「STOMP ストンプ」開幕レポート到着!圧巻のパフォーマンスと創造力、劇場全体が一つになる!

株式会社キョードーメディアスのプレスリリース

バケツ、デッキブラシ、ゴミ箱のふた、そしてビニール袋。さらにはタイヤチューブや新聞紙など、あらゆるものが楽器となるパフォーマンスショー「STOMP ストンプ」

1991年の幕開け後、イギリスから旋風を巻き起こした「STOMP ストンプ」は、世界各地で公演を開催し1994年にはローレンス・オリヴィエ賞を受賞。ニューヨークのオフ・ブロードウェイでは29年に渡り公演を開催。

そして、8月16日(水)、今回が13年ぶりの来日公演となる『STOMP』がついに開幕!

日本公演初日の様子をお届けする。

ストンパー(『STOMP』のパフォーマーのこと)が一人ステージに現れると、客席からヒューヒューという口笛と歓声、拍手が起きた。そうそう、このノリを待っていた!劇場全体が一体となって盛り上がる、これぞ『STOMP』だ。

音とリズムに溢れたノンストップの100分間。ストンパーたちの一挙一動に目を凝らし、耳をすまし、一生懸命手を叩くうちに、いつしか自分もSTOMP界の住民になってしまった。ブラシって使い方次第でこんな音がするんだな、今度スーパーに行ったらショッピングカートを鳴らしてみよう!小さなマッチ箱ですら楽器になる…などなど、驚きと気づきに満ちている。

始まりはデッキブラシ。普通に床を掃いているかと思ったら、だんだんシャカシャカとリズムが刻まれるように。二人、三人と次第にストンパーの人数が増え、音とリズムが厚く複雑に重なっていく。そのうち、回ったり柄で叩いたり足を踏み鳴らしたりと、どんどん激しくなっていく。

これぞ『STOMP』という大技に続いて、出てきたのは小さなマッチ箱のパフォーマンス。4人がノリノリでマッチ箱を振る姿は、4人組のコーラスグループのよう。そのうちの一人は悪戦苦闘した末、最後には大変なことに!

8人のストンパーたちはエネルギッシュで巧み、言葉を使うことなく、動きと表情、演奏だけで訴えかけてくる。その中に一人、コメディー担当がいるが、いかにも笑わせます感は全くない。どちらかというと哀愁が漂うくらいだが、その彼がめちゃくちゃ効いている。夏休みということもあり、客席には子供たちも大勢。飽きないかな?と思ったが、そんな不安は見事に吹き飛んだ。特にこのコメディー担当が出てくると子供たちがざわつく。Mr.ビーンやチャップリンを彷彿とさせる、良き存在だ。

マッチ箱の後には、観客とハンドクラップ(手拍子)。これがとっても楽しくて、同時になかなか難しい。複雑なリズムだったり、フェイントをかけられたりとスリリングだ。しかし観客のハンドクラップが揃った時の迫力は、大劇場ならでは!これは稀な体験、ぜひ味わってほしい。

他にもモップやトランク、新聞紙、ごみ袋、砂とちりとり、缶、ごみ箱、ライター、大きなタイヤなどなど、日常生活で身近なものが続々登場し、驚くべきリズムを繰り出す。ペアで殺陣のような猛々しいパフォーマンスもあれば、ショッピングカートを使った、スタイリッシュな現代アートみたいなパフォーマンスもある。その幅の広さ、それをダイナミックに表現できるストンパーの力は半端ない。何より本人たちが楽しんでいるのが伝わってくるのが素敵!日本人ストンパー櫻井多美衣もパワフルでカッコいいので要注目だ。

エンディングでは再び観客とハンドクラップ。みんなが忘れた頃に仕掛けられるので、油断は禁物(笑)。生で奏でられるリズムに耳をすます、身を委ねるってワクワクするし、元気をもらえるなぁと実感。『STOMP』がオフ・ブロードウェイで29年もロングランした理由がよくわかる。

公演は8月27日(日)まで。渋谷・東急シアターオーブにて。

Text:三浦真紀 Photo:taro

     

  • 公演概要

公演名:STOMP ストンプ  

 出演:STOMP ストンプ カンパニー  

(16日公演の出演者)

フィリップ・バチェラー、ジェイミー・ウェルチ、アラン・アスンシオン、ジョン・ギャビン、ジャスミン・ジョイナー、エイドリアン・ラコトンドラハオ、櫻井多美衣、ジョシュア・クルーズ

会場:東急シアターオーブ (東京・渋谷ヒカリエ11階)

公演日時:8月16日(水)〜 8月27日(日)

主催:キョードー東京/ぴあ

■公式サイト:https://stompjapan.jp/

チケット料金

平日公演:S席¥9,800、A席¥8,800、B席¥7,800(税込・全席指定)       

土日公演:S席¥10,800、A席¥9,800、B席¥8,800(税込・全席指定)

*3歳以下入場不可

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