当日要学生証
一般ペア、トクマルシート、U25有り。
※取り扱い:オペラシアターこんにゃく座(044-930-1720)
(全席指定・税込)